上図は、後手が振り飛車から6筋に移動してからの進展で△5四銀右とした局面。ソフトの評価値-120で互角。
駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒損ですが、後手の居玉がどの程度固いか分かりにくい局面です。
ここで先手の手番なので少し動いていきましたが、ちょっと無理だったみたいです。
本譜は▲2四歩△同歩▲2二歩△同角▲2四飛△3二金▲2二飛成△同金▲7三角で、ソフトの評価値-209で互角。

この手順は、2筋を突き捨ててから飛車と角を交換して▲7三角と打つ手です。
部分的には王手飛車で気持ちのいい手ですが、以下△4二玉▲6二角成△同金で、ソフトの評価値-226で互角。
この進展は互角ですが、飛車桂と角銀の交換でいい勝負も先手は歩の数が少ないのが気になります。
また後手も飛車を持っているので△2八飛から△6九銀のような筋も残っており、反動がきついです。
先手が飛車を渡すのは少し早かったようです。
▲2四歩では▲7七角がありました。
▲7七角△4二玉▲5五歩△6三銀▲3六歩△6四銀▲3五歩で、ソフトの評価値-131で互角。

この手順は、▲7七角と玉のコビンを守ってから、後手が△4二玉としたときに▲3五歩から仕掛ける手です。
後手は最後まで居玉で戦う手もありますが、銀と桂馬の交換で駒得していれば少しゆっくり指したいということで、△4二玉と玉を整備するのはありそうです。
先手は▲3五歩と仕掛けて△同歩なら▲4六銀という感じです。
以下▲4六銀に△3四銀打とする手や、▲3五歩に△同歩とせず△7五歩と角の頭を狙ってくる手もあるので先手も大変ですが、本譜の飛車を渡す一直線の流れにはなりません。
大駒の交換をせず盤上の駒を使うのが参考になった1局でした。