苦しい終盤での指し方


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△2八龍と1九の龍を引いた局面。ソフトの評価値-718で後手有利。

駒割りは、先手の金桂損なのでだいぶ悪いです。

ただし、お互いに玉の寄せが見えないのでもう少し粘ることになります。

本譜は以下、▲8四歩△同歩で、ソフトの評価値-566で後手有利。

実戦的には、後手玉にいやみをつける▲8四歩は自然だと思います。

以下△同歩に▲8三歩△同玉▲8五歩のような展開になりましたが、結果的に後手玉はしっかりした形になりました。

部分的には悪くないと思いますが、歩を使った攻め方が早ぎたようです。

ここでは、もう1つの指し方がありました。

▲8四歩で▲5五香で、ソフトの評価値-1004で後手優勢。

▲5五香は▲8四歩と違って、一見厳しさはなさそうですが次に▲5三歩成からの確実な手を見ています。

▲5五香以下△6七歩▲7九馬△6四銀▲5三歩成△同銀引▲同香成△同銀▲8四歩で、ソフトの評価値-902で後手優勢。

手順の△6七歩に▲同馬なら△4三桂の狙いです。

先手は銀と香車を交換してから▲8四歩と突いてどうかという感じです。

今度は、8筋からの手には先手の持ち駒に銀があるので後手も神経を使いそうです。

なお▲5五香に△6八龍▲同金△3五馬もありますが、▲7七金上でソフトの評価値-710で後手有利。

この手順は、後手は馬が活用できるのが大きいですが、まだ寄せの段階ではないので長期戦になります。

苦しい終盤での指し方が参考になった1局でした。