上図は、先手雁木からの進展で2筋の歩を交換して△2三歩と打った局面。ソフトの評価値+10で互角。
飛車が逃げる一手ですが、どこに逃げるかで今後の展開が変わってきそうな局面です。
どこに逃げても1局の将棋で本譜は▲2六飛としましたが、これはあまりよくなかったかもしれません。
▲2六飛から数手進んで▲2四歩と打ちました。ソフトの評価値+32で互角。

この戦型の1つの狙いで、先手は3四の歩を飛車で取る進展があります。
▲2四歩に△同歩なら▲同飛で次に▲3四飛とする狙いで、ソフトの評価値+91で先手が指せそうですが、後手はこのように指しません。
▲2四歩には△4四角▲2八飛△2四歩▲同飛△2二銀▲3四飛△3三銀で、ソフトの評価値-135で互角。
この手順は、△4四角と飛び出すと飛車取りになるので、以下△2二銀から△3三銀と銀で受けることができて、先手の飛車が少し窮屈です。
飛車は接近戦にはあまり向かない駒なので、少し作戦がうまくいっていないようです。
▲2六飛では▲2八飛がありました。ソフトの評価値±0で互角。

先手は▲2八飛と一番遠くに引く手です。
実戦の▲2六飛としたのは、後手から△6四銀とか△8四銀から△7五歩と先手の角を目標に突かれたときに飛車の横効きで受ける形を作ったのですが、▲2六飛とすることで後手から将来△4四角や△3五角など角で狙われやすいです。
先手は飛車の横効きがなくても▲6六歩から▲6七銀とすれば角の頭は守る形になりますし、▲6五歩と突けば角道が通るので、▲2六飛はあまり意味がなかったと思います。
飛車を一番遠くに引くのが参考になった1局でした。