攻め急がずに辛抱する

上図は、横歩取り△4五角戦法の△8七銀からの手順。先手が▲2二龍と銀を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値-82で互角。

対局時は互角とは思っておらず、後手が2枚飛車を持っているので、先手がだいぶ悪いのかと思っていました。

駒割は飛車と銀の交換で先手がだいぶ損しています。ただし後手玉が△6二玉に対して△2二金と△1一香が少し遊んでいるので、互角ということだと思います。

ただそれは局後の検討で分かったという感じで、対局時はそこまで考える余裕はあまりありません。

本譜は以下、▲6四歩△同歩▲6三歩△7二玉で、ソフトの評価値-376で後手有利。

本譜の進行はまずかったです。

後手玉はまだ寄せの段階でないのに、先手から▲6四歩と▲6三歩と攻めに出ていますが、元々歩の数も3枚しかなく銀と桂と香では攻め駒が足りません。

6筋の歩を使うと後手から△8九飛成や△7九飛などの王手に、▲6九歩と受けることができません。

また△7二玉に▲5三馬と入ると、△5七歩が飛んできて先手玉が危険になります。

このあたりの攻めたらいけないところで、攻めに出るのが良くないです。

▲6四歩では▲3六歩の方が良かったようです。ソフトの評価値-82で互角。

▲3六歩は後手の角の効きを止めたのと同時に、先手の▲3五馬に紐をつけた手です。

横歩取りでは、後手に飛車があると△6五飛のようなうっかりしやすい手が飛んでくることがあります。

▲3六歩のような地味な受けの手が指せれば勝率も少しは上がるのですが、秒読みだとなかなか見えづらいです。

以下、△3三金なら▲4八玉といった感じです。

これでも互角というより、先手粘りに出ている感じですが、攻め急ぐよりはるかにいいです。

攻め急がずに辛抱する▲3六歩が参考になった1局でした。