寄せ損なうとその後の難易度が上がる

上図は、相居飛車からの進展で△3五同馬と歩を取った局面。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

先手が▲3五歩と叩いて△同馬と取ったのですが、この局面は先手勝勢だったようです。

対局中は何か寄せがありそうな気もしましたが、分かりませんでした。

△3五同馬には▲2一金がありました。

▲2一金△同玉▲3三桂成に△同銀は▲2三飛成△2二金▲3二龍まで詰みです。

この手順の▲3三桂成に△3一金なら▲2三飛成△同銀▲2二金△同金▲同飛成で詰みです。

▲2一金に△1二玉なら▲3三桂成△1三玉▲2三成桂△同銀▲2二飛成△1四玉▲2三龍まで詰みです。

よって▲2一金と打っていれば後手玉は寄りだったのですが、実戦は寄せ損ないました。

実戦は▲3一金△3四馬で、ソフトの評価値+823で先手優勢。

この手順の▲3一金は△同玉なら▲3三桂成△2一金▲4三飛成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は▲3三桂成に△同銀なら▲3二金で詰みなので△2一金と受けますが、▲4三飛成で△同銀なら▲4二金までで受けなしです。

ただし、▲3一金に△3四馬とすると勝勢だった局面が優勢になり、評価値がだいぶ下がったので手の流れとしては悪いです。

実戦は△3四馬以下▲3二金△同金▲3三銀△同馬▲同桂成△同玉▲4一飛成△2六馬で、ソフトの評価値-2485で後手勝勢。

この手順も最悪の展開で、▲3二金~▲3三銀と馬を取っても後手玉は全く寄りません。

しかも△2六馬と飛車を取られた手が先手玉に詰めろになっており、▲3四歩△2四玉▲6一龍と金を取っても、△4九飛▲6八玉△5九馬▲7九玉△7七馬▲6九金△6七桂▲同金△8八銀で詰みです。

終盤でやり損なうと勝勢から数手で敗勢になることもあるので、やり損なってもそこから粘る指し方も必要でした。

△3四馬以下▲3三桂成△同馬▲3二金△同馬▲同飛成△同玉▲4三銀で、ソフトの評価値+1145で先手優勢。

この手順は▲3三桂成と桂馬で金を取る手から始まります。

以下飛車も切ってから▲4三銀が鋭いです。

後手から次に△4九飛と打てば以下先手玉は詰みなので、先手も▲4三銀という厳しい手を指さないといけないです。

▲4三銀以下△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+958で先手優勢。

▲4三銀に後手玉はどこに逃げても詰みなので△4三同玉とします。

▲2三飛成に後手玉が逃げるのはどこに逃げても詰みなので、合駒をすることになります。

ここで注意なのが先手は攻めることだけでなく、自玉は△4九飛や△5九飛や△5九角成以下の詰めろになっていますので攻めと受けの両方を気にしないといけないです。

後手の合駒によって、展開が大きく変わりそうです。

▲2三飛成以下△3三桂なら▲3四角△4二玉▲4三金△5一玉▲2一龍△6二玉▲6一龍△同玉▲5三金△7二玉▲6一角成△同玉▲6二金打まで詰みです。

この手順の▲2一龍にどの合駒でも詰みですが、△4一飛なら▲同龍△同玉▲2一飛△3一飛▲同飛成△同玉▲3二飛△2一玉▲1二角成△同香▲2二歩△1一玉▲3一飛成まで詰みです。

▲2三飛成以下△3三銀なら▲3四角△4二玉▲5三金があります。

▲5三金に△同玉なら▲3三龍△6二玉▲6一角成△同玉▲6三龍以下詰みです。

▲5三金に逃げるのはどこに逃げても詰みです。

▲2三飛成以下△3三飛なら▲2五角△3四桂▲同角△4二玉▲4三金△5一玉▲3三龍で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の△3四桂で△4二玉なら▲3三龍△同玉▲4三飛△2四玉▲3四金△2五玉▲2三飛成まで詰みです。

△3三飛の合駒の場合は後手玉に即詰みはなかったようですが、後手は持ち駒不足で先手玉は不詰みです。

▲2三飛成以下△3三金なら▲3四角△4二玉▲5三金△4一玉▲2一龍△3一銀▲6一角成△4九飛▲6八玉△5九角成▲6七玉△5五桂▲同銀△5六銀成▲同玉△5五歩▲同玉△6四銀打▲6六玉△5三銀▲5二銀△同玉▲5一金△4二玉▲5二馬まで詰みです。

この手順の△3三金は後手玉に即詰みはないようですが、先手は合駒請求してから▲6一角成があり、以下先手玉も危険な形ですが即詰みはなく先手の勝ち筋のようです。

代表的な変化を書きましたが、先手の手によってはそれ以外も変化がありそうでとても読み切れません。

寄せ損なうとその後の難易度が上がるのが参考になった1局でした。