少し無理気味な手に対応する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7四同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+208で互角。

先手が銀冠に組んだのに対して後手はトーチカに構えた形です。

お互いの角が敵陣に直通しており少し怖い形です。

後手玉は先手の角のラインには入っていませんが、先手玉は後手の角のラインに入っているので受けについてはより慎重になります。

実戦は▲2六角△4四銀▲7六歩で、ソフトの評価値+173で互角。

この手順は▲2六角と角の利きの筋を変えて5三の地点を狙った形にして△4四銀に▲7六歩と打ちました。

この手順はあまりよくなかったようで、3七の角は後手の陣形に直通しているので、▲2六角としても角の働きが少し悪くなったようです。

そして7筋はお互いに傷になりやすい形なので▲7六歩と打ったのは手堅いのですが、この手順はチャンスを生かし切れていませんでした。

安全に指すのはいいのですが、踏み込みが悪いと手が伸びなくなってきます。

踏み込んだ後の対応が分かってなかったので仕方ない部分もありますが、こういうちょっとしたところで精度のいい手がさせるかどうかが序盤は大事なようです。

▲2六角では▲7五歩がありました。

▲7五歩に△同銀なら▲7四歩△6六歩で、ソフトの評価値+999で先手優勢。

この手順の▲7五歩に△同銀は悪手なのですが、自分の読み筋ではこの手が気になっていました。

本来は相手が悪手を指してきたという前提で考えるのは、盤上の手の精度を高めるにはあまり意味がありませんが、これは自分の以前からの癖のようです。

つい相手が無理気味に動いてきた場合にどうすればいいかを考えて、結局はその手を指してこないということが多いです。

当然無理気味に動く手は、その局面ではいい手でない可能性が高いので、相手はそのような手をなかなか指しません。

ただし、相手の棋力や棋風が分からない場合は、相手は無理気味に動いてきたときにこちらが反応できない場合があります。

無理気味な手が通って相手の方が有利になるということです。

それが嫌なので、結局は相手が無理気味な手を指すという前提で最初に考えることが多いです。

俗にいう筋が悪いということです。

本局で言えば、▲2六角で▲7五歩に△同銀と進んだときに▲7四歩△6六歩と進むような手順です。

△6六歩と突かれたときに先手の対応が分からなかったので、結局▲7五歩と打たずに▲2六角とでた感じでした。

ソフトの読み筋は、△6六歩以下▲同銀△同銀▲同金△同角▲7三歩成で、ソフトの評価値+1036で先手優勢。

この手順は△6六歩の突き出しに▲6六同銀とするのが急所でした。

以下△6六同銀として清算してから▲7三歩成とします。

この瞬間は金銀と銀桂の交換ですが、先手は▲7二ととして金が取れる形なので先手が駒得になります。

そのような意味で▲7五歩に△同銀は悪手でした。

なお、△6六歩の突き出しに▲6六同銀とせずに▲6八金引とすると、△6五桂▲7三歩成△5七桂成▲同金△7六歩で、ソフトの評価値-108で互角。

先手の受け方が悪いとこういう手順があるので、将棋は難しいです。

よって、最初の局面で▲7五歩に打ったら△8三銀と引いてこれからの将棋です。

少し無理気味な手に対応するのが参考になった1局でした。

角換り腰掛銀の△4七銀

上図は、令和元年以前の対局から、先後逆で角換り腰掛銀の進展で後手が△6五歩▲同歩△同銀▲6四歩とした局面。ソフトの評価値-523で後手有利。

同型から後手から仕掛けたのは、先手から早い段階で▲2二角成と角交換をしてきて1手損になったので、後手から仕掛ける展開となりました。

この局面がすでに後手有利が驚きでした。

▲6四歩が次に▲6三歩成△同金▲7二角の筋があるので、対局中はその対応に悩みました。

本譜は△5四銀で、ソフトの評価値+9で互角。

△5四銀は後手は自重した形ですが、評価値を見るとかなり下がっているので、いい手ではないようです。

△5四銀では△5六銀があったようです。

△5六銀▲同歩△4七銀で、ソフトの評価値-460で後手有利。

角と銀があれば△4七銀というのはよくあるのですが、なぜか対局時は全く見えてなかったです。

△4七銀に▲同金なら△3八角で、ソフトの評価値-898で後手優勢。

△4七銀に▲4九金なら、△6五桂▲6六銀△5六銀不成▲6三歩成△6七歩で、ソフトの評価値-813で後手有利。

▲4九金はやや弱い受けですが、考えられる手です。

後手は手順に△6五桂と跳ねて▲6六銀に△5六銀不成が、6五の桂馬を守って攻めに働かせる手です。

先手は待望の▲6三歩成としますが、そこで△6七歩が厳しいです。

△6七歩に▲同金なら△同銀成▲同玉△4七角で、ソフトの評価値-1347で後手優勢。

この手順は、次に△5六金と△2九角成が厳しく後手優勢です。

△6七歩に▲7九玉なら、△8六歩▲同歩△6八角▲8八玉△8六角成▲8七歩△7六馬▲7七銀打△同桂成▲同銀△6八歩成▲同銀△6七銀打で、ソフトの評価値-1595で後手優勢。

両方の手順ともややうまく行きすぎですが、狙い筋にはまると先手が苦しいようです。

角換り腰掛銀で角と銀があれば△4七銀が参考になった1局でした。

歩を使って敵陣を崩しにいく

上図は、先後逆で先手立石流四間飛車からの進展で▲2八玉と寄った局面。ソフトの評価値-364で後手有利。

先手の立石流四間飛車は、6筋と7筋に位を取ってから▲6六飛~▲7六飛のように浮き飛車に構える戦型です。

この立石流四間飛車は、低い状態で構えてから飛車を捌いてくるのが理想的で、飛車交換になっても低い構えなので、居飛車側からの飛車の打ち込みが少なく意外と隙がありません。

最近は立石流四間飛車はあまり見ませんが、居飛車側としては玉頭側に位を取って敵玉を圧迫する指し方が多いです。

本局もそのようなイメージで指していたのですが、▲2八玉と寄った瞬間は少し先手の駒組みのバランスが悪いので後手としてはチャンスだったようです。

しかし実戦は△9四歩で、ソフトの評価値-228で互角。

最初は△7四歩が見えたのですが、早指しだと考えがまとまらず無難な手の△9四歩を選択しました。

自分の場合は、序盤で指し手に困ると端歩と突くというのがなんとなく分かっていましたが、本局もそんな感じでした。

△9四歩では△7四歩がありました。ソフトの評価値-402で後手有利。

△7四歩に▲7六飛なら△9四角がありますので、先手は△7四歩に▲同歩とします。

▲2八玉以下△7四歩▲同歩△同飛▲7七銀に対しては有力な手が2つありました。

1つは▲2八玉以下△7四歩▲同歩△同飛▲7七銀に△8八歩で、ソフトの評価値-419で後手有利。

この手順は最後の△8八歩が鋭く、ぱっと見で▲8八同金にどうするのか気になります。

▲8八同金△7六歩▲同銀△5五角で、ソフトの評価値-1685で後手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△7六歩が継続手で▲同銀とさせることで△5五角の角のラインが厳しくなります。

△7六歩に▲8六銀なら△5五角に▲6八飛の受けがありますが、▲8六銀には△7九角▲7八金△5七角成があります。

先手の立石流四間飛車に、角を使って攻める前に歩で細工するというパターンです。

なお、△8八歩に▲8六飛なら△7三桂▲8三飛成△5四飛▲7四歩△6五桂▲7三歩成△同銀▲同龍△8九歩成で、ソフトの評価値-544で後手有利。

この手順が一番いやですが、後手は桂馬を捌いて少し指しやすいようです。

もう1つは▲2八玉△7四歩▲同歩△同飛▲7七銀に△3六歩で、ソフトの評価値-365で後手有利。

この△3六歩もなかなか魅力的な手です。

普通、位を取ったら位の確保するというのが一般的ですので、ここでの△3六歩は少しうっかりしやすいです。

先手陣がバランスが悪い瞬間に歩を突き捨てるのがうまいです。

△3六歩に▲同歩なら△5五角があります。

△3六歩に▲同飛なら△4五角があります。

△4五角に▲7九歩として△3六角▲同歩で飛車と角の交換になりますが、これは先手は好んで指すような展開ではありません。

よって△3六歩に▲3八銀とすれば、そこで最初の候補手の△8八歩でソフトの評価値-405で後手有利。

△8八歩とか△3六歩で、歩を使って敵陣を崩しにいくという感覚がいいようです。

歩を使って敵陣を崩しにいくのが参考になった1局でした。

桂馬を早めに捌いて手を作る

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△4四銀と引いた局面。ソフトの評価値+29で互角。

後手が3五の地点で3筋の歩を交換して▲3六歩に△4四銀と引いた展開です。

よくありそうな局面で、先手は矢倉に対して後手は高美濃です。

矢倉に組んだ場合は、先手は6筋~8筋で位を取って駒組みをしたかったのですが、後手が早い段階で△6四歩~△7四歩としたため、そのような駒組みになりませんでした。

この先手の駒組みで難しいのは、いつでも後手から角の打ち込みがあるので5八の金を動かしづらいということです。

5八の金が▲6八金寄とか▲6七金右とすると、3七の桂馬が浮いているのでいつでも△4八角の筋が生じます。

よって5八の金は動かしづらいのですが、4七の銀が▲5六銀とすると△3八角があります。

また4七に銀がいないと3七の桂頭が狙われやすくなります。

そのような意味で言うと、3七の桂馬は負担になりやすく先手としては駒組みが制限されているようです。

後手からの角の打ち込みに備えるなら、5八の金を▲4八金とすれば後手からの角の打ち込みはだいぶなくなるので、▲4八金~▲2九飛の構えにして、▲5六銀からどこかで▲4五桂と跳ねる筋はあったかもしれません。

このあたりは先手も考えどころでしたが、実戦は無造作に▲2八飛としたため後手に動かれてしまいました。

実戦は▲2八飛△5五銀▲6七金右△6五歩で、ソフトの評価値-464で後手有利。

この手順は▲2八飛としたのですが、一回▲2九飛と引いたのに▲2八飛は手待ちです。

ここで△5五銀が機敏な手で、これをうっかりしていました。

△5五銀に▲5六歩と銀を追う手は、△6六銀▲同銀△3九角▲4八飛△同角成▲同金△6九飛で、ソフトの評価値-81で互角。

この筋はこの戦型ではよくある筋で実戦的にはまだ大変ではありますが、後手に飛車を渡す形は先手としては選びにくいです。

よって▲6七金右としたのですが、△6五歩と後手は攻めてきました。

この局面はすでに先手が悪いのですが、4七の銀と3七の桂馬が全く働いない形です。

相手の方の攻めが早く、こちらの攻めの桂馬が3段目にいるようでは勝負の形になっていません。

△6五歩には▲同歩△同桂▲5六銀△同銀▲同歩△3二飛で、ソフトの評価値-604で後手有利。

この手順は△6五同桂に▲5六銀が勝負手ですが、清算してから△3二飛とするのが気持ちがよく、やはりこの展開も立ち遅れている先手の桂頭を狙った形です。

最初の局面で▲2八飛では▲4五桂がありました。

▲4五桂△6二金直▲5六歩△5五歩▲同歩△同銀▲5四歩で、ソフトの評価値+12で互角。

この手順は▲4五桂と跳ねる手で、△4四銀と上がった形のときに跳ねるのが急所だったようです。

普通桂馬が跳ねるときは、次に駒が取れる形のときに跳ねるイメージがあるのですが、△4四銀とした形で▲4五桂とするのは、後手から△4四歩とされて桂馬が取られにくいという意味です。

桂馬が5段目まで進めば、最低限一応捌けたという感覚です。

先手の▲5六歩は後手から△5五銀の進出を防いだ手で、これも地味ながら参考になります。

▲5六歩に後手は△5五歩として動いてきたのですが、▲同歩△同銀に▲5四歩が妙手です。

▲5四歩に△同金なら▲2四歩△同歩▲3一角△3二飛▲2四飛で、ソフトの評価値+97で互角。

この手順は△5四同金とした形が一瞬浮き駒になるため、先手は2筋の歩を突き捨ててから▲2四飛とすれば金取りになります。

▲5四歩に△5二歩なら▲6七金右△4四歩▲5九飛で、ソフトの評価値+159で互角。

この手順は▲5四歩に△5二歩として、次に△4四歩から桂馬を取り切るのが狙いですが、▲6七金右~▲5九飛と飛車を5筋に転換していい勝負のようです。

桂馬を早めに捌いて手を作るのが参考になった1局でした。

桂頭の責めに柔軟に受けて指す

上図は、先後逆で筋違い角からの進展で▲2五歩と突いた局面。ソフトの評価値-396で後手有利。

先手は筋違い角から1歩得して矢倉に組んでいますが、攻める形が少し重たく後手が少し有利なようです。

対局中は少し後手が指しやすいと思っていましたが、次の手が難しいと思っていました。

形は△7三桂と跳ねる手ですが、先手から▲7五歩と桂頭を狙うような手が気になっていました。

△7三桂に▲7五歩△8四飛とすれば桂頭は守れますが、飛車が少し狭く使いづらいのでこの展開は後手が指しにくいです。

そのような意味で、先手から桂頭を狙われる筋を消してから桂馬を跳ねた方がいいと思い△8四飛としました。

実戦は△8四飛でソフトの評価値-254で互角。

この△8四飛はソフトの候補手になかった手で、評価値が下がり互角になりました。

△8四飛というのはあまりいい形でなく、縦だけに使う形で横に使う形になっていません。

よくある一段飛車は攻めは縦に使い、守りは横に使うということで活用の幅が広いのと、飛車が狙われにくい形です。

△8四飛と指した瞬間は少し飛車の働きが重たいということです。

だいぶ前に全く違う局面で、後手が7三の桂頭を守るために△6四飛と浮いた将棋を見たことがあったのですが、局後の感想戦でその手を指した対局者は△6四飛とするのは普通の感覚で指したというのが印象に残っており、本局は少しそれを意識して指しました。

なお桂頭を狙われるのが嫌なら、先に△6五桂と跳べる形にしてから△7三桂とする手はあります。

具体的には▲2五歩に△6五歩と打って▲同歩なら△7三桂という手順です。

今度は▲7五歩と桂頭を狙っても△6五桂と活用できますので、後手は桂頭の攻めを気にする必要はありません。

ただしこの場合は△7三桂以下▲5五歩があり、△同銀▲5八飛△6五桂▲5五飛△7七桂成▲同金寄で、ソフトの評価値-77で互角。

この手順は後手の桂損になるため形勢が互角になるようです。

最初の局面の▲2五歩に対して△8四飛では△7三桂がありました。

△7三桂▲7五歩△6三銀▲4五歩△同歩▲同角△4四歩▲3六角△7五歩で、ソフトの評価値-613で後手有利。

この手順は△7三桂とする手で、この手が成立していたようです。

先手は▲7五歩と桂頭を狙ってきたのですが、平凡に△6三銀と引いて受ける手がありました。

一旦△5四銀と銀が4段目に上がったので、ここで△6三銀と3段目に引いて受けるという発想がなかったです。

しかしよく見ると△6三銀と受けるのは普通の手で、特に自分の場合は自陣の飛車側が責められる展開のときに受けて指すというのをあまり考えないような感じです。

気持ちが攻めることに傾いており、受けるというのが眼中にないという感覚です。

指し手がやや単調になりやすいので、△6三銀と引いて柔軟に指すというのが大事なようです。

変化手順でこれで互角のようですが、後手としては相手の角道に気をつけながら7筋の位を安定させるために△7四銀と上がって△7六歩の突き出しを狙う感じです。

相手の軽いジャブの▲7五歩に対しては、柔軟に受けて指す△6三銀の感覚を今後は意識したいです。

桂頭の責めに柔軟に受けて指すのが参考になった1局でした。

相穴熊の将棋の攻防

上図は、先後手逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4三歩成とした局面。ソフトの評価値-310で後手有利。

この瞬間は後手の角得ですが、4三にと金がいるので実質的にはほぼ互角です。

形勢は後手有利になっていますが、相手玉が全く見えていない状態なのでまだ先は長い戦いです。

とりあえず飛車取りなので後手は何か受ける形になりますが、次の手はやや淡泊だったかもしれません。

実戦は△3一金▲3二と△同金▲8二飛△3一金打で、ソフトの評価値+53で互角。

この手順は△3一金と打って▲3二とで飛車を渡す形ですが、と金がいなくなりさっぱりした展開です。

穴熊の金駒を渡すより飛車を渡した方が穴熊が固いと思ったのですが、▲8二飛と打った形がまた金取りなのでまた△3一金打と金を埋めてどうかという展開です。

後手は金駒4枚の穴熊ですが、持ち駒を使った関係上攻めの戦力がだいぶ落ちたのでやや楽しみが少なくなったかもしれません。

と金で飛車を取らせて受けるというのは以前何かで見た記憶があって、それを参考にして指した訳ですが、局面も全く違っているはずなので何とも言えません。

ちなみに△3一金はソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲4三歩成には後手は有力な手が2つありました。

1つは△3一金では△7二飛がありました。

△7二飛▲3二金△4六歩で、ソフトの評価値-352で後手有利。

この手順は△7二飛と逃げる手で、相手のと金が残り▲3二金と張り付く形です。

こういうのが穴熊を指していると嫌な形でこれで詰み形というわけではありませんが、後手は駒を渡しづらく攻めも安い駒を使ったような形になります。

△4六歩は次に△4七歩成とすれば攻めの戦力を増やすのと、将来△4二歩のような受けができる可能性があります。

先手は△4六歩に飛車を活用したいのですが、△7二飛と回っているので▲7四飛としても取られます。

そのような意味で△4六歩は先手にプレッシャーを与えた受けだったかもしれません。

△4六歩に▲同銀なら△4七金という感じです。

もう1つは△3一金では△8七角がありました。

△8七角▲3二と△同角成▲8二飛△3一金▲7四飛△4六歩▲7二飛成△4八金で、ソフトの評価値-202で互角。

この手順は△8七角として▲3二とに△同角成として馬付きの穴熊にする手です。

穴熊戦いで金は攻めにも受けにも役に立つ駒なので、持ち駒の金は残して馬で守るというのが気がつかなかったです。

たしかにこのような穴熊の戦いは角は少し使いづらいので、馬にして自陣を守った方が効果的なような気もします。

飛車を取らせるという発想は自分の考えも少し似ていたところもあったので、自分の指し方も思ったほど悪くはなかった感じです。

先手は2枚飛車から後手の穴熊を攻めますが、▲7二飛成に△4八金が全く浮かびません。

△4八金では△4二金打のような手が自然に見えこれも候補手の1つですが、△4二金打以下▲4六銀△4八歩▲7八龍△4七馬▲4五銀で、ソフトの評価値+21で互角。

この手順は△4二金打として金駒4枚と馬付きで穴熊を固めますが、攻め駒の戦力がほとんどなくなるので少し手が限られてくる可能性があります。

最後の局面図の△4八金に▲3二龍で後手が駒損になります。

△4八金以下▲3二龍△同金▲同飛成△3一金▲同龍△同銀▲4一金△4九馬▲1七角△3九馬▲同角△4九飛▲3八金△4七歩成で、ソフトの評価値-1344で後手優勢。

この手順はやや難しく後手は1枚多く駒を渡しますが、清算して△3一金とします。

先手は▲同龍から▲4一金と張り付きますが、△4九馬が地味ないい手で先手の持ち駒に銀があれば▲2八銀と打つのですがないので▲1七角とします。

以下△3九馬▲同角△4九飛が厳しく▲3八金に△4七歩成として、際どいですが後手が少し指せているようです。

相穴熊の将棋はちょっと普通の将棋と違うので、このあたりの感覚は難しいです。

相穴熊の将棋の攻防が参考になった1局でした。

意外なところに桂馬を打つ

上図は、先令和元年以前の対局から、後逆で振り飛車対居飛車の対抗形の相穴熊戦で、先手の8六の角が▲7七角とした局面。ソフトの評価値-1217で後手優勢。

後手が1歩得しており、後手の飛車と角と4四の銀が、先手の飛車と角と6七の銀に比べて働いています。

対局中はだいぶ指しやすいとは思っていましたが、次の1手がよく分かりませんでした。

本譜は△3五歩で、ソフトの評価値-340で後手有利。

△3五歩は▲同歩なら△3六桂の狙いですが、この瞬間が甘いです。

△3五歩には▲8八飛で△8二歩なら▲8四飛で次の▲7四飛が受けづらいです。

▲8八飛に△3六歩なら▲8一飛成△4五桂で、ソフトの評価値-345で後手有利。

この手順は後手が少し有利とはいえ、先手に飛車を成られると結構なプレッシャーがあります。

△3五歩では△8五桂がありました。

△8五桂▲9九角△8六歩で、ソフトの評価値-1363で後手優勢。

△8五桂は全く見えませんでした。

桂馬は3筋で使うつもりだったので、8筋で使うのは全く考えてなかったです。

▲9九角は△6六歩を受けた手ですが、そこで△8六歩の垂れ歩があります。

△8六歩に▲8八歩なら△6六歩。

△8六歩に▲8八飛なら△7七桂成。

よって先手は受ける形がありませんので、攻め合いを目指します。

△8六歩に▲3五歩なら、△8七歩成▲3六桂△7七桂成▲2四桂△同歩▲3七金△6七成桂▲3八飛△6六歩▲3四歩△9八と▲同飛△2五桂で、ソフトの評価値-1537で後手優勢。

この手順は▲2四桂として角と桂馬の駒損で一瞬指しにくい手ですが、その後に銀を取った形が手厚くなって後手優勢です。

△8六歩に▲4六歩なら、△8七歩成▲4五歩△7七と▲4四歩△6七と▲4三歩成△同金▲5九飛△4七歩▲同金△5八と▲4四歩△同金▲5三銀△6八飛成で、ソフトの評価値-1504で後手優勢。

この手順は4四の銀と取られますが、駒の損得なく飛車が成れたので後手優勢です。

意外なところに桂馬を打つ△8五桂が参考になった1局でした。

横歩取りで優勢から勝勢にする指し方

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で△5五角とでた局面。ソフトの評価値-78で互角。

後手番の横歩取りは好きな戦法で△3三角型ばかりです。

対面将棋では横歩取りにほとんどなりませんが、ネット将棋の気軽な将棋だと先手番の方はほとんど横歩を取ってきます。

また対面将棋は後から棋譜が正確に並ばないということがたまにありますが、ネット将棋は棋譜を読み込めば後で検討しやすいので便利です。

△5五角とでたときは少し後手が指しやすいかと思っていましたが、実際は互角だったようです。

実戦は△5五角以下▲3七桂△2七歩成▲2二歩で、ソフトの評価値-1031で後手優勢。

この手順は▲3七桂と跳ねれば△2七歩成で後手が少しいいと思っていましたが、▲2二歩に対して短い時間では後の指し手がよくわかっていませんでした。

▲2二歩に△同角は▲2七銀とされますので、後手は歩を取る手は成立しません。

実戦は▲2二歩以下△3八と▲2一歩成△4九と▲3一と△3三金で、ソフトの評価値-4727で後手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、一直線の駒の取り合いは後手の方がいいみたいで、△4九とはまだ詰めろになっていませんが、▲3一とには△3三金と受けて後手勝勢です。

ただし、△3八とには先手は銀損になりますが▲同金とする手はあったようで、以下△2二角▲8二歩△同銀▲8三歩△7一銀▲8四飛なら△7五銀で、ソフトの評価値-1371で後手優勢。

この手順は先手は8筋に飛車が回って次に▲8二歩成とできればうるさいのですが、△7五銀と取った銀を使って後手優勢のようです。

この△7五銀は実戦では見えていないような気がしますので、このような受け方があるのは知りませんでした。

▲2二歩に対して△3八とは候補手の1つだったのですが、△3三桂もありました。

▲2二歩以下△3三桂▲2一歩成△4二銀で、ソフトの評価値-1073で後手優勢。

この手順は▲2二歩に△3三桂と逃げて▲2一歩成に△4二銀とする手で、部分的にはこの手順は横歩取りによくでてきます。

先手にと金を作られますが、このと金で金駒を取られるという展開にはなりにくく、むしろ後手は中央に銀が活用できる展開です。

△4二銀以下▲2三歩△同金▲8四飛△3八と▲同金△3六飛▲4八玉△4五桂▲同桂△3八飛成▲同玉△3七銀▲2七玉△2六金▲1八玉△2八銀成まで詰みです。

この手順もうまくいきすぎですが、▲2三歩~▲8四飛もこの戦型によくでる手順です。

それに対して後手は△8二歩と受けるのでなく、△3八と~△3六飛と飛車を活用するのがうまいです。

△3八とでは△3七とも魅力的ですが、飛車の活用が少し遅れますので△3八との方がいいようです。

△3六飛に▲4八玉と受けましたが△4五桂が継続手で、▲同桂には△3八飛成から即詰みです。

横歩取りは形勢に差がついてそこからいい手を指せば、優勢から勝勢になりやすい戦型なので少しでも色々な手筋を覚えておきたいです。

横歩取りで優勢から勝勢にする指し方が参考になった1局でした。

相掛かりの急戦の対応

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-16で互角。

先手が1筋の歩を突き捨ててから▲3五歩と動いてきた展開です。

対局中は少し先手が無理気味に動いてきたかと思っていましたが、実戦的にはこれに対して正確に対応するのは大変です。

形勢をよくするというより悪くしないようにするつもりで指しました。

実戦は▲3五歩以下△6五歩▲2二角成△同銀▲5六飛△5二金▲4五桂で、ソフトの評価値+87で互角。

この手順の△6五歩ですが、後手の飛車の横利きを使って受けに回るつもりでした。

先手は角交換をしてから▲5六飛が狙いの手で、後手は5三の地点が弱いです。

△5二金▲4五桂の攻めに受けきれるかどうかという感じです。

先手は5三の地点の攻めの1点狙いで、次は▲7五角と飛車取りに打って5三を狙います。

実戦は▲4五桂以下△5四角▲4六歩△4四歩と進みましたが、そこからの変化手順で▲7五角△7四飛▲5四飛△同飛▲5三桂成△同金▲2七角で、ソフトの評価値+33で互角。

この手順は△5四角として先手の飛車の利きを止めたのですが、▲7五角~▲5四飛が鋭く△同飛でぎりぎり受けている形ですが、▲5三桂成~▲2七角が飛車取りと▲7二角成を狙った手でうるさい攻めです。

先手は桂損の攻めですが、飛車が手に入ると打ち込みがありそうなので後手としては嫌な展開です。

△4二玉型はどうしても5三の地点が弱く、後手の金駒の受けが金だけになりやすく先手の技がかかりやすいです。

よって後手はそれを避けるような展開にした方がよかったです。

△6五歩では△3五同歩がありました。

△3五同歩▲2四歩△同歩▲同飛△3六歩▲4五桂△8八角成▲同銀△2三歩▲3四飛△3七歩成で、ソフトの評価値-137で互角。

この手順は堂々と△3五同歩とする手です。

3四の地点に空間があくと将来▲3四桂の王手角取りのような筋が気になるのですが、先手も歩の数が少ないので簡単ではないようです。

△3五同歩に▲2四歩は攻めた以上これで手を繋げていくという感じですが、△同歩▲同飛に△3六歩の突き出しが有効なようです。

△3六歩を突き出すことによって▲4五桂と跳ねますが、後手は角交換をしてから△3七歩成とするのが軽手です。

先手は▲3四飛として後手の歩の裏側に回っているので後手はやや不安定な形ですが、3筋の歩を成り捨てると形が安定します。

△3七歩成に▲同飛なら△2六角▲6八玉△3七角成▲同銀△2九飛▲3九歩△8五飛▲4六歩△1九飛成▲7七桂△8三飛▲5五角△4四香で、ソフトの評価値-92で互角。

この手順は▲3七同飛には△2六角が準王手飛車でこれで後手がだいぶ形勢がいいような感じですが、実際はそうでもなく将棋はどこまでいっても難しいようです。

後手は8四の飛車の位置が悪く▲6六角のような筋があるので、△8五飛と浮いて桂馬取りにするなどちょっとした細かい手が必要です。

後手が香得になっても、先手は角と桂の働きがいいのでいい勝負のようです。

△3七歩成に▲同銀なら△3三歩▲3五飛△2二銀▲1三歩△同銀▲1五飛△1四歩▲2五飛△8二飛で、ソフトの評価値-245で互角。

この手順は▲3七同銀には△3三歩と手順にして、3筋の傷を消しながら飛車取りでほっとするところはありますが、先手はまた歩を使って動いてきます。

この展開も後手は8四の飛車の位置が悪くどこかで△8二飛と引くことになります。

この展開も互角のようですが、やや後手持ちという感じです。

相掛かりの急戦の対応が参考になった1局でした。

筋違い角には角を働かせないようにする

上図は、先後逆で先手が筋違い角からの進展で3四の角が▲1六角と引いた局面。ソフトの評価値-222で互角。

先手が筋違い角から1歩得をする展開で、やや持久戦になりそうな展開です。

筋違い角は、1歩得をしながら相手の駒組みで居飛車にも振り飛車にもすることができますが、戦法自体はあまり評価が高くありません。

評価値で見ると互角の範囲ですが少し後手がいいようです。

筋違い角はプロの将棋ではほとんど見られませんが、アマの将棋では意外と多く指されている感じです。

やはり自分の土俵で戦えるというのが利点だと思います。

本局は先手は居飛車で矢倉に組んできました。

後手としては持ち駒の角を使うタイミングを図りながら、相手の盤上の角を働かせないようにしたいです。

ここで△6五歩は歩の交換だけなのであまりいい手ではないと思っていましたが、他に指す手も難しいと思っていました。

実戦は△6五歩▲同歩△同銀▲6六歩△5四銀でソフトの評価値-217で互角だったのですが、▲6六歩で▲6八飛ならソフトの評価値-111で互角。

この手順の△6五歩はソフトの候補手にはなかった手です。

歩の交換を目指したのは相手の持ち駒に歩があって、こちらの持ち駒が歩切れというのはちょっとバランスがとれていないと思ったからです。

局面が落ち着くと後手は少しいいかと思っていましたが、▲6六歩と打つところでは▲6八飛があったようです。「

▲6八飛は6筋から逆襲するような狙いで、後手の6筋の歩の交換をとがめています。

先手は1六の角が5二の金に直通しているのと、6筋からの逆襲の筋で後手は少し嫌な形です。

単に歩の交換だと思っていましたが、▲6八飛のような筋は少しうっかりしやすいです。

△6五歩では△4五歩がありました。

△4五歩▲8八玉△1四歩▲4八銀△1五歩▲2七角△7三桂▲5六歩で、ソフトの評価値-329で後手有利。

この手順の△4五歩は位を取る手ですが、対局中はちょっと効果は不明だと思っていました。

先手が振り飛車なら△4五歩と位を取るのは相手の玉に近いので有効かと思っていたのですが、相手が居飛車の矢倉に対して△4五歩と位を取るのはやや負担が大きいかと思ったからです。

先手の角が筋違い角で少し働きが悪い角なので、玉側を手厚くして相手の角を働かせないという方針のようで、このあたりのソフトの感覚は気がつきませんでした。

▲5六歩と突いた局面も後手有利なのは、先手は飛車と角と3九の銀の働きが遅れていると思われます。

▲5六歩以下△8五桂▲8六銀△6五歩▲同歩△4四角で、ソフトの評価値-371で後手有利。

この手順は△8五桂と単に桂馬を跳ねるのが面白く、普通は7三の地点に空間があくので▲7三角のような手が気になるのですが、先手は筋違い角で盤上に角を使っているのでこの手はありません。

▲8六銀は桂先の銀の受けですが、△6五歩▲同歩△4四角が厳しいです。

この手順の△6五歩に▲5七銀なら△6六歩▲同銀△6五歩▲5五銀△同銀▲同歩△4四銀で、ソフトの評価値-435で後手有利。

この手順は△6五歩に▲5七銀と手厚く受けた形ですが、△6六歩~△6五歩が継続手で、▲5五銀から銀交換になるのですが最後の△4四銀が少し指しづらいです。

△4四銀は後手は少し形が崩れますが▲4五角と出られるのを防いだ手で、先手の角を働かせないようにするということが大事なようです。

筋違い角には角を働かせないようにするのが参考になった1局でした。