上図は、角換わりから後手が右玉にした進展で△6二金とした局面。ソフトの評価値±0で互角。
先手の角が6八にいるのは、後手の8筋の歩を交換するのを防いだ手で自陣角なので少しもったいない面もありますが、評価値はいい勝負のようです。
ここから▲7七桂と駒をぶつけていったのですが、あまりよくなかったようです。
本譜は▲7七桂△同桂成▲同角△7三桂▲5七桂△5三銀でソフトの評価値-182で互角。

この手順は、桂馬の交換から6五の地点をめぐってお互いに桂馬を打ちあったのですが、△5三銀とひかれると後手の陣形が手厚くなったのに対して、先手の角の働きがいまひとつです。
互角にはなっていますが、後手はいつでも△6五歩があるので先手が指しにくい感じです。
△5三銀には▲3五歩△同歩▲3四歩はありますが、△3六歩▲同金△4七角のような展開は、△6五歩を含みにして先手がまずいようです。
右玉を相手に6筋に厚みを作られて3筋でもたれるような指し方をされると、先手が苦しいです。
▲7七桂では▲8八玉がありました。
▲8八玉△5三銀▲4八金で、ソフトの評価値-2で互角。

この手順は、▲8八玉と入城してから▲4八金とする手です。
先手は動くのでなく、駒組をする手順です。
▲4八金以下△4四銀▲2七飛で、ソフトの評価値±0で互角。
この手順は、▲2七飛として手待ちの意味が強いのですが、動いて形勢が悪くなるなら辛抱する手です。
先手なのに積極性に欠けるというのはありますが、動いて悪くなるなら辛抱するしかないです。
腰掛銀でもお互いに手待ちのような指し方があるので、対右玉でもこのような指し方もありそうです。
対右玉に辛抱する指し方が参考になった1局でした。