角筋を恐れない


上図は、先後逆で横歩取りの進展から先手が▲8六飛△8五歩▲7六飛とした局面。ソフトの評価値-691で後手有利。

対局中は、後手が1歩得しておりだいぶいいかとは思っていましたが、ここからの方針がよく分からなかったです。

本譜は、△2六歩▲2八歩△5四飛で、ソフトの評価値-605で後手有利。

後手の△5四飛は将来先手から▲7四歩と来た時に△同歩と取りやすい受け方にしたつもりだったのですが、狙いがいまひとつはっきりしません。

△5四飛と回っても、先手玉は5筋はしっかりしているので、攻めの手としては効果が薄いです。

△2六歩では△2四飛がありました。

△2四飛▲4六角△2一飛で、ソフトの評価値-920で後手優勢。

▲4六角は次に▲7四歩が狙い筋で、それが受けづらそうに見えたので△2四飛は指しにくいかと思っていたのですが、▲4六角と打たせて△2一飛とするのは全く見えませんでした。

△2一飛は先手に歩がたくさんあると▲1二歩△同香▲1三歩という狙いがるのですが、この場合は歩が少ないので成立しません。

△2一飛以下、▲7四歩△3四銀▲2七歩△4五銀で、ソフトの評価値-883で後手優勢。

先手は狙いの▲7四歩と突きますが、△4五銀と角を狙う展開で後手が指せそうです。

△4五銀に▲7三歩成は△同銀▲7四歩△6四銀で、ソフトの評価値-992で後手優勢。

先手の指し方はやや単調ですが、これははっきり後手優勢です。

角筋を恐れない△2四飛が参考になった1局でした。