手が広い局面の指し方


上図は、後手雁木からの進展で△5二金と上がった局面。ソフトの評価値+37で互角。

駒の損得はなく手が広いので、どのような方針で指すか難しい局面ですが、本譜の進行はよくなかったようです。

本譜は△5二金以下▲5七角△6三金▲8六歩△3三桂▲2八飛△6五歩で、ソフトの評価値-68で互角。

この手順は、▲5七角と引いたのが4六の角の好位置をわざわざ移動するのはもったいなかったです。

また▲8六歩は8八の銀を活用する手で間に合うかと思っていたのですが、△6五歩と突かれると後手の7五の銀が活用できそうで、この手の交換は先手がよくないようです。

▲8六歩と突いたら▲8七銀と指せるような展開にしたいのですが、それを指せない形だと▲8六歩と突いた意味があまりありません。

▲5七角では▲7六桂がありました。

▲7六桂△7三銀▲6八金寄で、ソフトの評価値+16で互角。

▲7六桂と銀取りに打つ手で、 この手は少しは見えており、一時的に△7三銀と引かせるのは気持ちがいいのですが、逆に桂馬の頭を狙われそうな展開になりそうでやめました。

△7三銀に▲6八金寄が少し指しづらいです。

6九の玉がやや不安定なので、どこかで▲7八玉と逃げ込むスペースを作ったという感じだと思いますが、指し手がぼんやりして難しいです。

最初の局面で▲5七銀と遊び駒を活用する手もあるのですが、この手はなぜかソフトは推奨する手に入っていないのが不思議です。

▲5七銀△4五歩▲3七角△4二角▲6六銀△3一玉で、ソフトの評価値-197で互角。

この手順は、4八の銀を▲6六銀まで移動して銀を活用する手で本筋のような手に見えるのですが、後手も△4二角から△3一玉とバランスよく囲えています。

先手は6筋から左側は駒がたくさんあって手厚いのですが、右側は駒が少なく打ち込みに弱いです。

このような展開になったときには、4八に銀を置いていた方がいいということだと思います。

手が広い局面の指し方が参考になった1局でした。