上図は、後手雁木からの進展で後手が△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+139で互角。
先手は▲3七銀と上がっているのでどこかで▲3五歩△同歩▲4六銀の仕掛けを狙っているのですが、後手からも△4五歩や△6五桂や△8六歩や△7五歩などのカウンターもあり怖いところです。
この局面でのソフトの推奨手は▲6六歩ですが、実戦では▲3五歩△同歩▲4六銀△3六歩で、ソフトの評価値+50と進みました。
これも難しい将棋ですが気になっていたのが、△3六歩で△4五歩の対応です。ソフトの評価値+108で互角。

角交換になると後手から△5五角の筋があり、これが先手の飛車と玉側を狙っており、受け方が気になります。
受け損なうといっぺんに将棋が終わるので怖い形です。
△4五歩以下▲3五銀△7七角成▲同銀△5五角▲3七角△同角成▲同桂△5五角▲4六歩△同歩▲2六飛で、ソフトの評価値+106で互角。

後手は角交換して△5五角と打ちます。
△5五角に▲3七角と打って再度角交換して、先手の2九の桂馬を3七に活用します。
▲3七桂と跳ねた形は狙われやすいのですが、▲4五桂~▲5三桂成という手順を狙っています。
再度の△5五角に▲4六歩~▲2六飛がうまい受けで、これでいい勝負のようです。
▲2六飛に△8六歩▲同歩△8五歩なら、▲7八玉△8六歩▲8八歩で、ソフトの評価値+190で互角。
この手順は、後手が△8六歩~△8五歩と継ぎ歩にした展開ですが、先手が▲7八玉~▲8八歩と2段目に歩を打って受けるのが興味深いです。
こういう受け方は気がつきませんでした。
▲7八玉では▲7八金が形ですが、後手に桂馬などが入ると8七に打ち込まれる形が、先手としては良くないということだと思います。
また▲8八歩は2段目に歩を打って受けるのは良くない形という先入観があると、この手は浮かばないです。
▲7八玉と▲8八歩の構えで、意外と先手玉が広くてしっかりしている感じです。
雁木のカウンターの受け方が参考になった1局でした。