飛車の逃げ方で少しでも粘る

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△5九銀と打った局面。ソフトの評価値+25で互角。

先手の飛車が6九にいる形で、後手が△6八歩と打って▲同飛に△5九銀と割打ちの銀を打ってきた展開です。

先手が銀損をしている形で、しかも割打ちの銀を打たれて駒がどんどん取られていきそです。

対局中は相当先手が悪いと思っていたのですが、後から評価値を見てほとんど互角だったので驚きました。

普通は金駒1枚損して互角というのはあまりありません。

先手は▲6一とで金を取れば駒損は回復しそうですが、後手から厳しい手がくればそこまで手が回らない可能性も高いです。

実戦は▲5八飛と逃げたのですが、これは手の流れとしては最悪だったようです。

実戦は△5九銀以下▲5八飛△4八銀成▲同飛△3九角▲5八飛△4六桂で、ソフトの評価値-691で後手有利。

この手順は先手は駒損をしないように指すにはこれが自然なのですが、後手は次から次に指したい手を指しているという感じです。

金と銀の交換から△3九角と打ったのが厳しく、▲5八飛と逃げた手に△4六桂が継続手だったようです。

△4六桂に▲5九飛は△4八角成があり、▲7八飛と逃げるのは△5七角成▲6八桂△5八桂成で、ソフトの評価値-1018で後手優勢。

これは後手の攻めがささってるようで、このような展開になると先手は▲6一とで金を取る暇がありません。

▲5八飛では▲6九飛がありました。

▲6九飛△4八銀不成▲6一とで、ソフトの評価値-135で互角。

この手順は▲6九飛と逃げるのは△4八銀不成と金を取られますが、これは先手の飛車にあたっていませんのでそこで▲6一とで金を取る展開です。

飛車を逃げるのは、4八の金が取られても飛車にあたらない場所に逃げるのがよかったようです。

▲6九飛とすれば将来▲6二飛成とする手があり、次に▲2三桂△同金▲3二金で詰みという狙い筋があります。

▲6一との局面も先手は銀損ですが、次に▲6二飛成や▲5一とや▲5一角成のような狙いがあります。

▲6一と以下▲△6五桂▲5一と△4四飛▲6五銀△6八歩▲同飛△5七銀成で、ソフトの評価値-266で互角。

ここからの手順はやや不安定になるのですが、自分のソフトの終盤は詰み筋の直前に大きく評価値が変動することがあり、△5七銀成の局面は互角のようですが、数手進むと後手優勢から勝勢になるようです。

やや古いタイプのソフトなのでこのあたりの評価値の変動がやや不安定で、実際にはやはり後手優勢だったようです。

金駒1枚得して互角というのはあまりないので、 やはり最初の局面は後手がだいぶよかた可能性が高いです。

△5七銀成以下▲5六桂△6八成銀▲同銀△6五銀▲4四桂△5七銀で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順は△5七銀成に▲5六桂が勝負手のように見えたのですが、△6八成銀~△6五銀とすればそれが△5七銀以下の詰めろになっていたようです。

△5七銀に▲同玉なら△4六角▲4八玉△5七金以下詰みです。

△5七銀に▲6九玉は△6八飛▲8七玉△7六金▲同金△同銀▲同玉△6五角以下詰みです。

△5七銀に▲7九玉なら△6八金▲8八玉△7九角▲9八玉△8八飛▲9七玉△8九飛成まで詰みです。

これらよりやはり最初の局面図からは後手がだいぶ勝ちやすいようですが、先手は飛車の逃げ方は参考になったようです。

飛車の逃げ方で少しでも粘るのが参考になった1局でした。