上図は、先後手逆で角換わり腰掛銀からの進展で△8六同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-903で後手優勢。
将棋の大会に参加して最近の傾向として分かったのは、基本的に対振り飛車が多いのですが、相居飛車の場合はまず相掛かりや矢倉や横歩取りにはほとんどならないということです。
相居飛車の場合は角換わり系が圧倒的に多いイメージです。
たまたま自分の対戦相手の棋風がそうだったのかもしれませんが、大会のことをイメージするとあまり指さない戦型を選択しても仕方ないと思っています。
そのための相居飛車の先手番の場合は、角換わり系の将棋を指すことが多くなっています。
なお、本局は先手から角交換をしてきたので、先手と後手が入れ替わったような感じです。
実戦は▲8七金△8二飛▲8六歩△3五歩で、ソフトの評価値+49で互角。

この手順は後手はチャンスを活かしてない指し方で、気がついていないので仕方ないですが、部分的にはありそうな形で少し指しやすいかと勘違いしていました。
先手の飛車が▲2九飛型だったら△3五歩のような手になりそうです。
ただし、現在の先手の戦型は▲2八飛と▲4八金型で、いつでも斜めの駒が入れば△3九銀とか△3九角の筋があります。
角換わり腰掛銀を指すなら短い時間でもこの筋に気がつかないといけなかったです。
最近は1段飛車の形が多いので、相手の左側の陣形をよく見ていなかったです。
実戦の△3五歩にソフトの読み筋は▲同歩△8八歩▲2九飛△8九歩成▲同飛で、ソフトの評価値+19で互角。
ぱっと見たときはよく意味が分かりませんでした。
後手が桂得しても、評価値的にはほとんど互角と言っていいくらいです。
ただし、この意味は最初の局面図の読み筋を調べると分かりました。
△8二飛では△7六飛がありました。
△7六飛▲同金△3九銀▲3八飛△4八銀成▲同飛△3九角▲5八飛△4八金で、ソフトの評価値-1156で後手優勢。

この手順は△7六飛~△3九銀とする手です。
この瞬間は飛車と銀の交換で後手が駒損なので、厳しい手で攻めていくことになります。
自分から飛車と銀の交換をするということは、攻めに自信がないとできません。
△3九銀は先手の▲2八飛型の欠点を活かした手の割打ちの銀で、△3九銀~△4八銀成~△3九角が厳しいです。
この攻めは後手は6五に桂馬がいるので5七の地点を狙うことが可能で、先手の4八の金がいなくなると5七の地点が弱体化します。
その5七の地点を角と桂馬で攻める狙いです
△3九角に▲5八飛と逃げますが△4八金とするのが継続手で、これをうっかり△5七角成とすると以下▲同飛△同桂成▲同玉△5九飛▲5八歩△8九飛成▲2四歩で、ソフトの評価値-12で互角。
この手順は5七の地点で清算するのはもったいない攻め方で、また形勢が互角に戻ります。
△4八金とするば確実に先手の飛車が取れるので、このような手を見逃さないようにしたいです。
△4八金以下▲8一飛△7一歩▲4七銀打△5八金▲同銀△4八角成▲6九金△3八飛▲6五銀△同歩▲7四角△4二金右で、ソフトの評価値-1013で後手優勢。
この手順は▲8一飛には△7一歩と1段目に歩を打って受けることができるのが、△6二銀型の効果です。
以下先手は▲4七銀打で粘りにでますが、飛車を取ってから△4八角成~△3八飛が攻めの戦力を増やして後手優勢です。
なお、真ん中の局面図の△3五歩▲同歩△8八歩に▲同金は、△8六飛▲8七金△7六飛▲同金△3九銀以下変化手順を同じような攻め方がありますので、△8八歩には▲2九飛としています。
なかなか奥が深い手順で、読みがよく入っているようです。
飛車と銀の交換から割打ちの銀で攻めるのが参考になった1局でした。