△7二銀型には▲8二角を考える

上図は、相掛かりからの進展で△8五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+246で互角。

後手が先手の9筋の香車をつり上げてから△8五桂と跳ねてきました。

後手は飛車と桂馬の攻めですが結構うるさい攻めで、△9八角とか△9七歩とか△7七歩とか△7六飛などたくさんの狙いがあります。

先手はすべて受け切るのは難しそうなので、▲7七桂と跳ねて桂交換を目指しました。

実戦は、▲7七桂△7六飛▲8五桂△9六飛で、ソフトの評価値-16で互角。

この手順の▲7七桂は受けに負担になりそうな桂馬を自ら交換する手ですが、たまにでる指し方です。

普通は後手の攻めの桂馬と交換するのは損なのですが、桂馬を捌くことで守りの駒を軽くするという意味です。

ただし実戦は、後手は△7六飛から△9六飛として桂馬を捨てて香車を取る指し方で、この指し方は気がつきませんでした。

形勢は互角のようですが、先手の歩の裏に飛車が回る形で9六の飛車を追う形になりにくいのでやや先手が損だったようです。

△9六飛の局面では▲7三歩と叩く手もありそうですが、7筋に歩を使うと△7五香と打たれたときに受け方が難しいです。

▲7七桂では▲8二角がありました。

▲8二角△9八角▲7七桂△8九角成▲9一角成で、ソフトの評価値+224で互角。

この手順は▲8二角として後手の攻めを催促する手です。

横歩取りや相掛かりで、後手が△7二銀型や△6二銀型の場合に▲8二角と打って▲9一角成と香車を取りにいく手はあるですが、この瞬間がややぬるいため少し度胸がいる手です。

香車を取るための準備に1手使って、さらに香車を取るのに1手使うため、計2手必要なので後手にその間に動かれてしまう可能性があります。

本局の変化手順でいえば▲8二角の瞬間に△9八角が狙いの一手です。

△9八角に▲7九金と受けても△7八歩▲同金△8九角成で受けになっていませんので、▲7七桂と跳ねます。

そこで後手は△8九角成として▲8五桂なら△7八飛成があります。

先手玉はかなり危ない形ですが、そこで待望の▲9一角成でどうかという展開です。

先手は香得ですが、後手は飛車と角と桂馬の3枚の攻めでうるさい形です。

▲9一角成に△8八馬なら▲同金△7七桂成▲同金△7九銀▲7八玉△7六歩▲6六金△7七歩成▲7九玉△6七と▲7五香で、ソフトの評価値+1562で先手優勢。

この手順は、△8八馬から動いてきて玉頭にと金ができるので先手は結構嫌な筋ですが、さすがに後手は駒損が大きいので先手が指せそうです。

▲9一角成に△9七歩なら▲9二馬△7五飛▲7六歩△同飛▲6五馬△9六飛▲8五桂△9八歩成▲7九銀で、ソフトの評価値+186で互角。

この手順は、後手は△9七歩と垂らして攻め駒を増やしてきたのですが、▲9二馬から後手の飛車を追っていい勝負のようです。

▲9一角成に△7八馬なら▲同玉△9八金▲7六歩△同飛▲5五馬で、ソフトの評価値+292で互角。

この攻めも結構うるさく、△9八金が次に△8八金から△7七飛成を狙っています。

先手は▲7六歩と飛車を近づけて▲5五馬と引いてこれもいい勝負のようです。

△7二銀型には▲8二角を考えるのが参考になった1局でした。