上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+202で互角。
先手が穴熊にしたら後手から角交換をしましょうという手で、振り飛車から動いてきた展開です。
対局中は、穴熊がまだ完成していないので戦いをおさめた方がいいと思って▲6六歩と突いたのですが、この手はあまりよくなかったようです。
▲6六歩と突くと角交換にはなりませんが、実戦は後手から△4四銀~△5四歩~△5五歩と早い動きを軽視していて、先手が守勢になりました。
守勢とはいえ互角のようですが、先手は穴熊が完成していないので強い戦いにはしづらく、作戦的に面白くなかったようです。
後手が早い動きをしなければ先手もゆっくり穴熊に組めますが、さすがに後手はそれを許さない感じです。
△4五歩には2通りの指し方がありました。
1つは▲6六歩で▲6六銀で、ソフトの評価値+162で互角。

この▲6六銀も▲6六歩と同様に角交換を避ける手ですが、▲6六銀と進出することで5五の地点を受けている意味があります。
具体的には△4四銀とすれば▲3六歩と突いて4四の銀が動きづらくなります。
先手の▲6六銀が歩越し銀なので、後手は△5四銀から△6四歩としてどこかで△6五歩とぶつけるような展開がありそうです。
それだと先手も穴熊が完成しそうで、実戦とは全く別の将棋になります。
もう1つは▲6六歩で▲3三角成がありました。
▲3三角成△同桂▲8八銀で、ソフトの評価値+144で互角。

この手順は角交換をして▲8八銀とする形で、これが穴熊の完成を目指すなら一番分かりやすい手順だったようです。
次に▲6八金寄とすれば離れ駒がなくなります。
また、角交換をすれば実戦の展開より角が捌けているので、その分の負担はなくなります。
ここから後手が動いてくる場合が少し気になります。
▲8八銀以下△4四銀▲3六歩△6四角▲1八飛△5四歩▲6六歩で、ソフトの評価値+340で先手有利。
この手順は角交換をして△4四銀と進出する手で、次に△3五銀~△4六歩の捌きを狙った手です。
先手は▲3六歩して△3五銀の進出を防ぎますが、そこで△6四角と飛車のコビンを狙ってきます。
その手に対して▲1八飛が冷静な手のようで、一時的にあまりいい位置ではありませんが、後手は角を盤上に使っているのに対して先手は持ち角なので対抗できそうです。
後手は△5四歩と突きますが、▲6六歩としていつでも▲6五歩と角を攻める筋を見せれば先手もまずまずのようです。
最初の局面の△4五歩に先手が少し手を変えると全く違う展開になるのが将棋の面白いところで、自分はまだまだ知らないことが多いようです。
先手の手で全く展開が違ってくるのが参考になった1局でした。