自玉が詰めろかどうかを考える

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6七銀と打った局面。ソフトの評価値-146で互角。

局後の検討で分かったのですが、△6七銀で先手玉は詰めろだったようです。

対局中は少し先手玉は危ないが金駒1枚足らないのかと思っていましたが、読みが甘かったようです。

自分は詰まないと判断したら踏み込むことが多いのですが、これがよく読みがすっぽ抜けていることがあり本局もそのような感じでした。

踏み込んで相手が詰まさなかったら踏み込んだ価値はありますが、そうでなければ読み抜けということになります。

自玉が危ないなと思えば受ければいいのですが、終盤で受けるのが好きでないのか受けるという手を選択していないことが多いです。

実戦は▲4四馬だったのですが、△7九銀▲同玉△6八銀成▲8八玉△7八金▲9八玉△8八金打▲9七玉△8五桂▲9六玉△9五歩で、ソフトの評価値-99989で後手勝勢。

この手順の▲4四馬は△6八銀成なら▲7一角△同玉▲6一歩成△同玉▲7一飛以下の詰みで詰めろです。

しかし、▲4四馬には△7九銀から△6八銀成と金を補充する手があり、▲同玉なら△6七金以下詰みなので▲8八玉と逃げます。

以下△7八金~△8八金打と持ち駒の金駒をすべて使い切った形で、▲9七玉に△8五桂と跳ねます。

後手が7三の桂馬を攻めに使うのは終盤でたまに出る筋ですが、▲9六玉として残っていると思っていました。

以下△9五歩と王手をしますが、これがなんと詰んでいたようです。

8六に桂がいて7四の地点を利いているので寄せがないと思っていましたが、ここからが見えてなかったようです。

△9五歩以下▲8五玉△8四歩▲同玉△8三銀▲8五玉△7四金▲同桂△同銀上▲8六玉△8五歩▲9七玉△9六歩まで詰みです。

この手順の▲8五玉に△8四歩が鋭いです。

後手は攻め駒が少ないので歩を使ってきたのですが、これは▲同玉とすることで△8三銀が王手になります。

7二の銀が相手玉の寄せに役立つのがすごい形で、▲8五玉に△7四金とするのが継続手です。

△7四金には▲同桂しかありませんが△同銀上で、▲8四玉には△7二桂で詰みです。

この△7二桂で詰みというのも対抗形でごくたまに出る筋で、玉頭戦ではあまり見ないような詰まし方というのが見られやすいです。

よって△7四同銀上に▲8六玉と引きましたが、△8五歩~△9六歩で詰みです。

互角の将棋でも最終盤で受け損なうと急転直下で終局になるという典型的な例です。

▲4四馬では▲6九香がありました。ソフトの評価値-152で互角。

この▲6九香ですが、今度は△7九銀と打っても▲同玉△6八銀成▲同香で先手玉は詰みません。

6八の地点に1枚受けを利かすのが粘りのある受けで、先手は6二に歩があるため香車を打って受けたという形です。

▲6九香以下△6八銀成▲同香△7七歩▲9四桂△同香▲7四桂△同金▲9三角△同玉▲9一飛△9二歩で、ソフトの評価値-507で後手有利。

この手順は△6八銀成~△7七歩という手で、△7七歩は詰めろになっています。

先手は▲9四桂~▲7四桂は難しすぎてぱっと見では分かりませんが、終盤ではあまり見ないような手があることがあります。

▲7四桂はここに捨て駒をすることで将来△7四玉とする手を防いだと理解すればいいようですが、これはまず実戦では指せないと思います。

将棋の難易度が高いためこれ以上の説明は難しそうです。

▲6九香に△7八歩なら▲同金△同銀成▲同玉△7七歩▲同桂で、ソフトの評価値+489で先手有利。

この手順の△7八歩は△7九銀以下の詰めろで、これもうっかりしやすい筋です。

よって先手は▲7八同金から清算して△7七歩に▲同桂としましたが、ここからも難易度が高いです。

大事なのは自玉詰めろだったら相手玉を詰ますか受けるかのどちらかなので、やはり詰めろかどうかを正確に読むというのが大事なようです。

自玉が詰めろかどうかを考えるのが参考になった1局でした。