思ったほどよくない局面

上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△2七歩成とした局面。ソフトの評価値-23で互角。

この局面は、序盤で大駒がすべて持ち駒にあるので珍しい展開で、対局中は後手の3四の金が浮いているので先手が指せていると思っていました。

しかし、△2七歩成とされた局面では意外と先手が大変なように思えてきました。

本譜は△2七歩成▲6六角△4四金で、ソフトの評価値-347で後手有利。

▲6六角は後手からの△5五角を防ぐために先着したのですが、△4四金と金を寄られると後手の離れ駒だった金に紐がついたので、▲6六角は味消しだったようです。

△4四金に▲2七歩としても△6四角で、△1九角成が受けづらいです。

△6四角に▲1八飛や▲2八飛とすれば一応△1九角成は受かりますが、先手は受けただけの自陣飛車では指す気が出ません。

最初に戻って普通に指すなら▲2七同歩ですが、△2八歩でソフトの評価値-31で互角。

▲2七同歩なら△2八歩がいやだったので▲6六角としたのですが、▲6六角がよくなかったので、▲2七同歩ならどうかという展開です。

▲2七同歩に△2八歩が味がいい手で、▲同銀なら△5五角があります。

▲2八同銀△5五角▲3七銀△9九角成▲8四飛△7四香で、ソフトの評価値-443で後手有利。

この手順は、△5五角から△9九角成で先に香損するのですが、▲8四飛の期待の一手に△7四香が返し技です。

ここから先手は、▲7五歩から後手の香車の位置をずらして▲3四飛と金を取れますが、後手から△7八香成と守りの金を取られるので先手が神経を使いそうです。

△2七歩成の局面は、先手にも手がありそうですが少し先手が指しづらい感じなので、それまでのどこかで手を変えた方がいいみたいです。

思ったほどよくない局面だったのが参考になった1局でした。