上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3三銀と打った局面。ソフトの評価値-3775で後手勝勢。
▲3三銀は詰めろですが、駒割りは飛角と銀香の交換で後手がよくここさえ凌げば後手の勝利が近つきます。
形勢に大きく差が開いている場合は勝ち方が色々あり、その人の個性や直感のだいぶ違ってきます。
▲3三銀に△同金は▲同香成でこれも▲3二金の詰めろなので、後手の指し方も少し悩みます。
先手玉に即詰みがあれば詰ましにいけばいいのですが、即詰みがなければ受ける必要があります。
対局中は、先手玉を攻めるということを全く考えてなかったので受けに回りました。
攻めることを考えてなかったというのは、即詰みがあるなど全く気がついていないので受けに専念するしかないという気持ちです。
実戦は▲3三銀以下△3五歩で、ソフトの評価値-2982で後手勝勢。
この手は先手の3六の香車の利きを飛車と歩で止めた形で、これでも受かっています。
ただしソフトの推奨手は△3五歩ではなく△3三同金でした。
▲3三銀以下△同金▲同香成△7八飛成で、ソフトの評価値-99977で後手勝勢。

この手順は△3三同金に▲同香成が▲3二金の詰めろなので、ここで厳しく指さないといけないです。
▲3三同香成に△6二飛などと受けていては▲7七歩で将棋がもつれてきます。
△6二飛などは終盤の手ではないので、△3三同金とすればこのような手は指せません。
▲3三同香成には△7八飛成がありました。
△7八飛成以下▲同銀△5七銀▲同玉△6五桂で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

この手順の△7八飛成~△5七銀~△6五桂は寄せの形ですが、これが対局中に見えるかどうかで全く違ってきます。
このような手の流れが対局中に見えていないので、自分の場合は終盤の切れ味がいまひとつです。
詰ます場合は感覚的に詰みだろうと思っても、しっかり読まないと駒が足らないということもあるので要注意です。
観る将棋だったら多分詰みだろうと思っても他の人の将棋なので問題ありませんが、自分の対局だと慎重になってしまいます。
△6五桂に▲4六玉なら△5七角▲3六玉△4五角▲2六玉△2五飛▲1七玉△2七金▲同銀△同飛成まで詰みです。
この手順は△4五角がうまい手で▲同玉なら△3五飛まで詰みです。
△6五桂に▲5八玉なら△6八飛▲5九玉△4八角▲同金△同飛成▲同玉△5七角▲5九玉△6八金▲4九玉△4八金まで詰みです。
この手順は△4八角が少し難しいです。
また▲5八玉に別の詰まし方として△5七金▲6九玉△6八飛▲7九玉△7八飛成▲同玉△6九角▲同玉△6八銀▲7八玉△7七桂成▲8九玉△7八角▲9八玉△8七成桂で詰みです。
この手順は△6九角のただ捨てが少し難しいです。
このように見るとどの手順もそれなりに難しい手があるので、短い時間の終盤戦だと少し勇気がいるかもしれません。
なお補足で△7八飛成に▲6八銀は△同龍▲同玉△7六桂▲5八玉△7八飛▲5七玉△6八角▲4八玉△5七角打▲5八玉△7九角成▲5九玉△6八馬まで詰みです。
少し難しい並べ詰みなのが参考になった1局でした。