玉が固い将棋の仕掛け

上図は、後手四間飛車から3筋に振った石田流の構えに対して、先手がトーチカからの進展で▲8六歩と突いた局面。ソフトの評価値-89で互角。

後手はまだ高美濃囲いで、手詰まりになれば銀冠にする展開も考えられ、指したい手がまだあります。

先手はほぼ完成形で、これ以上玉の整備は難しく、どのタイミングで仕掛けるかという感じです。

本譜は以下、△8三銀▲2四歩△同歩▲3六歩△4五桂▲4六角△3六歩▲6五歩で、ソフトの評価値+400で先手有利。

この仕掛け方はたまに出る手順で、▲3六歩に△3六同歩と取れば▲2四飛から飛車交換する展開です。

そうなれば、後手の△8三銀と△6一金の連携が取れていないので、先手が指せるという考えです。

以下、角が▲4六角と出て▲6五歩と後手玉を狙う展開は1つの理想形ですが、△8三銀でなく別の手を指されたら迷っていました。

△8三銀で△4五歩だと、▲7五歩△同歩▲6五歩で、ソフトの評価値-65で互角。

普通▲7五歩といきなり歩を突く筋はないのですが、▲5七角形で▲6七銀が△7六歩を守っているので、このような手があるみたいです。

△6五同歩なら▲7五角で、ソフトの評価値+254で互角。

△7四金なら▲6四歩△同金▲7六歩で、ソフトの評価値+11で互角。

玉側の方から戦いを起こしたのですが、結構大変な将棋です。

最初に戻って△8三銀では△7三桂もあります。

△7三桂▲6五歩で、ソフトの評価値-63で互角。

△6五同歩なら▲8四角△4五歩▲8五桂で、ソフトの評価値-65で互角。

△4五歩は先手に桂馬があると、▲4六桂の飛車取りがあるので防いだ手です。

ただし、▲5七角の形では△4五桂で飛車が逃げることができるので注意です。

△6五同桂なら▲同桂△同歩▲7五歩で、ソフトの評価値+4で互角。

この展開も先手大変な将棋です。

玉が固い将棋は、仕掛け方も難しいと改めて分かった1局でした。