上図は、後手雁木に先手左美濃から右四間飛車にした展開で△4二金右と5二の金が移動した局面。ソフトの評価値+296で互角。
先手は▲4五歩と仕掛けているので、これからどのように攻めを繋げていくかという感じですが、一応攻めの駒組みができているのでここまでは先手満足です。
対局中は直ぐに▲4四歩と取り込むか、もう少し様子を見てから取り込むかなど考えていました。
実戦は、▲6六角△4一玉▲4四歩△同銀右▲2四歩△同歩▲1五歩△同歩▲4五銀で、ソフトの評価値+83で互角。

この手順は、▲6六角と様子をみて△4一玉に仕掛けた展開で、4筋を取り込んだ後に2筋と1筋の歩を突き捨てて▲4五銀とぶつけた展開です。
4筋だけで駒がぶつかるとやや単調になるので2筋と1筋の歩を突き捨てることで攻め味を増やします。
ただし、後手にも歩がたくさん増えるので難しいところです。
▲4五銀とぶつけたのは気持ちがいいですが、6六に角がいるので△5五銀と強く出られるか△4六歩とされてもまだ互角のようです。
このような戦形は、気持ちよく攻めているので有利かと言われたらそうでもなく、実戦的にはまだ互角で攻めを継続するのが大変というのが多いです。
特に2筋と1筋の歩を突き捨てるということは、攻めを継続しなければいけない展開なので神経を使います。
▲6六角では▲4四歩がありました。
▲4四歩△同銀右▲4五銀で、ソフトの評価値+289で互角。

この手順は、単に▲4四歩と取り込んで△同銀右に▲4五銀とぶつける手です。
この進行は、4筋以外の歩がぶつかっておらずシンプルな展開で、この手順でよければ一番わかりやすいです。
▲4五銀に△同銀なら▲2二角成△同金▲4五桂△4四歩▲7一角△7二飛▲5三桂成△7一飛▲6二銀で、ソフトの評価値+1669で先手優勢。
この手順は、銀を取って角交換してから▲4五桂と跳ねる手で、桂馬が4五桂まで跳ねれれば、桂馬の活用という意味では一応満足ですが、さらに▲5三桂成と敵陣に入れば大満足の展開です。
▲4五銀に△5五歩なら、▲4四銀△同銀▲2四歩△同歩▲9七角△4三歩▲2三歩△同金▲4五桂で、ソフトの評価値+156で互角。
この手順は、△5五歩がなかなかしぶとい受けの手で、先手は銀交換から▲9七角としていつでも▲4二角成の筋を見た手で、以下▲2三歩と打ち捨てて△同金に▲4五桂と跳ねて次に▲5三銀を狙っていい勝負のようです。
後手も粘っこく対応すれば決して簡単ではないようです。
雁木への右四間飛車からの攻め方が参考になった1局でした。