端から重たく角を打って寄せる


上図は、先後逆で相居飛車力戦形からの進展で▲3四歩と打った局面。ソフトの評価値-2261で後手勝勢。

終盤は駒の損得より速度という格言があり、駒の損得ははとんどありませんがここで後手に厳しい手があるので後手優勢です。

▲3四歩は部分的にはある手ですが、この手は後手玉の詰めろではありませんのでこの瞬間に先手玉を寄せればいいという局面です。

実戦は△4五角でソフトの評価値-825で後手優勢。

この手の△4五角は次に△9七金からの詰めろですが、△4五角に▲6七角と打たれたら攻めを継続するのがするのが難しかったようです。

後手から詰めろが続かないと▲3三歩成が間に合ってきて形勢がおかしくなります。

やはり最終盤はぬるい手は禁物です。

△4五角では△9七角がありました。ソフトの評価値-5953で後手勝勢。

この手の△9七角は、9筋が重たい形の所に駒を打ち込むのでぱっと見で浮かびづらい手です。

9筋の飛車が活用できる形になれば理想ですが、そのためには9筋の攻めがほぐれないと活用できません。

△9七角に▲8九玉は△7九金▲同飛△8八金で詰みなので▲9七同歩とするしかありません。

△9七角以下▲同歩△同歩成▲7九玉△8八金打で、ソフトの評価値-2896で後手勝勢。

この手順は9筋にと金を作ってから△8八金と打ち込む筋で、△8八金は見えやすい手です。

△8八金と打って先手玉が詰んでいるかは分かりにくいのですが、角を渡しても後手玉は詰まないので先手玉に詰めろをかけていけばいい局面です。

△8八金に▲同飛なら△同と▲同玉△9九飛成▲7八玉△5八飛▲6八桂△8八龍▲同玉△6八飛成▲7八銀△9八金まで詰みです。

この手順は眠っていた9四の飛車が活用できる展開で、2枚飛車で攻めるのは理想的な形です。

△8八金に▲6八玉なら△7八金があります。

△7八金に▲6七玉なら△6八飛▲5六玉△5八飛成▲4五玉△4四金があり、△4四同玉なら△4三金打▲4五玉△5三桂以下詰みです。

この手順の△4四金に▲同銀でも△5四金から△4四金と銀を補充する手があるので詰みです。

△7八金に▲5七玉と逃げても△4七飛から詰みです。

△7八金に▲同玉なら△5八飛▲6八金△5五飛成で、ソフトの評価値-4899で後手勝勢。

この手順は▲7八同玉の形は先手玉に即詰みはありませんが、△5八飛から△5五飛成として銀を抜く筋があり、この手が△8八とからの先手玉が詰めろで、後手は上部が手厚くなり後手勝勢です。

△9七角は重たくて9筋を攻めるなら△9七歩成が筋ですが、この場合は▲同歩で9七の地点は先手の駒の利きが1枚の多いので成立しません。

やはり終盤は筋ではなく、重たくても読みを入れないといけないようです。

端から重たく角を打って寄せるのが参考になった1局でした。