終盤で飛車を捨てて迫る


上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7六歩と打った局面。ソフトの評価値-1859で後手優勢。

対局中は、後手がいいとは思っていましたが、飛車が逃げると▲4五角が2三の金にあたるので難しいのですが短い時間では考えがまとまりませんでした。

本譜は▲7六歩△7四飛▲4五角△3八馬▲2三角成で、ソフトの評価値-622で後手有利。

この手順は、後手は飛車を逃げましたが先手は▲4五角から▲2三角成で、後手玉はだいぶ危ない形になりました。

これでも後手有利みたいですが、評価値がだいぶ下がっているのを見ると別の指し方があったようです。

△7四飛では△3八馬がありました。

△3八馬▲7五歩△5五桂▲6四桂△同歩▲8五角△7四歩で、ソフトの評価値-1307で後手優勢。

この手順は、飛車を捨てて△3八馬から△5五桂と迫ります。

先手は▲6四桂と犠打をしてから▲8五角としますが、△7四歩で受けます。

4二に銀が受けに効いているので後手玉は即詰みはないようですが、少し怖い形です。

△7四歩以下▲7三桂成△4七馬▲6八玉△7二銀打で、ソフトの評価値-1322で後手優勢。

この手順は、▲7三桂成と次に▲7四角からの詰めろをかけたのですが、△4七馬が遠くから▲7四角に△同馬と取れる形にしてから△7二銀打とする手です。

なるほどとは思うのですが、なかなかこのような指し回しは難しいです。

後手の4七の馬を7四の地点に利かせて、△7二銀打と危険な成桂をなくすために銀を打つのが考えづらいです。

ただ将棋の終盤は、安全ばかりに指しているわけではいかないようです。

△7二銀打以下▲7四角△同馬▲同歩△7六香で、ソフトの評価値-2460で後手勝勢。

この手順の△7六香は、△5六桂▲同歩△5七金▲5九玉△4七桂不成▲4九玉△2七角▲3八香△3七桂不成の詰めろになっています。

終盤は、これくらいの切れ味がないといけないようです。

終盤で飛車を捨てて迫るのが参考になった1局でした。