上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲7七銀と上がった局面。ソフトの評価値+20で互角。
少し前に流行った横歩取りの△8四飛△5二玉型で。よく出てきそうな局面です。
後手玉は最低限の囲いは完成しているのでここから動きたいですが、相手もしっかりした構えなのでどのように手を作っていくかという局面です。
実戦は△5四角▲3七銀△7五歩と進みましたが▲6六角で、ソフトの評価値+52で互角。

この手順の△5四角は7筋と8筋を攻めるために打った手ですが、ややスピード感にかけるような感じでした。
自分の指し手は、どうもこのあたりがいまひとつのような感じです。
先手は▲3七銀と出て上部を厚くした手に狙いの△7五歩で、▲同歩と取ってくれるなら△8七角成がありますが。▲6六角と打たれたら結構攻めるのは大変だったようです。
この▲6六角はやや受け一方の手に見えますが、後手も△5四角と打っているのでどちらの角が働くかという局面です。
先手の7七の銀と3七の銀が後手の両方の桂馬の跳ぶ位置にいるので、▲6六角以下△4五桂▲4六銀△6五桂とする狙いはありますが▲8六銀で、ソフトの評価値+224で互角。
この攻めは2枚の桂馬を中央に使って気持ちがいい攻めの1つですが、先手も5七の地点は角と銀が利いているので簡単ではありません。
やはり後手の攻めは桂馬だけでなく、飛車と角も働かないと攻めが切れてしまいます。
後手番の横歩取りは好きな戦法で先手が横歩を取るとよく指すのですが、自分の場合はどのように攻めの形を作っていくかというのを覚えないと、いつも攻めの手が伸びていない感じがします。
△5四角では△2三銀がありました。
△2三銀▲3七桂△7五歩▲同歩△6五桂▲6六銀△7六角で、ソフトの評価値-10で互角。

この手順は△2三銀と1手ためる手で、直接的に手を作るという手ではないので効果はいまひとつ分かりにくいのですが、2筋と3筋の上部を手厚くする手です。
先手は▲3七桂と跳ねて▲2五桂を狙いますが、ここで△7五歩▲同歩とさせてから△6五桂が形のようです。
桂馬が跳ねると後で△7七歩と打てる形にするために、先に7筋の歩を突き捨てます。
▲6六銀と逃げるのは自然ですが、そこで△7六角が打ちづらいです。
先手の弱くなった8筋を飛車と角の2枚で攻める筋はたまにあるのですが、狭い角なので少し勇気がいります。
しかし▲7七歩は2歩で打てないため、簡単には角は追われる形ではなさそうで、これも7筋の歩を突き捨てた効果です。
次の後手の狙いは△8七角成ですので、先手は何か受ける必要があります。
△7六角に▲8六角なら、△8八歩▲同金△8六飛▲同歩△4九角▲同玉△6七角成▲3九玉△6六馬で、ソフトの評価値+35で互角。
この手順は▲8六角に△8八歩から飛車を切って角を打ち込んで攻めていく展開で、これもすごい攻めですが形勢は互角のようです。
△7六角に▲6九角なら△3四飛▲6八玉△3六飛で、ソフトの評価値+106で互角。
この手順は▲6九角と打てばそれ以上8筋の攻めは難しいのですが、先手の角の働きも決してよくないので、△3四飛から△3六飛とする展開でいい勝負のようです。
また最初の局面では、少し軽い手ですが△1六歩▲同歩△1七歩として▲同香なら△1九角▲1八飛△6四角成とする手もあったようです。
横歩取り△8四飛型で攻めの形を作るのが参考になった1局でした。