上図は、相掛かりからの終盤戦で後手が△3七歩成とした局面。ソフトの評価値+846で先手優勢。
先手は金得も後手は△3七歩成とと金ができて先手の飛車にあたっており、後手の飛車が直通で△7六桂のような手もあり油断できません。
また、後手玉もあぶない形をしており、先手からもうまい攻めがありそうにも見えます。
本譜は以下、▲5四桂△同歩▲2三角成△6四銀▲8五銀で、ソフトの評価値+603で先手有利。

△5三の地点をあけて、▲2三角成は▲5三銀からの詰めろですが、△6四銀と受けられてまだ寄せに出ることができません。
▲8五銀は浮いている飛車を狙った手ですが、以下△6五銀▲同銀△7五飛と混戦になりました。
▲5四桂と捨てるのはどちらかというと局面を決めに行く指し方ですが、それが振り出しに戻る展開であれば、あまり意味がなかったようです。
ちょっと決めに行くのが早すぎた感じです。
▲5四桂では▲7五銀があったようです。
▲7五銀△4四飛▲2三角成△2八と▲4五桂で、ソフトの評価値+1407で先手優勢。

▲7五銀が先手玉の上部を厚くして、将来的に後手玉を抑える攻防の手のようです。
▲7五銀に△2八と▲7四銀の飛車の取り合いは、後手玉がいつでも▲3四桂の王手の筋があるのでさすがに危なすぎます。
後手は△4四飛と逃げますが、ここで▲2三角成がなかなかの手です。
▲2三角成は詰めろではありませんが、後手玉を攻略するのに▲6五桂との挟撃の意味です。
後手は△2八とと飛車を取りますが、先手玉ははまだ詰みません。
元々先手の金得だったので、飛車を渡しても金と飛車の交換ということです。
△2八とに▲4五桂と打って▲5三桂右成からの詰めろです。
△4一桂と打って詰めろを受けると、△7六桂の王手の筋がなくなって先手が安全になります。
以下▲5五銀と出てこれが▲5三桂左成△同桂▲3三馬△5二玉▲5三桂成△同玉▲4四銀△同歩▲4三飛からの詰めろで、ソフトの評価値+1266で先手優勢。
上部を厚くする指し方が参考になった1局でした。