上図は、角換わり腰掛銀からの進展で▲2五歩の継ぎ歩に△同歩とした局面。ソフトの評価値+279で互角。
先手が1筋と2筋の歩を突き捨てて動いてきた形ですが、ここからどうやって攻める手を繋げるかという局面です。
実戦は△2五同歩以下▲1三歩△同香▲2五桂で、ソフトの評価値+168で互角と進みましたが、▲1三歩には△同桂があったようで以下▲1五香なら△1八角▲1九飛△3六角成▲1三歩成△同香▲1四歩△1八歩で、ソフトの評価値+46で互角。
この手順は先手は守り駒が少ない1筋から動く手で、どちらの手順もそれなりに攻めてますが、まだ互角でいい勝負のようです。
攻めている方は勢いはありますが、受ける方ももそれなりに対応すると、平手の将棋で攻めている方が簡単には優勢にならないようです。
最初の局面の▲1三歩は候補手の1つだったですが、推奨手は▲4五歩でした。ソフトの評価値+259で互角。

この手は▲4五歩と銀取りに歩を打つ手で、4五の地点は銀や桂馬がいくところという先入観があると▲4五歩は見えにくいです。
またこの瞬間先手は歩切れになりますので、少し嫌な気分です。
▲4五歩に後手が動くなら△4七歩ですが、▲同金△3八角▲2八飛△4七角成▲同金で、ソフトの評価値+196で互角。
この手順は後手は△4七歩から角を打ち込む手で、先手としても嫌な筋ですが角と金の交換になっていい勝負のようです。
ただしこの指し方は後手は非常手段みたいな感じです。
▲4五歩に△3三銀と逃げる変化が気になります。
▲4五歩△3三銀▲2五桂で、ソフトの評価値+281で互角。

この手順は△3三銀と逃げた手に▲2五桂が銀取りなので気持ちのいい手です。
この局面を最初に見たときに先手の技が決まってだいぶ先手がいいかと思っていたのですが、そうでもないのが少し意外でした。
▲2五桂に△2四銀なら▲4四角で、ソフトの評価値+721で先手有利。
▲2五桂に△4二銀なら▲4四角で、ソフトの評価値+1046で先手優勢。
この2つの手順は▲2五桂に銀が逃げたのですが、▲4四角が厳しくこの場合は先手が指せるようです。
▲2五桂に△2四歩なら▲3三桂成△同金▲3五歩で、ソフトの評価値+422で先手有利。。
この手順は後手は△2四歩から銀と桂馬の交換になる展開ですが、先手は少し駒得で▲3五歩がうるさく先手が少し指せているようです。
▲2五桂に△2八歩▲同飛△2四歩▲3三桂成△同金▲2九飛で、ソフトの評価値+344で先手有利。
この手順は△2八歩▲同飛とさせてから△2四歩と打つ手で、以下銀と桂馬の交換で先手が指せるようですが、これが意外にも先手有利とはいえほとんど互角に近い形勢でした。
最初は△2八歩▲同飛を入れる意味が分からなかったのですが、似たような変化手順の▲3五歩には△3六桂の飛車金の両取りで受ける狙いです。
後手としては簡単には先手の思うように攻めさせませんという意味ですが、結構難しい手です。
▲4五歩から▲2五桂の銀取りで攻めるのが参考になった1局でした。