銀を右側で使い角を攻める


上図は、後手ゴキゲン中飛車からお互いに穴熊に囲いあった進展で△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値+126で互角。

後手が△7四歩と突いたのは、△6四銀から△7二飛として△7五歩と突く筋や、△6二銀から△7三銀左など駒組みする狙いです。

実戦では△7四歩には形とばかり▲5九銀としたのですが、ソフトの候補手の一つではあったものの推奨手ではありませんでした。

本譜は▲5九銀△6二銀▲6八銀右△5四飛で、ソフトの評価値-22で互角。

この手順は▲5九銀とすれば▲6八銀右までは自然ですが、後手の△5四飛が狙いの一手です。

△5四飛に▲8八銀なら△4四飛▲4八飛△3五歩▲同歩△4五飛▲3四歩△1五角でソフトの評価値-380で後手有利。

この手順は、先手は右側が手薄なので後手に捌かれることがあり注意が必要です。

△5四飛には▲4六歩でソフトの評価値±0で互角ですが、最初の局面では全く別の指し方がありました。

▲5九銀では▲3七銀があったようです。

▲3七銀△6四銀▲4六銀で、ソフトの評価値+90で互角。

▲3七銀と右側に銀を使う手は全く浮かびませんでした。

ゴキゲン中飛車に超速から早い段階で▲3七銀から▲4六銀として、結果的にお互いに穴熊に組むことはありますが、この局面から▲3七銀から▲4六銀とするのは少し指しにくいです。

後手は△6四銀として△7二飛から△7五歩と攻めると、直接先手玉に迫るのに対して、▲4六銀から▲3五歩や▲4五銀は、後手玉の遠いところを攻めているので、効果が分かりにくいのが理由です。

▲4六銀△7五歩▲同歩△7二飛▲3五歩△同歩▲2四歩△同歩▲3四歩△4四角▲2四飛△2二歩▲4五銀で、ソフトの評価値+706で先手有利。

この手順は、△7五歩から△7二飛とスピードをつけた手に、3筋と2筋を突き捨ててから▲2四飛と捌く手で、以下▲3四歩から▲4五銀が意外と受けづらく先手が指せるようです。

▲4六銀△7五歩▲同歩△7二飛▲3五歩△7五銀▲2四歩△同歩▲3四歩△4四角▲7三歩△同飛▲2四飛△2二歩▲4五銀で、ソフトの評価値+460で先手有利。

この手順は、▲7三歩と叩くのが筋で△同飛とさせることで飛車の横の利きを止めており、以下△3五角なら▲2二飛成があります。

これらはやや先手がうまくいきすぎの手順ですが、このような展開であれば▲3七銀も有力な気がします。

銀を右側で使い角を攻めるのが参考になった1局でした。