上図は、角換りから後手右玉に先手が▲6七金左からの変わった進展。先手の▲1五歩に△同歩とした局面。ソフトの評価値+23で互角。
先手の▲3五銀と▲4五桂と▲2六角が結構働いている展開で、ここでもう少し細かい攻めの手が続けばと思っていました。
本譜は以下▲5六歩で、ソフトの評価値+276で互角。

先手の▲4五桂と跳ねている形は、5筋の歩が切れていれば将来的に▲5三歩の叩きがあることを考えて▲5六歩と突いたのですが、まずまずの手だったようです。
実戦では▲5六歩に△4二金となりましたが、△4二金で△5六同歩だとどのように攻めようかと迷っていました。
▲5六歩△同歩▲4四銀△同歩▲5五歩△同金▲4四角△5四金▲5五銀で、ソフトの評価値+849で先手優勢。

手順に▲4四角と出るまでは気持ちがいいのですが、△5四金と引かれたときに▲5五銀が見えるかどうかが、攻めが続くか切れるかの大きい1手だと思います。
△5五同金なら、▲5三角成△5一玉▲6三馬で、ソフトの評価値+3515で先手勝勢。
△4四金なら、▲4四同銀△4二銀▲5三金で、ソフトの評価値+1155で先手優勢。
▲5五銀があるので後手は△5六歩と取らずに△4二金を受けに回ったのですが、変化手順の▲5五銀が実戦で指せているかは少しあやしいです。
ほんとはこのような手は一目だと思うのですが、別の筋を考えたりすると浮かばずにほかの手を指して、形勢が逆戻りになることがあります。
例えば▲5五銀で▲5三銀だと△4三玉▲2六角△4四歩で、ソフトの評価値+283で互角となり、もつれてきます。
大して考えなくても、▲5五銀が一目で見えるかが大事だと分かった1局でした。