上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲7三銀と打った局面。ソフトの評価値-888で後手優勢。
▲7三銀は次に、▲6二飛成△4一玉▲5二金△3一玉▲5一龍の詰めろに対して、先手玉はまだ即詰みがありませんので、後手は自玉を受けることになります。
対局中は先に詰めろをかけられて後手が少し悪いのかと思っていましたが、後手優勢だったのは気がつきませんでした。
実戦は▲7三銀以下△7一銀▲6二銀成△同銀▲7三金で、ソフトの評価値-1270で後手優勢。

この手順は△7一銀と受けた手に▲6二銀成△同銀▲7三金と打った展開です。
最初の局面と似たような形ですが、1つ違うのは7三の駒が銀から金に変わった点です。
実戦は早指しとはいえこの局面で自玉の危険度をよく考えずに形とばかり△7一銀打と進むのですが、このようなところが終盤が少し甘いところでした。
千日手模様の局面とはいえ、最終盤は少し考えないといけなかったです。
この局面で後手玉が詰めろになっているかをまず考えないといけなったです。
▲7三金の狙いは次に▲6二飛成ですが、△4一玉▲5二銀△4二玉で後手玉は詰みません。
ちょっと考えたら詰む詰まないの判断はできそうな形だったので、まずそれを考えていないのがまずかったです。
▲7三金には△4九飛成がありました。
▲7三金以下△4九飛成▲6二飛成△4一玉▲6一龍△4二玉で、ソフトの評価値-2027で後手勝勢。

この手順は△4九飛成と金を取った手に▲6二飛成から迫ってくる手ですが、△4二玉で詰みません。
ただし少し難しいのは、この局面で▲4五桂として次に▲3四桂の詰めろをかけられたときに後手はどう指すかです。
これを早指しの中で対応できるががポイントです。
後手の持ち駒はいい駒がそろっていますが、一番分かりやすいのは先手玉を詰ますことです。
△4二玉以下▲4五桂△4八角▲4六玉△5七角打▲3六玉△3八龍▲3七桂打△同角成▲同桂△3五角成▲同玉△3七龍▲3六歩△3四銀▲同玉△3六龍▲2四玉△1四金まで詰みです。
この手順は▲4五桂に△4八角から即詰みにいった手で、手順はそんなに難しくなく並べ詰みのようなところはあります。
これだけだと詰ましにいけばいいので考えることは集中できます。
ただし将棋の難しいところは最初の▲3七銀の局面で、自玉の詰み不詰みの判断をして、次に千日手模様の局面を打開した局面の自玉の詰み不詰みを判断して、さらに自玉が詰まない場合に後手玉に詰み不詰みの判断をするという複数のことを考える必要があります。
最後の局面の△4二玉が盤上に出て入れば少しは考えやすいのですが、▲3七銀からの数手先のことを頭の中で考えるというのがかなり難しいです。
終盤で相手玉がなんとなく詰みというのはよくありますが、それを正確に詰ますというのは結構難しいです。
このようなのが終盤力ということだと思いますが、このあたりを短い時間でも判断できるように集中して考えたいです。
千日手模様でも考えるのが参考になった1局でした。