いい局面から確実に手を繋ぐ

上図は、先手雁木からの進展で△6五同歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+1525で先手優勢。

先手が▲6五歩と角道を開いた手に△同歩とした展開です。

この局面は先手の角が後手の玉を睨んでおり絶好の展開なのですが、このようなところでの指し方が悪いと形勢がいい局面もものにできません。

いつもの悪い癖が出たようで、駒を前進させればいいのですが1手ためることで相手に立ち直らせる機会を与えます。

せっかく序盤でうまく指しても、その後の指し手が悪いと何もなりません。

実戦は▲4六歩だったのですが、△5五歩ならソフトの評価値+585で先手有利。

▲4六歩と力をためて次に▲4五歩の狙いですが、△5五歩と角道を止める手で局面が少しもつれるようです。

▲4六歩では▲4四銀がありました。

▲4四銀に△同歩なら▲3三銀△同桂▲同歩成△同金▲4五桂で、ソフトの評価値+1887で先手優勢。

この手順は▲4四銀と銀交換をしてから▲3三銀と打ち込む展開です。

これが頭の中で最初に見えたのですが、清算して次の▲4五桂が見えていませんでした。

ここで▲4五桂が見えないのはこれが実力ですが、強い人から見ると毎日なんのために将棋を調べているのと言われても仕方ないレベルかと思います。

▲4五歩に△同歩なら▲3三飛成以下詰みです。

▲4五歩に△4二角なら▲3三桂成△同角▲3四歩△2四角▲4四角△1三玉▲1一角成で、ソフトの評価値+5761で先手勝勢。

これらの展開は先手の角の利きが厳しくて、後手は受けが困難です。

▲4四銀に△同角なら▲同角△同歩▲3三銀△同桂▲同歩成△同金▲3四歩で、ソフトの評価値+1688で先手優勢。

この手順は銀交換から角交換になる形で、先手の持ち駒に角が入るのは後手にとっても嫌なのですが、先手の角の利きを受けるのが大変なので清算することで頑張ります。

角交換から▲3三銀と平凡に打つのが継続手のようで、銀と桂馬の交換で次の手が少し難しいですが、▲3四歩と打つのがいいようです。

自分は▲3三銀と打つのも躊躇している可能性があります。

▲3四歩は▲3一角や▲2五桂なども目につきますが、安い駒で金を叩いてその駒が攻めの拠点になるのでこれが有力のようです。

飛車が直通しているのにその筋に歩を使うのは躊躇するケースもあるのですが、この場合は▲3四歩からも攻めが継続できるようです。

▲3四歩に△4三金なら▲3三角△2一玉▲1一角成△同玉▲3三歩成△4九銀▲1四香△1二銀▲2三とで、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△4三金には▲3三角が平凡ながら厳しいようで、△2一玉には▲1一角成~▲3三歩成がうっかりしやすいです。

自分は△2一玉には最初▲3五桂かと思っておりこれも候補手に上がっていましたが、▲1一角成が明快なようです。

▲3四歩△4三金▲3三角に△3二玉なら▲1一角成△2四銀▲2五歩△4九銀▲3九飛△5八銀成▲同銀△4八角▲3八飛△5九金▲6八玉△5八金▲同玉△5七銀▲6九玉△4二玉▲2四歩で、ソフトの評価値+2365で先手勝勢。

この手順は▲3三角に△3二玉と粘る手で▲1一角成に△2四銀と数の受けをします。

これには▲2五歩が遅いようでも確実なようで、この瞬間に後手は△4九銀から動いてきますが、先手が丁寧に対応すればそれ以上手がないようで、▲2四歩と銀と取れば手数はかかりますが先手勝勢です。

このような将棋を見ると優勢に進めても甘い手を指すと一気に形勢が戻るので、このあたりの手が明るくなれば明快に指し手を進められるという感じです。

いい局面から確実に手を繋ぐのが参考になった1局でした。