上図は、先後逆で後手横歩取り△3三角型からの進展で▲7七銀と上がった局面。ソフトの評価値-508で後手有利。
後手でこの戦型をもって指すのは好きなのですが、なぜか指し手に余裕がなく何か攻めてうまい手がないかということばかり考えているようです。
うまい攻めが浮かばないとつい気持ちが焦ったりなどしてもう少しゆっくり指す気持ちになればいいのですが、相手からうまい手があって抑え込まれる展開になるとまずいなど考えることが多いです。
他の戦型ではあまりそのような気分にならないのですが、なぜかこの戦型に関してはあまり良くない精神状態かなと思っています。
ひょっとしたらこの戦型は自分に合っていないのかもしれないと思うこともありますが、後手番をもって積極的に動いて指すのはこの戦型しか浮かばないので指しているという感じです。
元々丁寧に受けて指すというタイプでないので、消去法でいくと後手番はこの戦型になってきます。
実戦は△9五歩▲4六銀△8四飛▲3五歩△2三銀▲8六銀で、ソフトの評価値-712で後手有利。

この手順は△9五歩と端歩を伸ばしたのですが、どこかのタイミングで△9六歩▲同歩△9八歩▲同香△6九角▲同玉△8七飛成を狙っていました。
直ぐに決行するのは先手から▲8六歩と伸ばされると飛車取りになるので成立しませんが、狙い筋のひとつです。
▲3五歩のときにこの手順もあったかもしれませんが、△2三銀と見送って▲8六銀としてその筋を消してきました。
後手の狙い筋が消えればまた別の狙い筋を考えないといけないですが、ここでは△2七歩という手があったようです。ソフトの評価値-742で後手有利。
後手は歩が4枚あって技がかかりそうな気もしましたが、無理に攻めて墓穴を掘ってもよくないと思い踏み込めませんでした。
△2七歩に▲同飛なら△3八角▲2八飛△4九角成で、ソフトの評価値-900で後手優勢。
この手順は△2七歩▲同飛に△3八角と2段目に角を打つのがうまかったです。
自分は△3八角で△4九角と打つことばかり考えて、以下▲2八飛△3八歩▲5九金で角が取られそうだけど手が続くかなどが気になっていました。
それより2段目に打って△4九角成と馬を作る方が明快で、これで相手の飛車をゆっくり攻めるのがよかったです。。
また最初の局面図でも△9五歩では△2七歩がありました。ソフトの評価値-367で後手有利。

この手は後手は持ち駒の歩が4枚もあるので、このような手が見えないのはいまひとつ目のつけどころが悪いという感じです。
横歩取りの後手は歩を使って相手の形を少し崩してから手を作るのいうのがあるので、このようなチャンスを逃したらもったいないです。
△2七歩に▲同飛なら△3八角▲2八飛△4九角成▲1六角△3九馬▲6八金引△3五歩▲2七飛△2八歩で、ソフトの評価値-1148で後手優勢。
この手順は△3八角~△4九角と馬を作るのが大きく、▲1六角と合わせても△3九馬としていつでも飛車を取れる形にします。
その後は2八の飛車は3七の銀がいるため受けが利いているのですが、3七の銀を攻めることで飛車が取られそうな形になり後手優勢です。
△2七歩に▲3八飛なら△4五桂▲4六銀△2八角▲8六銀△8二飛▲4五銀△1九角成で、ソフトの評価値-1210で後手優勢。
この手順は▲3八飛には△4五桂と跳ねてこれで攻めが続くようです。
▲4六銀には△2八角~△1九角成と香車を取って馬を作るのが確実な攻めでこれで後手優勢です。
△2七歩に▲1八飛なら△4五桂▲4六銀△3九角▲3八飛△2八角成▲同飛△同歩成で、ソフトの評価値-871で後手優勢。
この手順は▲1八飛と1九の香車にひもをつける逃げ方ですが、これも△4五桂があり▲4六銀には△3九角と1段目に角を打つのがうまいです。
次に△2八歩成を受けるのが難しく後手優勢です。
△4五桂に▲4八銀とするのは△4九角があり、▲6八金引なら△5八角成▲同金△2八金で飛車が取れます。
またこの手順の▲6八金引で▲5九銀は△3七歩と垂らして、ソフトの評価値-1175で後手優勢。
これらより△2七歩で後手が指せていたようです。
歩を使って相手の形を崩すのが参考になった1局でした。