勝負所で粘り強く指す


上図は、先後逆で横歩取り△8四飛戦法からの進展で、▲8五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+193で互角。

この局面は、数手前に▲7四歩と打った手に△6五桂と跳ねた手に▲8五桂と桂馬の跳ね違いをした展開です。

先手から次に▲7三歩成があり、また▲6六歩と桂馬を取りにいく手もあるので後手が少し忙しい局面です。

評価値は互角ですが、対局時は後手が悪いと思っていたので指し手がやや淡泊になりました。

本譜は▲8五桂以下△7六歩▲7三歩成△同銀▲同桂成△同金▲5五銀で、ソフトの評価値+679で先手有利。

この手順は、後手は銀と桂馬の交換で少し駒損でさらに▲5五銀と打たれるとさらに駒損がひどくなる展開で、典型的にまずいパターンです。

このような手順は後手からするとまずいのですが、この手順を回避する手が見えませんでした。

こういう局面から形勢に差が開いて勝負所がなくなりますので、何か手順をひねってでも食らいつく展開を考えないといけないみたいです。

△7六歩では△7四飛がありました。

△7四飛▲6六歩△8四飛▲8六歩△3五歩で、ソフトの評価値-177で互角。

この手順は、△7四飛と歩を取る手でこの手は自然ですが▲6六歩に△8四飛が少しうっかりしやすいです。

△8四飛としたのは、7四飛の位置だと▲6六歩から▲6五歩と桂馬を取れば▲6六桂の飛車と角の両取りがあるので、それを事前に受けた手です。

▲8六歩と受けに回ったときに△3五歩がこの形の急所です。

角のラインで桂馬の頭を狙うのはこの戦型ではよくでます。

指摘を受ければなるほどという手順で、これを短い時間で指せるかというのが大事だと思っていますが、これが難しいです。

短い時間でもぱっといい所に手がのびる感覚が将棋の実力でも大きい部分のように思います。

勝負所で粘り強く指すのが参考になった1局でした。