上図は、先後逆で振り飛車対居飛車の対抗形からの進展で▲6六飛と5六の飛車が逃げた局面。ソフトの評価値-1068で後手優勢。
駒割りは飛車と銀桂の交換で2枚替えなので後手が少し駒得ですが、それ以上に3筋と4筋を抑えているのと1四の角と4五の銀が働いているので後手が指せているようです。
評価値も後手優勢になっているのですが、ここからどのように優勢を拡大するかが難しいところです。
持ち駒に銀と桂馬と歩が2枚あるので、なんとか手を繋げていきたいところです。
先手からの狙いは▲3四歩の叩きや▲6三角のような攻防手であやを求める感じです。
実戦は△3七歩成として以下▲同桂△3六桂のように進みましたが、▲3七同桂では▲3七同金もあり以下△3六桂▲同金△同角で、ソフトの評価値-796で後手有利。

この手順は、△3七歩成と捨ててから△3六桂と打つ手で金と桂馬の交換で後手が駒得になって気持ちがいいのですが、▲7四角とされて▲4一角成と4七の地点を補強されるとまだ大変なようです。
後手は金と銀がありますが、飛び道具がないのでまだ先手玉を寄せるまでは時間がかかります。
△3七歩成では△4七銀がありました。ソフトの評価値-1380で後手優勢。

この手は先手玉の守り駒をはがす手ですが、ややタイミングが早いようにも見えます。
攻めが途切れると反動がきついという意味ですが、ここからどのような展開になるかが気になります。
△4七銀に▲同銀なら△同歩成▲同金△4六歩▲同金△6五歩▲4五金△6六歩▲3四歩△3七歩成▲同玉△4七飛▲3八玉△4九銀▲3九玉△4五飛成▲3三歩成△同桂で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この手順は、先手玉の守り駒をはがす攻め方で▲4六同金に△6五歩が軽い手で、先手の飛車を責める展開で飛車が入れば先手玉が寄り形になるようです。
ただし、△6五歩も結構難しい手で実戦で見えない可能性が高いです。
この手順の△4六歩に▲4八金なら、△3七歩成▲同玉△5六桂でソフトの評価値-1969で後手優勢。
この手順は、△4六歩に▲4八金と辛抱したのですが、△3七歩成と後手は角道を通してから△5六桂が厳しく後手が指せているようです。
少し優勢な局面からどのように寄せるかが参考になった1局でした。