雁木で持ち駒の銀を受けに使う


上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲3五同角と銀を取った局面。ソフトの評価値+150で互角。

先手が矢倉に対して後手が雁木に組んだ展開で、3五の地点で銀交換になった局面です。

先手の攻めの銀と後手の守りの銀が交換になったので、一般的には先手が少し得をしている感じはしますが評価値はほとんど互角です。

先手から次に▲3四銀と攻める手があり、△5一角と逃げれば▲2四歩△同歩▲同角と捌いてきますので、後手は何か受ける必要があります。

対局中はここで後手の受け方が分からず、実戦は△3四歩としました。

△3四歩▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛△2三歩▲2八飛、ソフトの評価値+83で互角。

この手順は△3四歩と角頭を守った手に▲2四歩からさらに角交換に進んだ展開です。

最後の▲2八飛まで進んで、対局中は後手の指し方はまずかったなと思っていましたが、この局面が互角だったのは意外でした。

後手は歩切れでいいところが全くないと思っていましたが、この局面では△4六歩があったようです。

△4六歩▲同歩△4九銀があり、▲6八金右なら△3八銀成▲同飛△4七角の王手飛車の狙いです。

この手順の△3八銀成に▲2六飛と逃げても△2九成銀▲同飛△4七角の王手飛車があります。

また△4九銀に▲4八金は、△3九角▲1八飛△4八角成▲同飛△5八金▲同飛△同銀成▲同玉△2八飛で、ソフトの評価値+46で互角。

将棋はまだまだ色々な手の可能性があるというのが変化手順で分かります。

最初の局面のソフトの推奨手は△4三銀でした。

△4三銀で、ソフトの評価値+96で互角。

この手順は△4三銀と持ち駒の銀を使って、3四の地点を受けに使う手です。

先手は攻めの銀を持ち駒にしているのに対して、後手は持ち駒の銀をまた守りに使うということでだいぶ後手が損をしている感じに見えますが、この局面は互角のようです。

一見冴えないような後手の指し回しですが、先手の指し方が気になります。

△4三銀に▲2四歩なら△同歩▲同角△同角▲同飛△2三歩▲2八飛△7五歩で、ソフトの評価値+108で互角。

この手順は先手はさらに角交換をしてきたのですが、後手は△7五歩と突いて先手の守りの不備を狙います。

△7五歩に▲同歩なら△7六歩▲同銀△3九角▲2六飛△6六角成のような狙いです。

△4三銀に▲6七金右なら△6五歩▲同歩△3四歩▲6八角△6五桂▲6六銀△6四歩で、ソフトの評価値+215で互角。

この手順は▲6七金右として守りを固めてきたら、後手は一転して△6五歩と仕掛ける手で、受け身な手ばかり指していたのに急に攻める手を指すので、このあたりは気持ちの切り替えを意識していた方がいいようです。

形勢は互角ですが、後手もしっかりした構えでまずまずです。

雁木で持ち駒の銀を受けに使うのが参考になった1局でした。