上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4八角とした局面。ソフトの評価値+266で互角。
3七の角が▲4八角と引いて、いつでも▲6五歩や▲7四歩△同歩▲6五歩のような筋を見せてきました。
振り飛車が石田流に構えるとこの筋があり、居飛車はそれにどのような形で対抗するかというのが結構悩みます。
後手は△8四飛型で構えるか、△8二飛と引いて7筋の歩の交換をされるのを妥協するかなどあり、どれがいいかなど自分はよく分かっていません。
実戦は7筋の歩の交換を妥協する手で△8二飛と引きました。
△8二飛▲7四歩△同歩▲同飛△7三歩▲7六飛△8六歩▲同歩で、ソフトの評価値+251で互角。

この手順は△8二飛に先手は7筋の歩を交換して▲7六飛と引きました。
後手は△8六歩と突いたのですが、▲同歩に△同角がまずかったです。
△同角▲6五歩△4二角▲8四歩で、ソフトの評価値+703で先手有利。
この手順は対局中は読み筋だったのですが、▲8四歩と抑えられていつでも▲8五桂を活用する筋を見せられると後手が苦しいです。
後手が数手でだめになった展開で、勝負所で間違えると取り戻すのが大変です。
△8六同角では△9六歩▲同歩△7四歩があったようです。
△7四歩に▲同飛なら△8六飛で、ソフトの評価値+235で互角。
△7四歩に▲8五歩なら△7五歩▲8六飛△7二飛▲6五桂△7四飛で、ソフトの評価値+241で互角。
ここら辺は後手も粘り強く指す必要があったようで、△9六歩~△7四歩はあまり見ない筋ですが、このような手もあるのかと新しい発見でした。
実戦の手順は先手に7筋の歩の交換をさせる展開ですが、△8二飛と引かず7筋の歩の交換を指せない指し方もあったようです。
△8二飛では△9四香がありました。ソフトの評価値+238で互角。

この手順は△9四香の手待ちですが、後手も動かす駒が難しいのであまり動いても影響の少ない手を選択している感じです。
△9四香と浮くとこの香車が浮き駒で狙われやすいという見方もありますが、先手の飛車も▲7四飛~▲9四飛というルートも簡単には実現できないので、これを直接的に咎めるのは難しいようです。
また後手は角を△3一角や△5三角などを繰り返し手待ちをすることも考えられます。
後手から少し無理気味でも動くとすればどこかのタイミングで△8六歩▲同歩△7四歩▲同歩△8六飛はありますが、以下▲同飛△同角▲8七飛△7六飛のような感じです。
結局は後手が動くとすれば、抑え込まれる展開よりは飛車交換になった方がいいようです。
飛車交換になっても振り飛車側が先に飛車を先着することが多く先手に選択権がありますが、微差の範囲であれば居飛車側も仕方なさそうです。
それとどうしても振り飛車に石田流を組ませないとすれば、居飛車は早い段階で△7四歩と突いて7筋の位を取らせないという指し方もあったようです。
そうなると全く別のような将棋になりますが、石田流というのは振り飛車にとっては理想的な駒組みになりやすいと考えると△7四歩はありそうです。
石田流は浮き飛車なので飛車の捌き方が独特で抑え込まれる展開になるとまずいですが、相穴熊では抑え込む展開にならないので早い段階で△7四歩も一考だったようです。
石田流に対する指し方が参考になった1局でした。

















