角を受けに使う

上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△7八飛と打った局面。ソフトの評価値-325で後手有利。

対局中は、▲6八飛か▲6八角の合い駒をする1手だと思っていましたが、本譜の進行は良くなかったようです。

本譜は▲6八飛△7六飛成で、ソフトの評価値-716で後手有利。

▲6八飛としたのは、△8八飛成と自陣に龍を作られると攻め込まれると思ったためですが、△7六飛成とされると先手に有効な手がありません。

▲6八飛△7六飛成で有効な手がないなとは思って指していましたが、有効な手がないなら▲6八飛は打たなかった方が良かったです。

飛車を自陣に使うと後手が安心します。

▲6八飛では▲6八角がありました。

▲6八角△8八飛成▲6六角で、ソフトの評価値-262で互角。

▲6八角に△8八飛成に▲6六角と打ちます。

この手順は、対局中に考えてはいたのですが、△8九龍と取られて先手が悪いと思ってそれ以上考えなかったです。

▲6六角以下△8九龍▲1一角成△8七歩成▲5六香△4一桂▲7九歩で、ソフトの評価値+43で互角。

手順の△8七歩成も厳しいのですが、この瞬間に▲5六香とします。

いつでも▲5三桂成の筋があるので、△4一桂と受けますがそこで▲7九歩です。

先に▲5六香と攻めの手をして、△4一桂と打たせてから▲7九歩と受けに回るのが味のある手です。

▲5六香で先に▲7九歩だと、△2七歩成▲同銀△4四香で、先手の▲4五桂が取られそうです。

受けるだけなら△4四香に▲4五歩ですが、△7八と▲同歩△4五香▲同歩△4七銀▲同玉△4九龍と攻め込まれます。

このような手順も参考になります。

角を受けに使うのが参考になった1局でした。

居飛車の急戦形は攻め合いにする

上図は、相居飛車からの進展で先手が▲3五歩に後手が△5五歩▲同歩△5六歩と歩を垂らした局面。ソフトの評価値+160で互角。

矢倉模様からお互いに急戦形となりましたが、あまり指さない戦型だと局面の急所が分かっていないことが多く、その場で考えることが多くなります。

本譜は、▲5五同歩△5六歩で、ソフトの評価値+48で互角。

△5五歩に▲5五同歩とすると△5六歩の垂らしの歩が見えていたのですが、他に変わる手も難しそうなので取りました。

こうなると銀と桂馬の交換が確実になりますが、後手の歩切れがどうかという感じです。

対局中は歩を渡したくなかったので、ここで▲5四歩と伸ばしましたがこれが悪かったようです。

本譜は以下▲5四歩△3五銀▲同銀△5七歩成で、ソフトの評価値-125で互角。

△3五銀と歩を補充されて△5七歩成とされると形勢は互角ですが、技を1本取られたような感じです。

4六の銀が3五に出ると中央がやや薄くなります。

実戦はまだ難しいのですが、先手まずい流れかと思います。

▲5四歩では▲3四歩がありました。ソフトの評価値+70で互角。

ここでは▲3四歩と取り込む手があったようです。

銀と桂馬の交換になりますが、先手が2歩得になります。

▲3四歩に△5七歩成なら、▲同銀右△同桂成▲同銀△5五銀右▲5六歩△6四銀▲2五桂で、ソフトの評価値+137で互角。

この手順は、後手が少し大人しい指し方ですが、先手が▲2五桂と跳ねて次に▲3三桂打が狙いです。

▲3四歩に△5七歩成▲同銀右△同桂成▲同銀△3五銀▲2八飛△3六銀▲2五桂で、ソフトの評価値+138で互角。

この手順は、後手の4四の銀を3五に使って、先手の攻め駒を責める展開ですが、▲2五桂と跳ねていい勝負のようです。

いずれにしても急戦形の将棋なので、片方が一方的に攻めるという展開は避けなければなりませんでした。

居飛車の急戦形は攻め合いにするのが参考になった1局でした。

雁木のカウンターの受け方

上図は、後手雁木からの進展で後手が△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+139で互角。

先手は▲3七銀と上がっているのでどこかで▲3五歩△同歩▲4六銀の仕掛けを狙っているのですが、後手からも△4五歩や△6五桂や△8六歩や△7五歩などのカウンターもあり怖いところです。

この局面でのソフトの推奨手は▲6六歩ですが、実戦では▲3五歩△同歩▲4六銀△3六歩で、ソフトの評価値+50と進みました。

これも難しい将棋ですが気になっていたのが、△3六歩で△4五歩の対応です。ソフトの評価値+108で互角。

角交換になると後手から△5五角の筋があり、これが先手の飛車と玉側を狙っており、受け方が気になります。

受け損なうといっぺんに将棋が終わるので怖い形です。

△4五歩以下▲3五銀△7七角成▲同銀△5五角▲3七角△同角成▲同桂△5五角▲4六歩△同歩▲2六飛で、ソフトの評価値+106で互角。

後手は角交換して△5五角と打ちます。

△5五角に▲3七角と打って再度角交換して、先手の2九の桂馬を3七に活用します。

▲3七桂と跳ねた形は狙われやすいのですが、▲4五桂~▲5三桂成という手順を狙っています。

再度の△5五角に▲4六歩~▲2六飛がうまい受けで、これでいい勝負のようです。

▲2六飛に△8六歩▲同歩△8五歩なら、▲7八玉△8六歩▲8八歩で、ソフトの評価値+190で互角。

この手順は、後手が△8六歩~△8五歩と継ぎ歩にした展開ですが、先手が▲7八玉~▲8八歩と2段目に歩を打って受けるのが興味深いです。

こういう受け方は気がつきませんでした。

▲7八玉では▲7八金が形ですが、後手に桂馬などが入ると8七に打ち込まれる形が、先手としては良くないということだと思います。

また▲8八歩は2段目に歩を打って受けるのは良くない形という先入観があると、この手は浮かばないです。

▲7八玉と▲8八歩の構えで、意外と先手玉が広くてしっかりしている感じです。

雁木のカウンターの受け方が参考になった1局でした。

終盤の迫り方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形で先手が▲2五桂と打った局面。ソフトの評価値-205で互角。

対局中は、先手玉より後手玉の方が危険に見えて、だいぶ後手が悪いかと思っていましたが、互角だったのは驚きました。

このあたりは、形勢判断がうまくできてなかったようです。

本譜はここから勘違いもあって勝負ところがなくなりましたが、次の1手は△1八飛があったようです。

△1八飛▲1三桂成△同飛成で、ソフトの評価値-354で後手有利。

△1八飛と攻防に打つのが、終盤の手筋みたいで△1三同飛成とすると後手玉も少し手厚くなります。

ただし、これで後手有利というのがなかなか浮かばないです。

△1三同飛成には▲6一飛が気になります。

▲3一飛成とされると詰めろになるので、△3二金寄としても▲6五飛成とされて先手玉が脱出できる形です。

▲6一飛には△3七香で、ソフトの評価値-248で互角。

△3七香には驚きですが、これが△5六桂▲同銀△3八香成からの詰めろになっているのは、さらに驚きました。

やはり終盤は、これくらいの切れ味がないとなかなか勝てない感じです。

△3七香に▲同金なら△同角成▲同玉△1七龍▲2七香△2八銀▲4八玉△3七金以下詰み。

△3七香に▲6五飛成なら、△3八香成▲5七玉△5三桂▲6一龍△3七成香▲3一龍△4七成香で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

これは一直線の進行ですが、これで先手玉が詰んでいるようです。

△4七成香に▲同玉なら△1七龍以下詰み。

△4七成香に▲6六玉は△6五銀以下詰み。

△4七成香に▲6七玉は△5五桂以下詰み。

△4七成香に▲6八玉は△4六角成以下詰み。

さすがにこれらの手順は読めませんが、少しでもこれくらい指せるようになりたいです。

終盤の迫り方が参考になった1局でした。

一目でその手が見えるか

上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で後手が△4三同銀と馬を取った局面。ソフトの評価値+102で互角。

対局中のこの局面は、角と金の交換ですが、先手は守り3枚の居飛車穴熊に、後手は片美濃で歩切れで、3六の角と3四の飛車がこの瞬間あまり働いていないので、先手がチャンスかと思っていました。

ただし、先手が少し指しやすいかと思っていたのですが、評価値的には互角だったのがやや意外でした。

本譜は△4三同銀以下▲5三金△5二銀▲6二銀で、ソフトの評価値-631で後手有利。

先手は▲5三金から金と銀を打ち込んで少し重たく攻めたのですが、この手順ははっきり悪かったようです。

以下△5三銀▲同銀成△3六歩で先手が忙しくなりました。

先手の攻め急ぎで攻めが細かったようです。

▲5三金では▲2四歩がありました。ソフトの評価値+242で互角。

先手は軽く▲2四歩と突く手がありました。

飛車を活用する手であればこれが自然です。

次に▲2三歩成が厳しいので△2四同歩なら▲2三銀で、ソフトの評価値-5で互角。

▲2三銀に対しては△5六角成で以下、▲3四銀成△同馬でソフトの評価値+64で互角。

この手順は、後手は馬を引き付けて粘る形でまだ大変ですが、先手は飛車が入ったので一応満足です。

実戦の金と銀を重たく打つより、はるかに駒の効率では▲2四歩と突いた方が良かったです。

▲2四歩は時間を使って考えるというより、瞬間的にここに目が行くようになりたいです。

一目でその手が見えるかの▲2四歩が参考になった1局でした。

局面をゆっくりする

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△1二歩と受けた局面。ソフトの評価値+279で互角。

対局時は、少し模様が悪くて次の1手がよく分からなったのですが、評価値は互角とはいえ先手に傾いていたのは驚きました。

本譜の進行も決していいとは思ってなかったのですが、指す手が分からなかったので指したという感じです。

本譜は以下、▲4五銀△3七角成▲同金△4五銀で、ソフトの評価値+218で互角。

本譜は、角と銀桂の2枚替えを選択したのですが、評価値を見ると少し下がってはいるものの互角なので、そんなに悪い手ではなかったようですが、やや単調な流れだったと思います。

▲4五銀では▲6一角がありました。

▲6一 角△2四銀▲9四角成△1五銀▲9五馬で、ソフトの評価値+76で互角。

この手順は▲6一角ともたれるような指し方で、馬を作ってお互いに香車を取り合う展開です。

評価値的には、▲4五銀と出るよりこちらの方が少し悪いみたいですが、互角なので許容範囲かと思います。

▲9五馬以下△8三香▲9六馬△7四歩▲2七香で、ソフトの評価値+57で互角。

後手は△8三香から先手玉を狙う手に対して、▲9六馬と守りを固めます。

以下先手も▲2七香からいつでも後手玉に殺到する形を作ります。

先手はやや馬の働きが狭く、後手からいつでも△8六歩の筋はありますが、馬付きで守っており、駒の損得はなくいつでも後手玉の頭から攻める形にはなっているのでいい勝負のようです。

駒の損得がなければ、急いで攻める必要はないのでじっくりした手で攻めることも可能になります。

局面をゆっくりする▲6一角が参考になった1局でした。

苦しい終盤での指し方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△2八龍と1九の龍を引いた局面。ソフトの評価値-718で後手有利。

駒割りは、先手の金桂損なのでだいぶ悪いです。

ただし、お互いに玉の寄せが見えないのでもう少し粘ることになります。

本譜は以下、▲8四歩△同歩で、ソフトの評価値-566で後手有利。

実戦的には、後手玉にいやみをつける▲8四歩は自然だと思います。

以下△同歩に▲8三歩△同玉▲8五歩のような展開になりましたが、結果的に後手玉はしっかりした形になりました。

部分的には悪くないと思いますが、歩を使った攻め方が早ぎたようです。

ここでは、もう1つの指し方がありました。

▲8四歩で▲5五香で、ソフトの評価値-1004で後手優勢。

▲5五香は▲8四歩と違って、一見厳しさはなさそうですが次に▲5三歩成からの確実な手を見ています。

▲5五香以下△6七歩▲7九馬△6四銀▲5三歩成△同銀引▲同香成△同銀▲8四歩で、ソフトの評価値-902で後手優勢。

手順の△6七歩に▲同馬なら△4三桂の狙いです。

先手は銀と香車を交換してから▲8四歩と突いてどうかという感じです。

今度は、8筋からの手には先手の持ち駒に銀があるので後手も神経を使いそうです。

なお▲5五香に△6八龍▲同金△3五馬もありますが、▲7七金上でソフトの評価値-710で後手有利。

この手順は、後手は馬が活用できるのが大きいですが、まだ寄せの段階ではないので長期戦になります。

苦しい終盤での指し方が参考になった1局でした。

1筋を突き捨てたら▲1三歩

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△9六歩を垂れ歩を指した局面。ソフトの評価値+202で互角。

対局中は、後手の△9六歩を取る手も考えましたが、9六の香車が形が悪いので取り切れませんでした。

本譜は以下、▲1四歩△9五香▲9八歩△3五銀▲1五香△1二歩で、ソフトの評価値+206で互角。

この展開は、お互いに端歩を詰めていい勝負のようですが、▲1四歩はソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲1四歩では▲1三歩があったようです。ソフトの評価値+228で互角。

▲1四歩と▲1三歩の違いは、▲1四歩とすると△1二歩と受ける形になりやすいですが、▲1三歩とすると後手は1筋に歩を打って受ける形になりません。

▲1三歩に△1三同香なら、▲3四歩△9五香▲9八歩△3六歩▲2五桂△3七歩成▲2六角で、ソフトの評価値+682で先手有利。

この手順は、▲3四歩と歩を取って△3六歩と打たれるのですが、1三に香車がいるので▲2五桂と跳ねていつでも▲1三桂成の筋があります。

また△3六歩~△3七歩成は後手の狙い筋ですが、この場合は▲2六角が次に▲4四角を見て厳しいです。

▲1三歩に△9五香なら▲9八歩△1三香▲3四歩で、ソフトの評価値+236で互角。

やはり▲1四歩より▲1三歩の方が攻め味が増す感じです。

1筋を突き捨てたら▲1三歩が参考になった1局でした。

序盤から早めに動く

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△3二金とした局面。ソフトの評価値+164で互角。

ここから後手が△4四飛から浮き飛車にするのが狙いですが、それを防ぐために▲7七角と打ちました。

本譜は▲7七角以下△3三銀▲9六歩△9四歩▲2五歩△8二玉で、ソフトの評価値+36で互角。

▲7七角と打って後手の狙いの△4四飛は防いでいるのですが、先手は自陣角に対して後手は持ち角なので、角の働きに関しては後手の方が手が広い感じです。

▲7七角のような手はよく出ていたと思うのですが、ソフトはこのような手をあまり評価しないような感じがしています。

▲7七角では▲5八金右がありました。

▲5八金右△4四飛▲9六歩△9四歩▲7七銀△3四飛▲4六歩で、ソフトの評価値+207で互角。

▲5八金右も少し指しづらい感覚です。

後手が浮き飛車になるこのような将棋は、3筋が薄くなりやすいので、先手の4九の金が動かずに、後手の駒組みを見て▲5八金とする感覚なのですが、ソフトは早い段階から▲5八金右とするのが興味深いです。

▲5八金右として駒が少し偏っても問題がないということだと思います。

後手は、もう少し玉の整備に手をかける指し方もありそうですが、早めに△3四飛としたときに▲4六歩と戦いを起こします。

後手の駒組みが落ち着く前にジャブを入れるという感覚みたいです。

このような感覚もあまり持っていないので、だいぶ新鮮な感じがします。

序盤のこのような感覚は、結構大事なような気がします。

序盤から早めに動くというのが分かった1局でした。

形にとらわれない▲7七金

上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△6四角と打った局面。ソフトの評価値+131で互角。

対局中は、△6四角では△5五角とか△2八角を予想していて気が付かない1手でした。

とりあえず△1九角成を防ぐ1手だと思ったのですが、本譜はあまり良くなったようです。

本譜は以下、▲3七角△同角成▲同桂△2八角で、ソフトの評価値-48で互角。

▲3七角と合わせて角交換で手順に2九の桂馬が3七に跳んだのですが、△2八角と打たれて次に△2七歩成▲同銀△3七角成や△1九角成があって先手が少し指しにくいようです。

▲3七角では▲7七金がありました。ソフトの評価値+123で互角。

このタイミングでの▲7七金は見えていませんでした。

▲7七金に△7四飛なら、▲4六角△同角▲同歩△5五角▲6六角△同角▲同歩△7七飛成▲同桂△8七歩成▲8九飛△7六金▲7八歩で、ソフトの評価値-267で互角。

この手順は、△7七飛成~△8七歩成がきつく、▲同飛なら△7六角があるので△8七歩成には▲8九飛ということですが、なかなか人間では指せる感覚ではないです。

人間だと△8七歩成で失敗したと思ってそれ以前で手を変えるか、それ以上は考えないかのどちらかですが、▲8九飛はなかなか見えません。

▲7七金に△同飛成なら、▲同桂△8七金▲8九飛△7七金▲7八歩△7六金▲2四飛△2二銀▲6四飛△同歩▲8五角で、ソフトの評価値+986で先手優勢。

これは少し後手が強引な手順ですが、▲2四飛~▲6四飛~▲8五角がうまい切り返しです。

▲7七金に△3六飛なら、▲3七歩△3五飛▲6六角△3三桂▲2八歩で、ソフトの評価値+123で互角。

この手順は、ややおとなしい指し方ですが、これからの将棋です。

形にとらわれない▲7七金が参考になった1局でした。