8筋の歩を打たずに指す


上図は、横歩取り青野流からの進展で△8六飛と7六の飛車が横に移動した局面。ソフトの評価値+13で互角。

この局面までに△2六歩と垂らして▲2八歩と受けた後に△2七歩成▲同歩と進んだので、2筋の先手の歩が3段目にいます。

先手が1歩得なので以下▲8七歩と打ってから▲6八銀までゆっくりした展開にしたのですが、あまりよくなかったようです。ソフトの評価値-157で互角。

この局面は互角ですが、評価値はやや後手がいいです。

1.先手は3五の飛車が歩越し飛車なので、活用しにくいのが難点です。

2.2七の歩の位置が重たくて、2筋の歩が攻めに使えないのもあります。

3.1筋の位をとったのもどこかで1筋から仕掛けのチャンスを狙っていたのですが、後手に用心されたので▲1六歩と▲1五歩の2手はあまり効果がなかったかもしれません。

4.先手の玉は▲5八玉から▲6八玉から▲5八玉と戻った進展で手損になっているもの大きいようです。

これらの理由が重なって、ゆっくりした展開を目指すのはよくなかった感じがします。

▲8七歩では▲3七桂がありました。ソフトの評価値+6で互角。

▲8七歩と打たずに▲3七桂と跳ねて急戦調を目指すべきだったようです。

▲8七歩と打つと安全ですが、8筋の歩が攻めに使えない意味もありますので、▲8七歩は打たない方がよかったようです。

横歩取りの△3三桂戦法などは、先手は▲8七歩と打たずに駒組していることが多いのもそのような理由が考えられます。

先手の飛車は横に動くこともあり、8筋に移動するなら8筋の歩は切れていた方が手が広いです。

▲3七桂に△8八角成▲同銀△5五角なら、▲7七角△同角成▲同桂で、ソフトの評価値+214で互角。

▲3七桂に△8八飛成▲同銀△5五角なら、▲3三飛成△同桂▲3八銀で、ソフトの評価値+258で互角。

これらの手順を見ると、▲3七桂に大駒を交換してからの△5五角には耐えているようです。

よって▲3七桂には別の手を指すと思いますが、これからの将棋みたいです。

8筋の歩を打たずに指すのが参考になった1局でした。