攻めを継続する手を選ぶ


上図は、先後逆で△8五桂と跳ねた手に▲8七金寄と7七の金が逃げた局面。ソフトの評価値-600で後手有利。

駒割りは桂馬と香車の交換でいい勝負ですが、後手が攻め込んでいるので少し後手が指せているようです。

ただし次に▲6七歩とされると香車が取られる形なので、後手は攻めを継続しなければいけません。

実戦は▲8七金寄以下△1九香成▲6七歩△同香成▲同銀△2九成香で、ソフトの評価値+429で先手有利。

この手順の△1九香成は、対局中に攻めの継続手が見えなかったので仕方なく指したのですが、▲6七歩から香車を取られて逆転したようです。

△2九成香とすれば駒の損得は回復しますが、ここで先手の手番になったのが大きいようで、この手順は後手としては失敗でした。

△1九香成では△5五銀がありました。ソフトの評価値-603で後手有利。

この手の△5五銀は攻めを継続する手でただの銀ですが、▲5五同銀とすれば△6七香成▲3八飛△5七角成で、ソフトの評価値-2048で後手勝勢。

この手順は後手の理想形ですが、6七の成香と5七の馬と8五の桂馬と8一の飛車がいて持ち駒に銀があれば、攻めが途切れる心配がほとんどなくなった展開です。

よって先手は別の受け方をします。

△5五銀以下▲8二歩△同飛▲7三角△5六銀▲同銀△8三飛で、ソフトの評価値-584で後手有利。

この手順は▲8二歩と打って△同飛に▲7三角と両取りに打つ手です。

飛車が逃げると▲5五角成と銀がただで取られるので△5六銀としますが、▲同銀に△8三飛は逆に角取りに逃げる手が大事なようです。

△8三飛と先手を取ることで、簡単に先手に手番を渡さないという意味です。

後手としてまずいのは、先手に手厚く馬を作られて守りを固められたり、8五の桂馬を無条件で取られるような展開です。

8五の桂馬は飛車で守るという感じです。

△8三飛以下▲9一角成△4九銀▲7八飛△5七角成▲5九香△6八香成▲5六香△7八成香▲同玉△2八飛▲6八歩△5八銀成で、ソフトの評価値-721で後手有利。

この手順の▲9一角成はやや馬がそっぽにいきますが、香車を取ることで▲8五金△同飛▲8六香として飛車を取りにいく狙いがあります。

後手としてはその展開の前に攻めを拡大したいですが、△4九銀と下から銀を打つのが盲点で先手は飛車が横に逃げるなら▲7八飛しかありあせん。

そこで△5七角成して次の△5六馬が狙いになります。

以下▲5九香と取った香車を打って粘りますが、△6八香成から飛車を取って攻めを継続します。

このように攻めを継続する手を選ぶというのは簡単でないのですが、少し有利な局面でできるだけ本筋の手を指せるかが自分の課題の1つのようです。

攻めを継続する手を選ぶというのが参考になった1局でした。