狙いをもって指す

上図は、後手が角交換四間飛車からの進展で、後手が△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+41で互角。

先手は▲7七銀から▲7八金と矢倉の構えとしました。銀冠にする手順もあるのですが手数がかかるので、玉の守りは弱いですが矢倉の方を採用するのが多いです。

本譜は以下、▲9八香△2一飛▲9九玉△4二金で、ソフトの評価値+12で互角。

先手は9筋の位を取られているので、矢倉から欲張って穴熊にしましたが、あまり左側に駒が偏ると後手から角を打たれる筋が生じるので一長一短です。

この展開は、先手がどこかで仕掛けることが出来ればいいですが、後手の駒はバランスよく配置されているので、簡単ではなさそうです。

▲9八香では▲6七角があったようです。ソフトの評価値+128で互角。

この▲6七角は次に▲3四角と歩を取る狙いでよく出る筋なのですが、対局中は全く浮かびませんでした。

手は知っているのだけど、実戦で浮かばず、後からこの手があったんだという感じです。

形だけで指して、狙いを持って指していないと言えるかもしれません。

▲3四角と歩を取ったからと言って、先手優勢ということはないのですが、方針を持って指すのは大きいと思います。

▲6七角以下、△2一飛▲3四角△3二金▲6七角△2四歩▲2九飛で、ソフトの評価値+196で互角。

先手はここから2通りの狙いがあって、1つは1筋の歩を伸ばして歩を突き捨てて、角のラインを利用して▲1二歩から後手の香車を狙う筋。

もう一つは、▲3五歩と伸ばして△同銀なら、▲3四歩と桂馬の頭を狙う筋。

▲3五歩と伸ばして同銀に▲3四歩と狙う筋は、後手にも△3六歩と先手の桂馬の頭を狙ってと金と作る展開も考えられるので、先手は飛車の位置が▲2九飛だとと金に当たらないです。

この展開は、先手にとっても怖いところです。

狙いをもって指す▲6七角が参考になった1局でした。