上図は、先手居飛車後手3間飛車から持久戦の進展で、後手が△4二歩と打って受けた局面。ソフトの評価値+435で先手有利。
先手の銀と桂馬の交換で少し駒得も、後手の龍と馬が攻防に働いています。
先手の龍も働いていますが、▲3一馬はいまひとつです。
先手の攻めの拠点に▲5四歩がありますが、後手の△1七馬が遠くから受けに効いています。
本譜は以下、▲3五歩△5五桂▲6八金引△6七香で、ソフトの評価値+32で互角。

▲3五歩は後手の馬の効き筋を止めた手ですが、後手から△5五桂から△6七香が厳しく互角になりました。
以下、▲5九銀△6八香成▲同銀引△3七龍で、ソフトの評価値-64で互角。
この展開だと、先手の駒得も解消されて少しずつ後手にポイントを稼がれている感じです。
先手の▲3五歩では▲1三馬の方が良かったようです。ソフトの評価値+467で先手有利。

▲1三馬は眠っていた馬を自陣に遠くから受けに効かす手です。
馬の守りは金銀3枚の守りに匹敵するという格言もあるくらいに、大きい1手でした。
先手玉は金銀が4枚いるので、馬を加えると7枚で守っていることになります。
以下△5五桂なら、▲5七馬△4九龍▲5六金△4七桂成▲6七馬△5八歩▲3一龍△5一香▲8四歩△同歩▲8五歩で、ソフトの評価値+888で先手優勢。
平手の将棋なので片方が一方的に攻め勝つということはなく、受けに回るときは丁寧に対応しなければいけないです。
▲6七馬から△5八歩と打たせて、▲3一龍を後手の守りの金を睨んで、△5一香と受けたら8筋から継歩をして攻めを継続する感覚です。
△8五同歩なら▲8四香という感じです。
馬を遠くから自陣に効かす1手が参考になった1局でした。