△7二銀型の横歩取り青野流の受け方

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7七同飛成と金を取った局面。ソフトの評価値+425で先手有利。

横歩取りのような激しい将棋はある程度1本道みたいなところがあり、ちょっと疑問手を指せば一気に悪くなることがある戦いになりやすいです。

たまにこの戦型を指すと、自分で考えるというよりもこのような手だったかなと思い出しながら指すこともあり、つい形だけで指してしまうということがあります。

この形は後手が△7二銀型になってから、7七の地点で角と金桂の交換になりました。

△7二銀型をあまり見たことがなかったので、△7一銀型と何が違うのかあまり理解せずに指していました。

実戦は▲6八角△7五龍▲8二飛成△2四金▲9一龍△8七桂で、ソフトの評価値-211で互角。

この手順の▲6八角ですが、たしかこのような手があったなと理解した程度で、これ以外は全く考えてなかったです。

特に先手玉の近くに龍がいて、守り駒がやや少ない状態では駒を埋めて少しでも玉を固めたいという気持ちになります。

▲6八角に△7五龍▲8二飛成△2四金に▲9一龍として角香と金桂の交換で少し駒損を回復したと思っていました。

ただし、△8七桂と打たれて先手が少し受けづらいなと気がつきました。

△8七桂に▲5六歩と突いたのが悪く、ソフトの評価値-937で後手優勢。

▲5六歩には△7九桂成▲2四角△2五金▲5七角△7八龍▲6八金△8九龍のような展開で先手が悪かったようです。

▲5六歩では▲8八銀と辛抱すべきでした。

▲8八銀に△7八龍なら▲8七銀△同龍▲9六角で、ソフトの評価値-159で互角。

▲8八銀に△9九桂成なら▲2二と△3一歩▲同と△同銀▲9九銀で、ソフトの評価値-190で互角。

これらの両方の手順を見ても決して簡単でなく、まだ先手は手を尽くせばそれなりに戦えていました。

このような戦型は盤面全体に特に手が見えるかどうかが大きく、いつも同じような戦型ばかり指していると感覚がついていかないことがあります。

自分も最近この戦型を指す機会が少なかったので、あまり手が見えていませんでした。

▲6八角では▲6八銀がありました。ソフトの評価値+393で先手有利。

この手順は▲6八銀と金駒で龍をはじく手で、このような手もあったなという感じです。

横歩取りの本で見たときは細かい形の違いまでは理解しておりませんが、▲6八銀か▲6八角だったと記憶しています。

▲6八銀以下△7五龍▲8二飛成△2四金▲2二と△9二金▲8九龍△8八歩▲5九龍△2七桂▲3二と△1九桂成▲3七桂で、ソフトの評価値+1224で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△7二銀型には▲8二飛成とすることが可能になります。

△7一銀型の場合は△8二歩と受けて飛車成りを受けることが多いのですが、△7二銀型は▲8二飛成が大駒のから成りなので、攻めの効果は少し落ちます。

△2四金と手を戻したときに▲2二とでと金を引いて活用するのも読みから少し抜け落ちていました。

2二のと金は▲1一ととかそのまま活用するということを意識していたのですが、▲2二とと引いて使うのは本来の駒の活用からすれば自然だったようです。

▲2二とには次に▲3二との狙いですが、△3一歩と受けても▲同と△同銀▲6六角の切り返しがあります。

▲6六角に△2五龍としても▲3三角成△2九龍▲4四角△同歩▲4三角以下後手玉は寄り筋です。

△9二金はやや受けすぎなような気もしますが、実戦的にはこれもありそうで、▲8九龍に△8八歩▲5九龍で後手は手がなくなってきます。

以下△2七桂には▲3二とが味がよく、△1九桂成には▲3七桂と逃げて先手優勢です。

うまくいきすぎの手順なのであまり参考にはならないかもしれませんが、△2七桂に▲2八銀△1九桂成▲同銀のような手を選択せずに▲3二とと指すのがスマートなようです。

△7二銀型の横歩取り青野流の受け方が参考になった1局でした。

玉を下段に落とす筋で詰ます

上図は、後手横歩取り△2三歩型からの進展で▲5二金と香車を取った手に6二の玉を△7二玉と逃げた局面。ソフトの評価値+99985で先手勝勢。

▲5二金に△同玉なら▲4二飛△5三玉▲5一龍まで詰みなので△7二玉と逃げました。

終局までもう少しという局面ですが、ソフトで999・・と表示される場合は即詰みがあることが多いです。

この局面は色々な詰まし方があったのですが、一番分かりやすいのは▲7三飛△同桂▲7一龍△同玉▲6二銀△8二玉▲8四香△9二玉▲8二香成△同玉▲7三銀成△9二玉▲8四桂△8一玉▲7二成銀まで詰みでした。

この手順は▲7三飛と捨てるのは勇気がいるのですが、△同桂に▲7一龍~▲6二銀が寄せの形で、△8一玉には▲8四香と離して打って△9二玉に▲8二香成が明快でした。

先手は飛車2枚を捨てる形なので決断の手順ですが、▲8二香成まで見えたら▲7三銀成以下は並べ詰みです。

実戦は△7二玉以下▲7一龍△同玉▲6二銀△8二玉▲8四香△8三銀で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は▲7一龍~▲6二銀と王手をする手ですが、まず▲6二銀では▲7三香と打った方が明快でした。

▲7三香に△8二玉なら▲8四香△8三歩▲7二飛で詰みです。

よって▲7三香に△同桂としますが、そこで▲6二銀と打って△8一玉に▲8二飛△同玉▲7三銀成△9二玉▲8四桂△8一玉▲7二成銀まで詰みでした。

この手順は先に▲7三香と打って△同桂とさせることで、将来7三の桂馬を取ることができると詰み形になりやすいということです。

下から追って詰ますのでなく、上から駒を取って玉を下段に落とす方が詰ましやすかったです。

なお実戦の手順の▲6二銀~▲8四香も決して悪い手ではなかったようで、これも詰みがありました。

▲8四香△8三銀以下▲9四桂△同歩▲8三香成△同玉▲8四香△同玉▲7三銀打△同桂▲同銀不成△9五玉▲9六飛で詰みでした。

後手が△8三銀と打った場合は▲9四桂と打って9四の地点を守りの駒で封鎖してから▲8三香成~▲8四香~▲7三銀打が明快でした。

なおこの手順は後手が△8三銀と金駒を打ったので詰ますことが可能で、△8三銀で△8三歩なら▲7一銀不成△同玉▲7三香△同桂▲6一飛△8二玉▲6二飛成△7二香▲7三桂成△9二玉▲7二龍まで詰みです。

なお実戦は△8三銀以下▲7一銀不成△同玉▲6一飛△8二玉▲8三香成△同玉▲8一飛成△8二歩で、ソフトの評価値+99977で先手勝勢。

この手順は△8三銀以下▲7一銀不成~▲6一飛と下から玉を追う手です。

下から追って上に上げるのは普通は詰ましにくいのでしたくはなかったのですが、実戦の手順以外が思いつかなかったので仕方なく指した感じです。

▲8一飛成に△8二歩と打った局面が最後のチャンスだったようで、ここも即詰みがありました。

△8二歩以下▲9五桂△8四玉▲8二龍△9五玉▲9六銀△8六玉▲7三桂成△7七玉▲8七龍△6八玉▲8八龍△7八香▲7九銀△6七玉▲7八龍△6六玉▲6七香△5七玉▲5八龍まで詰みです。

この手順は▲9五桂のただ捨てですが、△8四玉と逃げた場合で以下▲8二龍~▲9六銀と追う形で普通は駒不足で詰まないのですが、8八に銀が落ちているので▲8八龍とする筋で詰みでした。

なお▲9五桂に△同歩なら▲8四香△同玉▲8二龍△8三銀▲7三龍△9四玉▲9三桂成△同玉▲8四銀△9四玉▲8三龍まで詰みです。

この手順は▲9五桂に△同歩とすると9五の地点に守りの駒で封鎖させる狙いで、以下▲8四香~▲8二龍と迫ります。

△8三銀に▲7三龍~▲9三桂成が少し見えにくいですが、以下▲8四銀からは詰みでした。

これらの手順を見ると玉は下段に落とすほど詰み筋が分かりやすいのに対して、上部に逃げて下から追う形は詰み手順の難易度が高くなります。

そのような意味で、早い段階で玉を下段に落として詰ますのを意識した方がよかったです。

なお、実戦は△8二歩に▲9五桂が見えず即詰みを発見できませんでしたので、やはり終盤力は大事だったようです。

玉を下段に落とす筋で詰ますのが参考になった1局でした。

少し指しにくい変化手順

上図は、後手横歩取り△3三角型からの進展で△7六飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+319で先手有利。

自分はほとんど振り飛車は指さず居飛車が多いのですが、最近の将棋で意識していることは居飛車でも色々な戦型に慣れた方がいいということです。

居飛車でもどうしても好きな戦法になるのは仕方ないですが、相手が急戦模様できたらできるだけその戦型で対抗しようと思っています。

あまり見たことがないような局面だとどこが急所か分かりにくいので、少しでも実戦で考えて慣れておいた方がいいということです。

後手が△7六飛と横歩を取った局面ですが、自分の感覚だとアマの大会だとまず出てこないような戦型です。

大会で横歩取りの先手をもって指すのはかなりの少数派で、指し慣れていない形を持ち時間の短い大会で指すというのはリスクが高すぎるし、受け損なって勝負ところがなくなって負けるというのもよくありそうな戦型なので指す気がしないということです。

逆に言うと、大会でない将棋で横歩取りを指されるのは経験値を増やす上では最適だと思います。

実戦は▲7七桂△2三銀▲8四飛△8二歩▲8三歩△7二金▲8二歩成△同銀▲4五桂で、ソフトの評価値+662で先手有利。

この手順は▲7七桂と角交換を拒否する形で、先手は将来2枚の桂馬が中央に活躍できればいいなというイメージです。

最後の▲4五桂で先手が少し指せているようです。

▲7七桂に後手は△2三銀でなく△4四角として、▲8四飛を防ぐと同時に▲4五桂としても角取りにならないという手が有力でした。

対局中は▲7七桂は有力な手だと思っていたのですが、ソフトの候補手に上がっておらず、この戦型でよく出る▲7七角について調べてみます。

▲7七角△同角成▲同桂△5五角▲4五桂で、ソフトの評価値+399で先手有利。

この▲7七角ですが、自分の感覚だと少し指しづらい手だと思っていました。

なぜ指しづらいかと言うと、△同角成▲同桂に△5五角が目につきそれに対抗する手段を用意していないと指せないからです。

なお△7七同角成に▲同金もありますが、金が3段目に上がるのは基本的にあまりいい形ではないので指しにくいです。

金が3段目に上がるのは相手の飛車が狭い形のようなときの接近戦に有効なのですが、大駒が交換されて飛車の可動域が広い場合には金が上ずって隙ができやすいからです。

よって▲7七同桂と取りますが、△5五角には▲4五桂と跳ねて勝負するしかありません。

▲4五桂以下△7七角成▲同金△同飛成▲5三桂成△同玉▲3二飛成△7九龍▲2二龍△6八金▲4八玉△4五桂▲3一角で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

この手順は、お互いに受けに回らず攻めの展開のみなので参考にならないかもしれません。

普通は玉が危険だと判断したら受けに回りますが、それでも攻めにくることがあるのがこの戦型の怖いところです。

気持ちが攻めに回ったらいまさら受けても仕方ないとか、攻めが最大の防御などの考えもあり少し無理っぽくても攻めて勝負するというケースがあります。

無理っぽく攻めてきてそれに対抗するのも将棋の難しいところで、ここで間違うと相手の手が通ったということになります。

△4五桂は次に△3七銀の詰めろなので、先手は相手玉を詰ますか受けに回るかのどちらかです。

▲3一角以下△5四玉▲5五金△同玉▲5六銀△5四玉▲2四龍△4四歩▲6五角で詰みです。

この手順だけ見ると1本道の場合は先手が勝つということになるのですが、まず▲5五金が少し指しづらいです。

金はとどめに使えという格言があるように、持ち駒の金は最後に使う方が詰ましやすいということですが、▲5五金で▲5五銀は△6五玉で少し詰まし方が複雑になります。

▲5五銀△6五玉▲5四角△5五玉▲5六歩△4四玉▲2四龍△3四歩△5五金まで詰みです。

また途中の▲2四龍と王手する手は自分の感覚だと少し見つけづらく、自分は盤上の大駒を動かして詰ますというのが詰将棋でも浮かびにくいです。

そこは意識して盤上を見るようにしています。

少し指しにくい変化手順が参考になった1局でした。

形を崩してから飛車を打ち込む

上図は、後手横歩取り△3三角型からの進展で△6二金と上がった局面。ソフトの評価値+

先手が▲3五角と打って5三の地点に駒を足して攻めてきた手に、6一の金が△6二金と上がりました。

▲3五角では▲8三角と打つ方がよかったようで、以下△7二銀▲5三桂右成△同銀▲同桂成△同角▲8二飛で、ソフトの評価値+386で先手有利でした。

実戦の▲3五角はやや狙いが単調だったようで、ソフトの候補手にも上がっていませんでした。

また後手の△6二金も自然な受けだと思っていたのですが、この手もソフトの候補手に上がっておらず△6二銀を推奨していました。

△6二銀は8筋の方が弱くなるので指しづらかったと思いますが、このあたりは人間の感覚と違っており読みが入っていないと△6二銀は指しづらいです。

△6二金と受けたことで▲3五角が働きのいい角になったようで、結果的に先手の手が有効になったようです。

5三の地点は攻めが角と桂馬2枚の計3に対して、後手の守りが玉と角と金と銀の計4なので数の上では先手の攻めは足りていません。

先手から攻めると5三の地点は2対4になるので、普通は先手が駒損になります。

ただし、5三以外の地点で後手に隙ができると、戦線拡大で先手の攻めが続くケースがあります。

こういうのがあるので、できるだけ盤面全体を見た方がいいです。

実戦は△6二金に▲8四飛△8二歩▲7四飛△7二銀で、ソフトの評価値+80で互角

この手順は先手の失敗で、敵陣に打つ飛車でなく生飛車なのでよほどいい条件でないと攻めの手の継続が難しくなります。

対局中は△7二銀を軽視しており、後手の陣形が立ち直った形なので先手の攻めは面白くなかったです。

▲8四飛では▲7二歩がありました。

▲7二歩△同銀▲5三桂右成△同銀▲同桂成△同角▲同角成△同金▲8二飛で、ソフトの評価値+1053で先手優勢。

この手順は▲7二歩と打つ手で、△同銀と取らせることで後手の守りが薄くなります。

▲7二歩に△同金なら▲5三桂右成△同銀▲同桂成△同角▲同角成△同玉▲5一飛で、ソフトの評価値+708で先手有利。

この手順は▲7二歩に△同金なら5三の地点の守りが後手は1枚弱くなるので、5三の地点で清算してから▲5一飛で先手有利です。

よって△7二同銀としたのですが、5三の地点で清算してから▲8二飛と打つのが△7二同銀とさせた効果です。

駒割りは銀と桂桂の交換ですが、▲8二飛と打ったときに後手の受け方が難しいです。

後手は5三の金が受けにあまり利いていないのが痛く、持ち駒に金駒がないので飛車にアタックするような受けがありません。

▲8二飛以下△9四角▲8五銀△6一玉▲9四銀△同歩▲7三歩△同桂▲8一角で、ソフトの評価値+1881で先手優勢。

この手順は△9四角と打って7二の銀にひもをつけると同時に△6六桂を狙った手ですが、▲8五銀とここに金駒を打って攻めるのが少し浮かびにくいです。

敵陣に金駒を打つのは考えやすいのですが、中段に金駒を打つと働きが決していいとは言えないので浮かびにくいというのがあります。

ただしこの場合は、▲8五銀に△8三角と逃げても▲8四歩で後手は収拾がつかないので▲8五銀は有効なようです。

▲8五銀に△6一玉と7二の銀にひもをつけましたが、▲9四銀△同歩に▲7三歩が細かい手です。

▲7三歩に△同銀は▲8一飛成や▲3二飛成があるのは分かりますが、△同桂と取った次の手が難しいです。

△同桂と取ると将来△6五桂~△5七桂成のような筋が生じますので、先手としても読みが必要です。

△7三同桂には▲8一角と打つのが△7三同桂とさせた効果で、8一の地点に空間をあけることで▲8一角と打てます。

▲8一角以下△7一銀▲7二角成△同銀▲8一銀で、ソフトの評価値+2084で先手勝勢。

この手順は△7一銀には▲7二角成~▲8一銀が決め手で、△8三角と受けても▲8四歩があります。

ややうまくいきすぎたところはありますが、狙いとしては分かりやすかったと思います。

形を崩してから飛車を打ち込むのが参考になった1局でした。

自陣に飛車を打たれたときの指し方

上図は、後手横歩取り△2三歩型からの進展で△2九飛と打った局面。ソフトの評価値-109で互角。

後手の横歩取り△2三歩型に先手は飛車と金の交換する展開で、昭和の一時期流行った形です。

最近のプロの先生の将棋ではほとんど見ることはありませんが、横歩取り△2三歩型で△2五角と打った時には▲3二飛成でなく▲3六飛の方が多いイメージです。

飛車と金を交換する形は、先手が駒が前進するとどうしても相手に飛車を打たれる展開になりやすいです。

先手玉はそんなに守りが強くない状態で、後手は2九の飛車と1二の角と持ち駒の銀で先手玉を攻める形で、△1九飛成や△8九飛成など駒を補充する筋もあります。

これらを見ると後手の攻めは相当厳しく感じます。

それに対して先手の攻めは、角金銀と歩が数枚で直接的に後手玉を攻めるというのは難しそうです。

先手は次の指し手が難しいです。

実戦は▲3九金打△1九飛成▲2七角だったのですがそこで変化手順で△2八銀なら、ソフトの評価値-424で後手有利。

この手順は▲3九金打とはじいて、△1九飛成に▲2七角が▲6三角成と▲2八銀で龍を取る狙いで先手がうまく切り返したと思っていたのですが、△2八銀という手がありました。

△2八銀は▲2八銀を防ぐと同時に▲2八同金上なら△8九龍で、ソフトの評価値-499で後手有利。

△8九龍に▲7九金が気になりますが、△6七角成▲同玉△7九龍があります。

△2八銀は難しい手なので簡単には指せませんが、このような手があることを知ったのは今後似たような筋で役立ちそうです。

▲3九金打はソフトの候補手になかった手なので、あまりいい手ではなかったようです。

▲3九金打では▲6六角がありました。ソフトの評価値-293で互角。

この手順は▲6六角と打って次に▲3三角成が狙いですが、ぱっと見はそんなに厳しそうな手には見えません。

▲3三角に対して後手は色々な手がありそうです。

▲6六角に△4九飛成なら▲3三角成△4二銀▲4八金打で、ソフトの評価値+1006で先手優勢。

この手順は△4九飛成▲3三角成に△4二銀とはじいて、馬取りと△3八龍の狙いが後手がうまくやったようでも▲4八金打と受ける手があり、後手は持ち駒の銀を使ったので△5九銀と打てずに後手失敗です。

▲6六角に△8九飛成なら▲7九金打△9九龍▲3三角成△4二銀▲1一馬で、ソフトの評価値+1399で先手優勢。

この手順は△8九飛成には▲7九金打とすれば意外と先手玉はしっかりしており、△9九龍には▲3三角成~▲1一馬で先手優勢です。

やはり後手は▲3三角成を受ける必要があるようです。

▲6六角に△3二飛なら▲3九金打△1九飛成▲3四歩△同角▲2一銀で、ソフトの評価値-70で互角。

この手順は△3二飛と持ち駒の銀は温存して受けに回る手で、これに対しては▲3九金打と受けて△1九飛成に▲3四歩~▲2一銀が鋭いです。

▲2一銀に△3一飛なら▲3二歩△2一飛▲3三角成が王手角取りという狙いです。

まだ形勢は互角ですが、後手の持ち駒に銀がある場合は受けるというのが興味深いです。

▲3三角に△4二玉なら▲3四銀△3二銀▲2三歩で、ソフトの評価値+1022で先手優勢。

この手順は△4二玉と玉で受けるのは先手の攻め駒に近い意味があり、▲3四銀~▲2三歩で先手優勢のようです。

ソフトは▲3三角に△4二銀を推奨していました。

▲3三角△4二銀▲3四歩△同角▲3五銀で、ソフトの評価値+99で互角。

この手順は△4二銀と打つ手で、後手は銀を使った攻めがなくなったので先手は少しほっとします。

△4二銀には▲3四歩の突き捨てから▲3五銀と打つのが筋のようです。

3筋の歩を切ると▲3四歩や▲3九歩のような使い方ができ幅が広がります。

この局面もまだ互角なのでこれからですが、▲3五銀以下△3六歩▲3四銀△3七歩成▲同金△7四桂で、ソフトの評価値-20で互角。

先手は自陣に飛車を打たれた形で、バランスをとって指すのは結構難しいです。

自陣に飛車を打たれたときの指し方が参考になった1局でした。

優勢な局面から踏み込んで指す

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲4五角と打った局面。ソフトの評価値-972で後手優勢。

駒の損得は銀と桂馬の交換で後手が少し駒得していますが、先手は飛車が成っており▲4五角も攻防の手なので、後手も指し手が結構難しいところです。

ここは後手も色々な指し手が浮かびますが、自玉が薄いので攻めたときはその反動も考えなければいけません。

評価値は後手優勢になっていますが、攻めに回るか受けに回るかで全く違う展開になりここは勝負所のようです。

実戦は▲4五角以下△2六飛▲2七金△2五飛▲3六角で、ソフトの評価値-6で互角。

この手順は△2六飛として後手は受けに回ったのですが、▲2七金とと金を取られ△2五飛に▲3六角としてきました。

後手は2三の金を取られることはなくなって、先手の攻めの脅威から少し緩和されたところはあるのですが、攻めという部分においては貴重なと金がなくなることで5五の角も少し働きが弱くなったのでだいぶ損をしたようです。

お互いに怖いところは少し緩和されたのですが、局面が落ち着くと互角に戻ったようです。

せっかく優勢を築いてきたのに数手で互角に戻るのはもったいないので、こういうところでできるでけ精度のいい手を指したいです。

△2六飛では△3五飛がありました。

△3五飛▲2三角成△3八とで、ソフトの評価値-1082で後手優勢。

この手順は△3五飛と角取りに引く手です。

△3五飛と引くと▲2三角成が厳しいと思って指せなかったのですが、このタイミングで△3八とで金を取ります。

ソフトは攻め合いに出るべきということで自分は方針を間違えたということですが、△3八とで先手の手番なので▲3四桂のような手が気になります。

△3八とに▲3四桂以下の後手失敗例では、△3九と▲4二桂成△同玉▲3四桂△5二玉▲4一馬△6二玉▲5一銀△同金▲7二金△同銀▲5一龍まで詰みです。

この手順は▲3四桂に△3九との攻め合いですが、さすがに▲4二桂成と守りの銀を取られるのは痛く、以下▲3四桂以下後手玉が寄ってしまいます。

△3八との局面は後手優勢だったのが、1手おかしな手を指すと一気に後手負けになるので玉が薄いというのはそれだけリスクのある指し方のようです。

△3八とに▲3四桂なら△4八と▲同玉△3七飛成▲5八玉△2八龍▲6九玉△5一銀で、ソフトの評価値-1758で後手優勢。

この手順は▲3四桂には△4八とがあり、▲同玉に△3七飛成と王手で龍を作れるのが大きいです。

▲5八玉には△2八龍としてこれが王手馬取りになるのですが、▲6九玉に△5一銀と引くのが興味深いです。

自分は手の流れより△2三龍と馬を取るとばかり思っていたのですが、そうではなかったです。

△5一銀と引いて馬取りなので先手の馬が逃げたら、△5八金から先手玉を寄せるということのようです。

なお△5一銀で△2三龍なら▲4二桂成△同玉▲6二銀で、ソフトの評価値-910で後手優勢ですがまだ大変です。

このような最後の△5一銀の手順というのが簡単そうで意外と実戦で見つけるのが難しく、いい局面からどのように形勢を維持しながら相手玉に迫っていくかという手の流れを身につけたいです。

自分の場合はこの部分がかなり劣るので、そこは意識したいと思っています。

よくある将棋の強い人は中終盤が強いということですが、やはりこの部分が強くないといい将棋もすぐに逆転されてしまいます。

優勢な局面から踏み込んで指すのが参考になった1局でした。

狭い飛車をできるだけ捌く

上図は、先後逆で後手横歩取り△3三角型からの進展で▲2六飛と2七の飛車が浮いた局面。ソフトの評価値+262で互角。

先手は2八の歩が少し違和感がありますが、後手が早い段階で△2六歩と垂らして▲2八歩と受ける形になりました。

以下先手は飛車で▲2六飛と歩を取り、数手を経て以下▲2七飛~▲2六飛のような展開です。

横歩取りは好きな戦型ですが、5四の飛車が歩越し飛車なので飛車の可動域が狭いのが難点で、飛車がうまく活用できるかがポイントになりそうです。

自分の場合は毎回飛車がうまく活用できずに、駒組みの時点で形勢が悪くなっていることが多いです。

後から振り返って何が悪かったのかよく分からなかったのですが、気がつくと相手の狙いの方が明確でその指し手についていくという感じです。

実戦は▲2六飛以下△7二金▲9六歩△6二銀▲4六銀△7四飛▲7七桂△8三歩▲1六歩△3三桂▲1五歩で、ソフトの評価値+516で先手有利。

この手順は後手は△7二金~△6二銀と整備する手で、昭和や平成の時代によく指された形です。

低い構えで相手からの駒の打ち込みに対応しやすい形ですが、あまり駒が前進しないので攻めの体制が遅れやすいです。

また歩が全体的に進んでいないので、相手へのプレッシャーがあまりありません。

後手の7四の飛車が歩越し飛車なので歩を使って攻める形にならず、どちらかというと横へ利かせて使うような感じです。

先手は1筋の歩を伸ばしてきて、▲1四歩△同歩▲5六角のような狙いがあります。

▲1五歩に△2五歩としても▲3六飛で、次の▲3四歩の桂取りが受けにくいです。

これらの展開を見ると後手は自陣だけに手を入れて駒が前進していません。

もう少し後手は工夫が必要だったようです。

△7二金では△3三銀がありました。

△3三銀▲4六銀△7二銀▲3八金△7四歩▲7七銀△7五歩▲8五歩△7四飛▲6六銀△1四歩▲9六歩△7六歩で、ソフトの評価値+362で互角。

この手順は、実戦の手順より後手の駒が前進しているイメージです。

後手は△3三銀~△7二銀と駒組みしましたが、△7二銀は平成の後半に入ってからよく見るような形です。

昔は△6二銀△7二金型が多かったのですが、△7二銀型は1手で自陣が締まるのでその1手を攻めに使うことができます。

また後手は△7四歩~△7五歩~△7四飛としています。

本来、歩の下に飛車がいるのがいい形で、早めに歩を伸ばしてその筋に飛車を回るのは飛車を活用する意味で自然だったようです。

後手の飛車はやや可動域が狭いですが、攻め味という点でははるかに実戦よりよさそうです。

ここから後手がどのような方針で手を作っていくかが気になります。

△7六歩に▲5五銀右なら△2五歩▲同飛△2四飛▲同飛△同銀▲8四飛△1五角▲8六角△7三銀で、ソフトの評価値-836で後手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが▲5五銀右として次に▲6五角から飛車を取りにいく狙いには△2五歩~△2四飛で飛車交換を狙う手があります。

飛車交換後に▲8四飛は狙い筋ですが、△1五角が△5九飛と2四の銀にひもをつける手で、以下△7三銀で後手優勢です。

後手は飛車が取られそうな形だったので、飛車を捌いて持ち駒にするという発想です。

△7六歩に▲3七桂なら△2五歩▲3六飛△4四銀▲6五角△7七歩成▲同桂△同飛成▲同銀△2四桂▲4五銀△同銀▲7六飛で、ソフトの評価値+365で先手有利。

この手順は▲3七桂と跳ねる手でこれがソフトの推奨ですが、後手はそれでも△2五歩と戦いの争点を求めます。

▲同飛には△2四飛がありますので▲3六飛としましたが、△4四銀と力をためた手に▲6五角と飛車を狙います。

後手は△7七歩成▲同桂に△同飛成が見えにくい手ですが、桂馬を取って△2四桂で飛車がぱっと見で取れそうな形です。

△2四桂には▲4五銀とすれば△3六桂には▲同銀がありますので△4五同銀としましたが、▲7六飛と逃げてこれは先手が少し指せそうです。

これらの手順を見ると、後手は飛車をできるだけ捌くことを考えるのが大事なようです。

狭い飛車をできるだけ捌くのが参考になった1局でした。

中住まいは玉頭の攻めに注意する

上図は、先手横歩取りからの進展で△3二玉と逃げた局面。ソフトの評価値+209で互角。

普通は先手が横歩を取るのが多いのですが、本局は後手に横歩を取らせる戦型に誘導しました。

そのため先手横歩取りと表記しました。

少し変化球的な指し方ですが、お互いに角道を開いて飛車先を突いた後に▲7八金△3二金の次に▲2四歩と飛車先の歩を交換するでなく▲5八玉としたので、後手から先に△8六歩と歩の交換をして以下△7六飛と進んだ展開です。

そのときは横歩を取らせる指し方をしたい気分でした。

局面は4二の玉が△3二玉と早逃げした形で、駒割りは飛車と銀の交換でやや後手が駒得です。

ただし、先手は6三にと金がいて相手玉の近くにいるのでいい勝負のようです。

このような局面になるまでは、先手が攻めの手を繋いでいった感じなので気持ちが攻めのことしか考えてなかったです。

そのため、相手から攻められると思いのほか厳しかったというのが多いです。

実戦は△3二玉以下▲5三馬△4四角▲同馬△同歩▲5三と△5六歩で、ソフトの評価値-419で後手有利。

この手順は▲5三馬として飛車取りなのですが、△4四角が気がつかない受け方でした。

△4四角に対して先手もうまい対応があったかもしれませんが、▲同馬△同歩として後手の玉のコビンをあけるのは実戦的に指してみたいです。

以下▲5三とで後手玉に近づけたのですが、△5六歩の切り返しがありました。

このようなやり取りをなかなか考えてなくて、つい攻めの方に意識がいくと相手の5筋の歩を取ったときに△5六歩のカウンターを受けることになります。

先手の中住まいは玉頭が弱点の1つですが、次に△5七歩成▲同玉△6五桂の狙いがあります。

また△5六歩に▲同歩は△同飛▲5七歩△5三飛と攻めのと金が取られてしまいます。

実戦は△5六歩に▲6五角△2三玉▲5六角と辛抱しましたが、これではやや先手不満の展開です。

▲5三馬では▲8九歩がありました。ソフトの評価値+107で互角。

この手順の▲8九歩は将来後手からの△8九飛を消す受け方です。

敵の打ちたいところに打ての格言にそった手ですが、ここに歩を打つだけで先手陣が少し締まった感じがします。

相手の持ち駒に飛車があるので、自陣に打たれたらひとたまりもありません。

まずは相手の狙いを消して、どこかのタイミングで▲5三とや▲5三馬などを狙う感じがよかったようです。

また先手はやや駒不足なので▲9一馬と香車を補充して、▲2七香などを狙うというのもありそうです。

▲8九歩に△2三玉なら▲9一馬△3五桂▲3八桂△4七桂成▲同玉△6九飛▲5八銀△7九飛成▲2六桂△7七龍▲4六馬で、ソフトの評価値+628で先手有利。

この手順の△2三玉は玉の早逃げの手ですが、▲9一馬と香車を取った手が次に▲2七香が厳しいです。

後手は△3五桂~△4七桂成~△6九飛も結構鋭い攻めですが、▲5八銀と自陣に打つと意外と先手玉はしっかりしています。

△2三玉はわざわざ自分から王手飛車にかかるような玉の逃げ方で悪いのですが、思ったほど形勢に差が開いていないという印象です。

▲8九歩に△4二銀なら▲5三と△5六歩▲4二と△同金▲5六歩△5七歩▲6八玉△8五桂▲8七玉△5六飛で、ソフトの評価値-113で互角。

この手順の△4二銀は全く思いつかないような手で、先手はどこかで▲5三となど指したいところなのにわざわざ自分からか金駒を近づけるという不思議な指し方です。

▲5三とに△5六歩が後手の継続手で、△5六歩に▲同歩なら△5三銀▲同馬△5六飛の王手馬取りが狙いです。

△5六歩には▲4二とが王手なので△同金で後手が銀損なのですが、▲5六歩と手を戻したときに△5七歩がうるさいです。

△5七歩に▲同玉なら△6九飛が激痛です。

よって▲6八玉と逃げたのですが、△8五桂で先手玉に迫るという感じです。

なかなかまねできませんが、よくこのような考えが浮かびます。

玉頭攻めをされるのが嫌だったら▲5三とで別の手を指すことになりそうです。

中住まいは玉頭の攻めに注意するのが参考になった1局でした。

できるだけ局面を複雑にする

上図は、先後逆で後手横歩取り△3三角型からの進展で▲8八玉とした局面。ソフトの評価値+248で互角。

後手が△4六馬と引いた手に先手は7九の玉が▲8八玉と入城した形です。

駒割りは銀と桂馬の交換でいい勝負です。

先手からは次に▲4二とから攻める手が見えており、清算して△4二同玉の形は後手玉が守りが薄くて指せません。

先手は飛車を活用する筋もありますが、ちょっと手数がかかりそうなのでその間に後手に動かれる可能性があります。

また後手から攻めようとすると5七のと金がいなければ△5九香成とする形ですが、まだ先手玉を攻めるには駒不足です。

このような終盤戦でできるだけ精度の高い手を指したいのですが、手が広くなるとだんだんとそれが難しくなっていきます。

終盤戦で精度の悪い手を指すと大きく形勢を損ねるので、このあたりの指し手は大事です。

実戦は△6七とで以下▲4二桂成△6一玉▲5一成桂△7一玉▲6七金だったのですが▲6七馬で、ソフトの評価値+887で先手優勢。

この手順は△6七とに▲同金△5九香成を予定していたのですが、▲4二桂成とされるのをうっかりしていました。

てっきり▲4二とと指されると思っていたのですが、3四の桂馬がいなくなると2三の馬が自陣に利く形になります。

それで最後の▲6七馬と自陣に馬を引いて、先手玉は結構しっかりしているので先手優勢だったようです。

後手の△6七とはどこかである狙い筋ですが、ちょっとタイミングが早かったようです。

△6七とでは△3七馬がありました。ソフトの評価値+366で先手有利。

この手順の△3七馬ですが、対局中は全く浮かびませんでした。

4六の馬がいい位置なのでその馬を動かしたくないという理由ですが、その固定観念がよくなかったようです。

何か手がないかを探して、少しでもチャンスがありそうな手をひねり出すくらいが必要だったようです。

△3七馬がソフトの推奨手でこれでも互角から先手がよくなるようですが、一応△2六馬と△5九馬の両方の狙いがあります。

とりあえず終盤戦では何か狙いがある手を指すのが大事なようです。

△3七馬に▲4二桂成なら△同金▲同と△6一玉▲2四飛△5九馬▲5六馬△7三銀▲2一飛成△7二玉▲6六馬で、ソフトの評価値+378で先手有利。

この手順は△3七馬に▲4二桂成と攻めた手で、以下△同金▲同と△6一玉と進みますがそこで▲2四飛と飛車を活用します。

先手は飛車が龍になれば攻めが手厚くなります。

後手は△5九馬と金を取りますがそこで▲5六馬が鋭く、△同となら▲2一飛成で後手玉が詰みになります。

よって▲5六馬に△7一玉と早逃げする展開で、以下いい勝負のようです。

△3七馬に▲2九飛なら△6一玉▲4二桂成△同金▲同と△7一玉▲4一馬△8二玉▲5二と△7三金▲6二と△6七と▲同金△5九香成▲6五桂で、ソフトの評価値+596で先手有利。

この手順は△3七馬に▲2九飛と逃げたのですが、△6一玉の早逃げが実戦的なようです。

以下▲4二桂成に△同金▲同と△7一玉と玉の早逃げをして少しでも局面を複雑にするようです。

変化手順では▲4一馬~▲5二とで以下先手が指せているようですが、これくらいの形勢の差であればまだ粘る価値は十分にありそうです。

できるだけ局面を複雑にするのが参考になった1局でした。

見た目以上に角のラインは厳しい

上図は、後手横歩取りからの進展で△4三金右と上がった局面。ソフトの評価値+647で先手有利。

駒割りは角と金の交換ですが、先手が少し有利のようです。

角と金の交換は微妙で局面によっては金の方が価値が高いということもありますが、本局に関しては持ち駒の角の方が価値が高いようです。

また後手は歩切れなのも痛く先手が指しやすいです。

先手は2八に歩を打っているので飛車が活用しにくいのと、4八の角が遊んでいます。

この駒を活用できればいいとさらによくなると思っていましたが、直接的な手が浮かばず少し持久戦模様にしました。

実戦は▲4六歩△3一玉▲4七銀△3三銀▲3六飛△7五歩で、ソフトの評価値+139で互角。

この手順は典型的な先手の失敗例で、先手の指し手にあまり狙いがありませんでした。

先手玉は中住まいだったので▲4六歩~▲4七銀で玉の周辺を固めて、▲3六飛と回り歩の後ろに飛車がいる形でまずまずかと思っていました。

ただし、後手は金銀3枚で囲ってからの△7五歩で一応勝負形になっているようです。

先手の指し手以上に後手の方が価値の高い手が多かったようで、特に先手は4八の角が立ち遅れているます。

先手はどこかで▲5六歩と突いて角の利きを通すことになりそうですが、2八の歩の位置がよくなく2九の桂馬も働いていませんので、盤上の駒は後手の方が働いているようです。

先手は持ち駒の角をどこかで使えるというメリットがあるので、これでもいい勝負のようですが、最初の局面図からだとだいぶ評価値を下げました。

先手に主導権がなくなったのが大きいようです。

▲4六歩では▲6五歩がありました。ソフトの評価値+515で先手有利。

この▲6五歩は指摘されれば浮かびそうな手ですが、その後の展開が気になります。

▲6五歩△同銀▲3七角に△6四金なら▲6六銀△同銀▲同飛△5四金左▲6五歩△5五金右▲5六飛で、ソフトの評価値+1053で先手優勢。

この手順は△6五銀なら▲3七角に対する受け方が難しいです。

△6四金は持ち駒の金を使うのでもったいないのですが、▲6六銀と銀をぶつけるのが2六の飛車を横に使った手です。

以下△同銀▲同飛でこれで先手は飛車と角が働く形になり、△5四金左には▲6五歩~▲5六飛で先手優勢のようです。

▲6五歩△同銀▲3七角に△7三金なら▲6六銀△5四銀▲7五歩△6四歩▲7四歩△同金▲6五歩△8六歩▲同歩△3三桂▲6四歩△2五桂▲5九角△2四歩▲5五銀△同銀▲6三角△3一玉▲7四角成で、ソフトの評価値+662で先手有利。

この手順は▲3七角に△7三金と低い位置に金を打って受ける手ですが、これも▲6六銀とぶつけます。

▲6六銀に△5四銀とかわしましたが、▲7五歩が継続手で△6四歩の受けに▲7四歩~▲6五歩が妙手です。

以下後手は玉側の方で暴れてきますが、持ち駒の角をいいタイミングで使えると先手優勢のようです。

▲6五歩△7三銀▲3七角に△3三桂なら▲7五歩△4五桂▲4六角△9二飛▲7四歩△同銀▲8二角打△7三歩▲7一角成で、ソフトの評価値+1237で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、▲6五歩に△7三銀の辛抱に▲3七角と間接的に飛車のコビンを狙います。

△3三桂には▲7五歩が厳しく後手は△4五桂~△9二飛と辛抱しますが、▲7四歩~▲8二角打で先手優勢です。

▲6五歩△7三銀▲3七角に△8四飛なら▲9五角△8三飛▲7三角左成△同桂▲7二銀△8四飛▲7三角成△9四飛▲8三銀不成で、ソフトの評価値+2089で先手勝勢。

この手順もうまくいきすぎですが、▲3七角に△8四飛の受けは▲9五角が厳しく△8三飛に▲7三角左成~▲7二銀で、以下後手の飛車が取れる形で先手勝勢です。

このように見ると▲6五歩は相当厳しい手だったようです。

見た目以上に角のラインは厳しいのが参考になった1局でした。