上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△6三歩と打った局面。ソフトの評価値-299で互角。
一見先手が攻めているようですが、先手の銀損です。
ただし、先手は馬付きの穴熊で後手が歩切れなので、やや後手持ちですが互角です。
本譜は▲6六桂△4三銀▲6三香成△同銀で、ソフトの評価値-496で後手有利。

▲6六桂は後に後手から△4四角と出る手を防いで銀取りに打ったのですが、△4三銀と引かれると▲6六桂が働いておらず、後手に歩が入ると△6五歩のような手があるので、先手失敗みたいです。
▲6六桂では▲1四龍があったようです。
▲1四龍△6五銀▲2五龍△6四歩▲8六桂で、ソフトの評価値-361で互角。

▲1四龍と引いて龍を活用する筋は、全く見えませんでした。
龍を敵陣で使うことばかりを考えていると、この手は浮かびません。
△6五銀に▲2五龍と桂馬をとって△6四歩に▲8六桂と打って粘ります。
▲8六桂は後手からの△7六銀から香車を使った攻めに事前に受けるのと、▲9四桂打の王手の筋もあります。
以下▲8六桂には△同香▲同馬△5三角で、ソフトの評価値-321で後手有利。
この局面も先手銀損なので苦しいですが、▲2三龍と入って▲2九歩など後手の龍の利きを止める受け方で辛抱する感じです。
攻めでなく龍を引いて使うのが参考になった1局でした。