飛車の活用の差で有利を保つ


上図は、後手中飛車からの進展で△5六同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+626で先手有利。

後手の5二の飛車が△5六飛と歩を取った形です。

対局中は少し勘違いをしていたのですが、後手の飛車が2段目のときに▲2一飛成とするのは△2二飛とぶつけられて飛車交換になって先手が少し損をするという感じだったのですが、本局は後手が飛車を捌いてきました。

この瞬間は先手は飛車が成れるのですが、なぜか対局中はそれが見えなく▲6五角と打ちました。

実戦は▲6五角△4六飛▲2一飛成△3二銀▲1一龍で、ソフトの評価値+329で先手有利。

この手順は▲6五角と打つ手ですが、対局中はこれでうまくいったと思っていたのでだいぶ勘違いをしていたようです。

▲6五角は▲4三角成や、角が成れなくても2九の桂馬にひもをつけた形なので、後手から飛車が成られても桂馬が取れないと思っていました。

▲6五角に△4六飛として▲2一飛成△3二銀に▲1一龍と先に香得する展開で先手有利になっていますが、評価値的にはほとんど互角に近い形勢のようです。

▲1一龍からは変化手順で△2六飛▲5二歩△2二歩▲1二龍△6二銀▲4四歩△6四歩▲5四角△2九飛成▲4三歩成で、ソフトの評価値+276で互角。

この手順はやはり後手は△2六飛と回って飛車成りを狙います。

先手は龍を働かせる意味で▲5二歩~▲1二龍は参考になる駒の使い方ですが、6五の角がいなくなれば後手も△2九飛成とダイレクトに桂馬が取れて駒損が回復できますのでこれでいい勝負のようです。

飛車が成り合って駒を取り合う展開は、先手が有利だった部分がなくなりこれで互角のようです。

先手としては、後手の飛車は成らせない方向で指し手をまとめた方がよかったです。

▲6五角では▲2一飛成がありました。

▲2一飛成△5五飛▲4七角で、ソフトの評価値+594で先手有利。

この手順は▲2一飛成と先に飛車が成る手で、後手の飛車が2段目にいないので△2二飛とぶつける手はありません。

△5五飛は次に△2五飛とぶつけて飛車交換を狙う手で、そうなれば桂馬が3段目に跳ねて将来活用できる形になりそうです。

△5五飛のときの次の手が難しいと思っていたのですが、▲4七角と打つ手がありました。

この▲4七角は△2五飛を防ぐ手で、次に▲1一龍とすれば先手が駒得でしかも龍を作っているので先手の有利が拡大されます。

▲4七角に△3二銀なら▲1一龍△2八歩▲2三歩△2九歩成▲2二歩成で、ソフトの評価値+1553で先手優勢。

この手順は△3二銀▲1一龍に△2八歩として後手は駒損を回復する狙いですが、▲2三歩の垂れ歩が厳しく後手は△2一歩と打って受けることができません。

▲2二歩成が入れば先手優勢です。

▲4七角に△2八歩なら▲同龍△2五歩▲3六歩△2六歩▲3五歩△同飛▲2六龍で、ソフトの評価値+965で先手優勢。

この手順は△2八歩~△2五歩として先手の龍を自陣に引かせて辛抱する手で、これも実戦的には結構嫌な手です。

先手は▲3六歩と突いて将来▲3七桂を活用する狙いで、△2六歩と突いて▲同龍なら△2五飛とぶつけますが、▲3五歩と角道を通してから▲2六龍で先手が指せているようです。

後手の飛車が活用できていないのが痛いです。

▲4七角に△7四角なら▲同角△同歩▲4七角△5六歩▲1一龍△4四角▲2一龍で、ソフトの評価値+630で先手有利。

この手順は△7四角と合わせて角交換を狙いますが、再度▲4七角と打つのが手堅いようで、とりあえず後手の飛車を2筋に回らせない形にすれば先手が指せるようです。

飛車の活用の差で有利を保つのが参考になった1局でした。