対振り飛車の4九の金の使い方


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△2五金と歩を取った局面。ソフトの評価値+441で先手有利。

対局中はまだ難しいと思っていましたが、この局面が先手有利は驚きました

5二の角と2五の金で歩得をするのは珍しい駒組ですが、後手は2五の金の圧力で2筋と3筋から手厚く手を作っていこうという感じです。

それに対して、先手はここからどのような進行を目指すのかが悩みどころです。

実戦は△2五金以下、▲8六角△6二金▲5五歩△4四飛▲1六歩△2四飛と進み、ソフトの評価値+481で先手有利。

この手順でもソフトは先手有利みたいですが、対局中は有利とは思っていませんでした。

このあたりの感覚は、少しソフトについていけていないようです。

この後の実戦ではは、4九の金は▲3八金と使う展開になりました。

▲8六角はソフトの候補手の1つだったのですが、推奨手は▲5八金でソフトの評価値+346で先手有利。

ここで▲5八金と上がるのが少し指しにくい感覚ですが、ソフトは対振り飛車には早めに上がる感じです。

2五の金の圧力に対抗するため、4九の金は置いていた方がいいと思っていたのですが、ソフトはこれと反対のことを考えているようです。

▲5八金以下、数手進んだ変化で▲9五歩で、ソフトの評価値+652で先手有利。

この局面は、▲5八金から想定で数手進んだのですが、後手の2五の金が遊び駒になる展開です。

先手の4九の金を▲5八金~▲6七金~▲7六金と玉側に使い、▲9五歩と玉側から戦いを起こします。

後手は2五の金と4四の銀が浮いている状態なので、あまり強い戦いができません。

先手は歩が入ったら▲2二歩~▲2一歩成の感じです。

この局面は後手は攻めていませんが、別の展開で2筋と3筋から仮に後手から攻め込まれることがあっても、先手は焦土作戦で玉側で勝負という感覚だと思います。

4九の金の使い方が参考になった1局でした。