上図は、後手ノーマル四間飛車に対してお互いに穴熊に囲った将棋で、先手の▲3六歩に後手が△6一飛とした局面。ソフトの評価値+232で互角。
ここから先手がどのように仕掛けるかがポイントです。
本譜は以下、▲5五歩△同銀▲3五歩△同歩▲3八飛△6五歩▲同歩△同飛で、ソフトの評価値+336で先手有利。

先手の▲5五歩は、△4四歩と後手の角道が止まっているときにある手筋です。
△5五銀とした形があまりよくないので、この間に3筋を突いて▲3八飛としました。
後手も6筋の歩を交換して△6五飛と銀を守ります。
先手有利とありますが、ほぼ互角の微差の範囲だと思います。
この局面は、少し先手が指しやすいと思っていましたが、ここからどのように指すかが難しいところです。
本譜は以下、▲3五飛△6六歩▲6八歩△6二金寄▲8六角△5六銀で、ソフトの評価値+212で互角。
手順の▲8六角が少し疑問だったようで、△5六銀を与えてしまいました。
▲6五飛だと△同銀になるので、勢い▲3三飛成△同桂▲5六銀△2五飛と先手の2枚替えになりましたが、後手に飛車を渡して▲2九桂が全く活用出来なかったです。
戻って▲8六角では▲3七桂の方が良かったようです。ソフトの評価値+347で先手有利。

▲3七桂は、後手△4五歩と突いたときにいつでも▲同桂と取る手を見せています。
居飛車側の感覚として▲2九桂が遊んだ展開は、少しもったいないという感覚もあります。
先手は▲6八歩と2段目に歩を打って、少しへこまされた形の受けになっていますが、この場合はそこまで悪くはないようです。
▲3七桂に△6四銀なら、▲3四飛か▲3六飛の感じです。
▲3七桂に△5六銀なら、▲3三飛成△同桂▲5六銀△3五飛▲4六角△3六飛▲6六角△5九飛▲5七歩で、ソフトの評価値+420で先手有利。
この展開も▲3七桂は、活用できています。
まだ大変な局面ですが、桂馬の活用を図る▲3七桂が参考になった1局でした。