四間飛車の△4四銀型の捌きの受け方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5四歩と突いた局面。ソフトの評価値+193で互角。

後手の振り飛車に対して先手は居飛車穴熊を目指したのですが、後手は美濃囲いにしてから△4四銀型の急戦形です。

後手は次に△5五歩から動いてきますが、先手がどのような形で受けるかという局面です。

対局中は、先手が少し穴熊にこだわりすぎて駒組みが少し遅れていると思っていました。

ただしソフトの評価値は互角だったのが少し意外でした。

実戦は▲8八銀△5五歩で、ソフトの評価値+216で互角。

この手順は先手はこれでいいとは思っていませんでしたが、穴熊を目指す以上は▲8八銀と後のことはそこから考えようとしました。

後手は△5五歩と動いてきましたが、先手は飛車先の歩が伸びておらず反撃する筋が少ないので当面は辛抱する展開になります。

後手からは次に△5六歩▲同銀△5五銀▲同銀△同角のように捌いてくる筋があるので、先手としては嫌な形です。

先手の飛車先の歩が伸びていたら、2筋の歩を突き捨てておけば△5五角には▲2四飛とすることができますが、本局ではそれができません。

やはり簡単に後手に△5五銀と出られる形は、先手は受け方が少し難しくなります。

▲8八銀では▲6八金寄がありました。

▲6八金寄△5五歩▲5八飛で、ソフトの評価値+174で互角。

この手順は、▲6八金寄として△5五歩とくれば▲5八飛と迎え撃つ指し方です。

今度は△5六歩▲同銀とすれば△5五銀に▲同銀を用意しています。

▲6八金寄のいいところは、5七の銀が後手の指し方に応じて▲5六銀~▲6七銀のようなルートで、駒を組み直すことができます。

これが▲6七金型であれば▲5六銀になったときに▲6七銀とはできません。

とりあえず先手は▲5八飛として戦いをおさめて穴熊を目指す感じです。

▲5八飛以下△3五歩▲同歩△同銀▲5五歩△4六歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲5四歩△5二歩▲5三歩成△同歩▲同飛成で、ソフトの評価値+32で互角。

この手順は△3五歩として後手は攻めを継続する手です。

後手はゆっくり指すと先手は穴熊のすることが可能なので、動くことによって局面をリードしようとします。

先手も3筋は手薄ですが取らないわけにもいかないので、▲3五同歩に△同銀としてそこで▲5五歩が強気な手です。

先手は5筋に飛車を回った効果で、△5五同角とすれば▲4六銀とぶつけて対抗するという意味です。

よって後手は△4六歩から銀交換をして捌いてきますが、先手も▲5四歩と伸ばして以下飛車が成っていい勝負のようです。

先手は穴熊には組めませんでしたが、後手からの9筋の端攻めはない形なのでそこまで弱い形ではなくまずまずです。

振り飛車の△4四銀型の捌きの受け方が参考になった1局でした。