上図は、後手3間飛車に先手美濃囲いの持久戦からの終盤戦で、先手が▲8一とが▲7一とで、と金を捨てた手に△同玉とした局面。ソフトの評価値+1009で先手優勢。
対局時は先手の攻めが細いので、際どいかと思っていたのですが、先手優勢だったのは驚きました。
駒の損得は銀と角桂馬の交換で先手駒損ですが、玉が固いのと手番を握っているのが大きいようです。
しかしここからの指し手はまずかったようです。
本譜は以下、▲8三香成△4一歩で、ソフトの評価値+314で先手有利。

▲8三香成で次の▲7二金の詰みを狙うも△4一歩と底歩を打たれて攻めが切れました。
部分的には▲7三成香で後手玉が受けなしなのですが、この場合は△8四龍が王手で成香が取られてしまいます。
金底の歩岩より固しという格言もあるくらい、底歩で龍の効きを止められたのが大きかったです。
▲8三香成では▲5四歩△同金▲5一龍があったようです。ソフトの評価値+1145で先手優勢。

▲5四歩と利かすのがうまい手みたいで、△同龍だと▲4二龍があるため△同金しかありません。
後手の金が上ずったところで、▲5一龍と金の背後に回り次に▲6二金を狙います。
▲5一龍に△6二角だと、▲8一金△7二玉▲8三香成△同玉▲6一龍△5三角▲9一金で、ソフトの評価値+1229で先手優勢。
このような手順を見ていると、優勢な側が確実な手を積み重ねていると形勢がさらに開いていくという感じです。
このあたりの少しいい局面から、さらに良くするという手順の組み立て方が、私には劣っている感じです。
将棋の筋がいいかどうかというのもありますし、直感で局面のどこに目が行くかと大きいと思います。
竜が金の裏側に入るのが参考になった1局でした。