上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手居飛車穴熊の進展で△5六歩と突いた局面。ソフトの評価値+190で互角。
先手が穴熊に組むと玉が固くなるので、その間に後手が△5六歩と仕掛けた展開です。
ここで戦いが起きると、先手は▲8八銀と蓋をしていない形なので少し不安な面があります。
実戦は、▲5六同歩△同銀▲同金△同飛▲4五銀と進みましたが、▲4五銀の前に▲2四歩△同歩を入れてから▲4五銀で、ソフトの評価値+103で互角。

この手順は、金と銀を交換して2筋を突き捨ててから▲4五銀と打つ手です。
2筋を突き捨てたのは後手の3三の角がいなくなれば▲2四飛とすることができます。
▲4五銀と打った局面は△6六飛と暴れてきますが、いい勝負のようで先手が駒組みで困るという心配はありません。
また▲5六同歩では▲8八銀もあったようです。
▲8八銀△3五歩で、ソフトの評価値+311で先手有利。

この手順は、▲8八銀を穴熊を完成させて強い戦いに備える手です。
△3五歩と突いたのは、△3六歩▲同歩△5五角の狙いの手で▲2六飛と先に受けても△3六歩▲同歩△5五角のような手があります。
△3五歩にはそこで▲5六歩で、以下△3六歩▲2四歩△同歩▲5七銀△3七歩成▲同桂△3六銀▲3四歩△5一角▲6五歩△3七銀成▲6八飛で、ソフトの評価値+676で先手有利。
この手順は、先手は桂損で飛車がさばけず▲6八飛と回る形で先手失敗のようでも、評価値は意外にも先手有利になっており選びにくい手順です。
飛車がさばけない展開でも、駒が玉側に固まって焦土作戦のような形になると駒の働きという点で、意外と評価値がいいことがあるみたいです。
この手順がいやなら別の対応はあると思いますが、このあたりの感覚は興味深いです。
ゴキゲン中飛車の早仕掛けの受け方が参考になった1局でした。