上図は、角換わりからの進展で▲8七歩と打った局面。ソフトの評価値+87で互角。
将棋を指していると、相手からの気になる手があってあまり指されないのですが、いまひとつ対応が分かっていないという場面があります。
あまり指されないというのはやや無理筋ということですが、その対応をうまくしないと無理筋が通るということがあります。
本局でもそのような気になる場面がありました。
実戦は▲8七歩に△7五銀と引いてこれが普通ですが、たまに△8七同銀成とする手があります。
△8七同銀成▲同銀△8六歩▲7六銀△8七角で、ソフトの評価値+1303で先手優勢。

この手順は△8七同銀成と銀を捨ててから△8六歩~△8七角と打つ手です。
後手は銀損なので普通はない手ですが、先手も気をつけて対応しないと後手に手を作られてしまいます。
自分の場合だとこれといった受け方を用意しておらず、指されたらその場で考えるということでした。
一番まずいのは後手に飛車を成られる展開で、先手が駒得でも結構大変です。
△8七角以下▲同金△同歩成▲7五銀で、ソフトの評価値+1296で先手優勢。

この手順は▲8七金と金で角を取る手で、△同歩成に▲7五銀が少し見えづらいです。
▲7五銀は銀を進出することで8筋に歩を打って、後手の飛車成りを受ける手です。
▲7五銀以下△7八と▲8四歩△7四歩▲同銀△8四飛▲8五銀打△8二飛▲8四歩△7三金▲6六角で、ソフトの評価値+1678で先手優勢。
この手順は後手は飛車が捌けるように8筋に狙いを定めますが、先手は銀を打ったり角を打ったりすれば受かっているようです。
先手はとりあえず後手の飛車成りだけを受ければ、駒得が活きて指しやすいという感覚です。
変化手順は▲8七同金としましたが、それ以外にも色々な受け方がありました。
▲8七同金で▲7七金として、△7六角成▲同金△8七歩成▲7四角△7七と▲8三銀△6二飛▲7七金△8二歩▲2四歩△2二歩▲9二銀不成で、ソフトの評価値+2183で先手勝勢。
この手順は▲7七金と上がり△7六角成に▲同金とする形で、後手は△8七歩成としますが▲7四角と打って8三から駒を打って飛車成りを受ける形です。
角に利きで後手の飛車成りを受けるのがうまいです。
また別の受け方で▲8七同金で▲5五角として、△7三歩▲7七金△7六角成▲同金△8七歩成▲6六角△8六と▲7五金△7六と▲8三歩△同飛▲8四歩△7五と▲3三角成△同桂▲8三歩成で、ソフトの評価値+2379で先手勝勢。
この手順も角を使って飛車をけん制する手で、△8六と~△7六とで一瞬先手も飛車成りが受けづらくても、▲8三歩~▲8四歩があれば大丈夫です。
これらの指し手は平凡ですが、相手が無理筋に動いてきたときに短い時間で対応できるかが大事で、変化手順を覚えておけばいいみたいです。
相手の無理筋に対応するのが参考になった1局でした。