居飛車の急戦形は攻め合いにする


上図は、相居飛車からの進展で先手が▲3五歩に後手が△5五歩▲同歩△5六歩と歩を垂らした局面。ソフトの評価値+160で互角。

矢倉模様からお互いに急戦形となりましたが、あまり指さない戦型だと局面の急所が分かっていないことが多く、その場で考えることが多くなります。

本譜は、▲5五同歩△5六歩で、ソフトの評価値+48で互角。

△5五歩に▲5五同歩とすると△5六歩の垂らしの歩が見えていたのですが、他に変わる手も難しそうなので取りました。

こうなると銀と桂馬の交換が確実になりますが、後手の歩切れがどうかという感じです。

対局中は歩を渡したくなかったので、ここで▲5四歩と伸ばしましたがこれが悪かったようです。

本譜は以下▲5四歩△3五銀▲同銀△5七歩成で、ソフトの評価値-125で互角。

△3五銀と歩を補充されて△5七歩成とされると形勢は互角ですが、技を1本取られたような感じです。

4六の銀が3五に出ると中央がやや薄くなります。

実戦はまだ難しいのですが、先手まずい流れかと思います。

▲5四歩では▲3四歩がありました。ソフトの評価値+70で互角。

ここでは▲3四歩と取り込む手があったようです。

銀と桂馬の交換になりますが、先手が2歩得になります。

▲3四歩に△5七歩成なら、▲同銀右△同桂成▲同銀△5五銀右▲5六歩△6四銀▲2五桂で、ソフトの評価値+137で互角。

この手順は、後手が少し大人しい指し方ですが、先手が▲2五桂と跳ねて次に▲3三桂打が狙いです。

▲3四歩に△5七歩成▲同銀右△同桂成▲同銀△3五銀▲2八飛△3六銀▲2五桂で、ソフトの評価値+138で互角。

この手順は、後手の4四の銀を3五に使って、先手の攻め駒を責める展開ですが、▲2五桂と跳ねていい勝負のようです。

いずれにしても急戦形の将棋なので、片方が一方的に攻めるという展開は避けなければなりませんでした。

居飛車の急戦形は攻め合いにするのが参考になった1局でした。