上図は横歩取り△4五角戦法からの終盤戦で、後手が△7一同金と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+3636で先手勝勢。
先手が角得で手番も握っているのでだいぶいいですが、ここからの寄せ方が良くなかったです。
本譜は▲6三歩△7二玉▲8四桂△8二玉と進んだのですが、△8二玉で△8三玉ならまだ結構大変でした。ソフトの評価値+1261で先手優勢。

▲6三歩から▲8四桂の手順は、王手は追う手で△8三玉と逃げた形は、寄せがありそうでなさそうな形で、強引に寄せにいくとすっぽ抜けそうな感じがします。
厳密に言えばここから、▲7二銀△同金▲同桂成△同玉▲3二龍△同銀▲6二金△8二玉▲8三歩△同玉▲8五香△8四歩▲同香△同玉▲6六馬以下詰みなのですが、この手順が実際の切れ負け将棋の対局で読めるかどうかはあやしいです。
勝勢の局面であせって際どい寄せをする必要はありませんでした。
▲6三歩では▲7五桂の方が良かったようです。ソフトの評価値+3518で先手勝勢。

▲7五桂は後手玉の逃げ道を塞ぐ手であり、▲3二龍△同銀▲6三銀△5一玉▲5二金の詰めろです。
▲7五桂に△5一桂なら、▲6三歩で△6三同桂なら▲同桂成△同玉▲7五桂△7四玉▲8三銀△8四玉▲8五歩△同玉▲8六香△9五玉▲3二龍△同銀▲9六金まで。
△5一桂▲6三歩に△5二玉だと、▲3五香が▲3二龍△同銀▲6二金から清算して▲6三歩から▲7五桂以下の詰めろです。この筋は少し難しく気が付きにくいですが、先手の▲7七角と▲6七馬が2筋と3筋と9筋の遠くまで睨んでします。
▲3五香以下△7四歩なら、▲4一銀△同玉▲3二香成△5二玉▲3一龍△7五歩▲4二龍△6三玉▲7四銀△同玉▲7五歩△同玉▲8五金△6五玉▲6六馬まで。
手順は少し長いですが、先手玉はまだ安全で1本道で筋に入っています。
玉の逃げ道を塞ぐ▲7五桂からの寄せ方が、参考になった1局でした。