上図は、先後逆でゴキゲン中飛車に対して後手超速で対抗した形で▲4六歩と突いた局面。ソフトの評価値-56で互角。
よくありそうな局面ですが、ここからの後手の数手は少し勘違いをしていました。
△4四銀▲4七銀△7三桂▲5六銀で、ソフトの評価値-34で互角。

この手順の△4四銀は形とばかり何も考えずに上がったのですが、▲4七銀とされて少し後手が手が遅れているのに気がつきました。
△7三桂としても▲5六銀とされると6五の地点に1枚多く利いているので、後手から仕掛けることができません。
△7三桂ではよくないなと思っていましたが他の手も浮かばなかったので、△7三桂と跳ねて▲5六銀という進展です。
この局面は互角になっていますが、後手が指しづらい感じです。
後手は2二の角と4四の銀が使いづらい形で、後手玉の陣形はあまり発展性がありません。
特に4四の銀が歩越し銀なので、このまま持久戦では使いづらいです。
角と銀を組み替えたり穴熊を目指したり、1筋から3筋で動くことも考えましたが、あまりうまくいくイメージがありません。
それに対して先手は玉の周辺の駒は指したい手がたくさんあるので、持久戦は歓迎です。
▲4七銀には急戦が無理なら△7三桂では△3三角として以下△5一角~△8四角のルートもあったですが、△4四銀が急戦志向の手なのであまり一貫性がない感じです。
後手はどこかで1手遅れている感じです。
△4四銀では△8六歩がありました。
△8六歩▲同歩△7三桂で、ソフトの評価値-34で互角。

この手順は、△4四銀とせず8筋の歩を突き捨てて△7三桂とする手です。
8筋の歩の突き捨ては少し早いタイミングですが、後手が歩で取るか角で取るかを聞いた手です。
ここの歩を突き捨てても先手から8筋を逆襲されるというのはあまりないです、
▲8六同歩には△7三桂と跳ねて△6五桂や△6五銀を狙っています。
△7三桂に▲4七銀としても今度は先手の手が遅れているので、△6五銀とされると先手は離れ駒ができた状態での戦いになって少し損です。
△7三桂に▲5九飛なら△4四銀▲7八金△6五桂▲6八角△5五銀左▲同銀△同銀▲7七桂△6四歩で、ソフトの評価値+56で互角。
この手順は▲5九飛には△4四銀と出て、▲7八金とすれば△6五桂としてよくある局面に合流します。
形勢は互角ですが、4四の銀が捌ければ後手は満足です。
やはり後手のときは先手に比べて1手遅れているので、特に急戦の場合は相手の駒組みをよく見て、どの手を先にすればいいかというのを意識しなければいけませんでした。
本局でいえば、△4四銀より△8六歩から△7三桂を先に指すという感覚です。
超速のちょっとした形の違いに気をつけるのが参考になった1局でした。
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